カモネギ店長！
昨日車を売ったんだけど、思ったより高く売れたよ！
へぇ。そりゃよかったね。
どんな交渉をしたの？
特別なことはしてないよ！
「希望価格はありますか？」って聞かれたから、ダメもとでちょっと高めに言ったら「今回だけですよ。」って特別価格で買ってくれたの！
…
…
希望価格言っちゃったのね？
で、いくらで売れたの？
20万円！
もう10年乗ってるし10万キロ走ってるし、5万円になればいいかな？って思ったけど、それが20万円よ！
すごいでしょ！？
あ…（絶句）
あの車だったら本当は100万円近くはいったはずなのに…（心の声）
カモネギ店長です。
今回は、【車を高く売るための交渉術と注意点】について徹底解説していきたいと思います。
「車を売るなら高く売りたい」
誰もが考えることですよね？
でも、高く売るための交渉をしているつもりで、実は逆効果な交渉をしてしまって大損してしまっている人がいるのも事実です。
ちょっとした損ならまだしも、数十万円レベルで損をする人も…
絶対いやですよね？
そこで今回は、「大切な愛車だから、売るなら高く売りたい」という人に向けて、車を高く売るための交渉術と注意点についてお話ししたいと思います。
現役買取査定士としての経験をふまえ解説しますね。
「誰でもできる」ことに絞って紹介するので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは、解説していきます！
目次
車を高く売るための交渉術「7選」
車を高く売るための交渉術。
先に結論をいうと、以下の7つです。
- 交渉術①：希望価格を言わない
- 交渉術②：即決しない
- 交渉術③：他社の査定額を引き合いに出す
- 交渉術④：買取業者の言いそうなことを頭に入れておく
- 交渉術⑤：「価格を言わない買取業者」の逃げ道を作っておく
- 交渉術⑥：「修復歴はありますか？」と質問する
- 交渉術⑦：「一番高い査定額の買取業者に売る」と決めておく
一つずつ解説していきますね！
交渉術①：希望価格を言わない
車を高く売るための交渉術その①は、「希望価格を言わない」ってこと。
「希望価格をいう」ということは「この価格なら売ります！」と宣言することであり、つまるところ、「この価格以上は望みません」ということでもあります。
車の査定を2社に依頼して、8万と15万5千でした😀全然違いますね！
— たいたん@山で野菜を育てたい (@taitan_Foot) September 8, 2019
あと、希望価格を聞かれることがあるんですけど、その値段は最低額を伝えるのではなく、最高額をふっかけるように伝えるべきです。8万のほうは10万と伝えた結果です。2社目には何も伝えずに見積しました。
つまり、そういうことです😊
車を査定にだすと、買取業者から必ずといっていいほど受ける質問。
それが「希望価格はありますか？」というもの。
でも…
車を高く売りたいのであれば「希望価格」は絶対に言ってはいけません。
理由は…
売主は「自分の車の買取相場」を知らないから。
これ非常に重要なのでもう少し深堀りしていきます。
例えば…
「プレミオ」というトヨタのセダン車があります。
こういう言い方をするのも…ですが、見た目的に「一昔前のセダン車」という感じで、乗っている人も「中高年」の人が多く、お世辞にも人気車とは言えません。
が…
このプレミオ、とある国（バングラデシュなど）では非常に人気があり高値で取引されているんですね。
しかも1500CCグレード限定で、5年落ち（新車から5年たったもの）のプレミオでも百数十万円程度で取引されています。
色やグレードによっては200万円レベルに達することも…
こういった情報を知らずに…
5年も乗って走行距離も10万キロに近づいてきたしな。
愛着はあるけどこんなオッサン臭い車は買い手もいないだろうから、、、
せめて30万円くらいになれば。。。
って思って買取業者に「希望価格は30万円です！」って言ったとしたら？
…
…
…
即50万円以上の損決定。
それもこれも、「車の買取相場を知らない」のに「希望価格」を言ってしまったから。
相場を調べる方法はいろいろありますが、一般の人が入手できる情報には限りがあるうえに、相場は複雑な事情が重なって成り立っているので「正確な相場」を知ることは非常に困難です。
特に外国で人気がある車に関しては「月レベル」で相場が変わるので、自動車業界のプロでもリアルタイムに正確な情報を入手するのは困難なのが現実です。
なので…
「車を高く売りたい」のであれば、「正確な相場はわからないもの」という前提で交渉に臨むようにしましょう。
そして、間違っても「希望価格」は口に出さないようにしましょうね。
「希望価格を言わないと、逆になめられて低い査定額を提示されるんじゃない？」っていう人もいますが…
でも、それは「1社の査定しか受けない」場合の話し。
なので、査定を受ける際は「複数社の査定を受ける」のがおススメです。
仮に1社しか査定を受けないにしても「他にも査定を受けます」と査定員に伝え、競争意識をもってもらうようにしましょう。
交渉術②：即決しない
車を高く売るための交渉術その②は、「即決しない」ってこと。
買取業者がいきなり「ギリギリいっぱいの査定額」を提示してくることは、まずありえないからですね。
繰り返しになりますが、買取業者はいきなり「最終価格」を言うことはありません。
理由は簡単…
他の業者と探り合いをしているから。
車の出張査定きてもらったけど、即決！即決！って怖いよぉ…恫喝かよ
— ねこ田ねこ子 (@nekotanekoko1) March 23, 2021
3社頼んで1社目だから即決無理って何回も言ってるのに食い下がらないし寒いし
そのくせ他の2社が来ても即決しないで！！って言うしなんなんだよ
例えば…
あなたは複数社の査定を受けるとします。
まずA社がやってきて、正直に「最終査定額20万円」を提示してきました。
あなたは次に来るB社の査定員に言うわけです。
「A社は20万円でしたが御社はいくらで買ってくれますか？」ってね。
当然B社はこういうわけです。
「それならうちは2１万円で買わせていただきます。」
つまり…
A社は正直に最終価格を言ってしまったことで「B社のダシに使われた」あげくお客さんまでもっていかれたってことになります。
これ、A社からしたら非常に悔しく損なことなんです。
だって…
いきなり最終価格言わずに18万円とかで提示しておけば、B社が19万円って上乗せしてきても、そのあと「それなら20万円！」って言い返せる可能性もあるわけですから。
っと、このような事情で…
基本、買取業者がいきなり最終価格を言うことはありません。
自分的に「なかなか高い査定額を提示された！」と思っても、相場的には「実はまだまだ」ってことはよくあるので要注意ですね。
こんな状況で「即決」したら、これから上がるだろう買取金をドブに捨てることになります…
なので…
車を高く売りたいのであれば「即決」は避けましょう。
複数社の査定を受けじっくり比較検討するのが車を高く売るコツですよ。
交渉術③：他社の査定額を引き合いに出す
車を高く売るための交渉術③は、他社の査定額を引き合いに出すということ。
比較対象、競い合う相手がいるからこそ査定額は上がっていきます。
例えば、買取業者3社から査定を受けるとして…
- ①1社目の査定額＝10万円
- ②2社目に1社目の査定額を伝える
- ③2社目は「10万円以上」を提示しないといけなくなる（15万円提示）
- ④3社目に2社目の提示額を伝える
- ⑤3社目は15万円以上を提示する必要がある（20万円提示）
- ⑥3社目の提示額を1社目と2社目に伝える
- ⑦3社のうち最高提示額の買取業者に売る
こんな感じで、他社の査定額を伝えることで「セリ効果」がうまれ査定額は上がっていきます。
父の車の査定額
— ナラ💙 (@narachan274) August 8, 2022
ディーラーA→5～10万
ティーラーB→5～10万
今日、
中古車屋さんC→15万
ここでもういいかなってなったけど、もう1箇所寄って帰ろうとなり
中古車屋さんD→60万円！！！
こんなに差が出るのか、すご。
行ってよかったほんと。
逆に、1社だけだと「競る必要がない」ので、どんなに評判のいい買取業者でも高値が付くことはありません。
この辺の事情は以下の記事でも深堀して解説しているので、興味のある人はチェックしてみてください。
以上より…
車を高く売りたいのであれば、複数社の査定を受け査定額を共有しましょう。
「セリ効果」によって「想像以上の査定額UP」をGETできるかもしれませんよ。
交渉術④：買取業者の言いそうなことを頭に入れておく
車を高く売るための交渉術その④は、「業者の言いそうなことを頭にいれておく」ってこと。
事前に想定しておけば、焦らず対処できるってことですね。
車を高く売りたいのであれば、買取業者が言いそうなことをあらかじめ想定し、回答を準備しておく必要があります。
買取業者がかなりの確率で投げかけてくる質問といえば…
以下のようなものが代表的ですね。
- 質問①：希望価格はありますか？
- 質問②：今決めてもらえるならこの価格ですが、決めてもらえますか？
- 質問③：このあと他社さん来られるんですか？
例えば③の「このあと他社さん来られるんですか？」という質問。
なぜこんなこと聞くかというと、その回答次第で買取業者にとっての作戦が大きく変わってくるからなんですね。
- 回答①：来ますよ！
- →買取業者：ここで決めとかないと次の業者に契約をとられるかも…
- 回答②：来ませんよ！あなた１社だけです！
- →買取業者：「いい値（安い査定額）」で買い取れるかも…
車を高く売りたいあなたにとって、正しい返答はどちらでしょう？
答えは…
①：来ます。
まぁ当然ですね。
「他社さんは来ません」といった時点で、買取り業者としては「競う相手」がいないため高い査定額を提示する必要がなくなります。
だって、他社に買い取られるリスクがないわけですから。
一方で、「他の買取業者さんも来ます！」と言うとどうか？
「他社が来る」ということで、買取業者が「ここで逃したらお客さんを次の業者にとられる」っと、それなりに高い査定額を提示せざるをえなくなります。
車の査定額80万→98万にあがりましたー(*´ω`*)やっぱ言わないと損するわ〜
— 군미～クンミ (@wans_cafe) December 12, 2013
今朝、カミさんの車が幾らくらいになるか査定のサイトに入力したら1時間もしないうちに3社から電話があり「今日、査定に行きたい」と。やって来た営業マンは「今、決めてくれたらこれだけ出します」って言ってきたけど、「3社が出そろうまでは決めません」って保留にした。
— ひろちょび (@fu23955) March 29, 2015
こんな感じで買取業者の常套句（じょうとうく）に対する答えを準備しておくだけで、買取交渉を優位に進めることができます。
ということで…
車を高く売りたいのであれば、買取業者が言いそうなことを想定し回答を準備しておくようにしましょう。
以下の記事でも詳しく解説しているので、是非チェックしてみてください。
交渉術⑤：「査定額を言わない買取業者」の逃げ道を作っておく
車を高く売る交渉術⑤は、「査定額を言わない買取業者」の逃げ道を作っておくということ。
買取業者もビジネスです。
査定額を言ってしまうと、他社に査定額漏らされたあげく「ちょっと上乗せした査定額」で買い取られてしまうことがわかっているので、簡単には手の内を見せません。
その事情を理解し対策を伝えることで、積極的にセリに参加してくれるようになります。
車の査定を受けてみるとわかりますが、必ず「査定額を提示しない」買取業者がでてきます。
車の一括査定に登録して、すぐ電話きて査定に二社が来たんだけど二社ともどっちにするか言わないと査定額言わないと😤お前らパカ？帰れ！
— ブベｵｲﾂｧﾝ (@fhoooz) October 15, 2017
○リバー&ビック○ーター
理由は、車の査定も「あとだしジャンケン」の方が強いからです。
例えば…
買取相場が10万円の車があったとして、A社が頑張って査定額いっぱいの10万円を提示しました。
次にB社が来て「A社は10万円だったよ」と言われたら、B社はA社に勝つためにいくら提示すればいいでしょうか？
回答は…
10万1円。
1円はちょっと極端ですが、A社より「ちょっとだけ」高ければ買い取れる訳です。
このように、買取の世界では「あとだしジャンケン」が圧倒的に有利になります。
なので、査定額を提示したがらない買取業者がいるのもある意味当たり前と言えますね。
とはいえ…
査定額を提示してもらわない事には「セリ効果」は働きません。
そこで対策です。
査定額をなかなか提示してくれない買取業者には次のように伝えましょう。
「ある程度高い査定額を提示してくれた会社さんには、再度ご連絡いれますよ。」
つまり、「今回ある程度頑張って価格提示をしてくれれば、あとでもう一回他社さんと競争できる機会をつくります」ということ。
こう伝えることにより、「だったら最高額とはいかないまでも、上位に残れるくらいの査定額は提示しておこう」と考え直してくれます。
結果…
ある程度高い査定額をゲットできると同時に、査定額上位層による最終決戦で「セリ効果」が効いた更に高い査定額も期待できます。
このように…
「査定額提示を嫌がる買取業者」に対しては、「今頑張ってくれればもう一回チャンスがあること」を伝えるようにしましょう。
予算がある買取業者であればそこそこの値段を提示してくれるし、最終決選では予想以上の査定額を提示してくれる可能性もありますよ。
交渉術⑥：「修復歴はありますか？」と質問する
車を高く売るための交渉術その⑥は、「修復歴はありますか？」と質問するということ。
この一言で、車の査定最大のトラブルを避けることができます。
つまり「契約後の査定額減額」です。
車の買取査定最大のトラブルは「査定額の訂正」
契約後に減額するの？
そんなアホなことがあっていいの？
これが、たまに発生するから要注意なんですよ。
しかもお金のことなので、発生するとだいたい大事になります…
査定して双方金額納得して車持っていった後から修復歴が見つかりましたとかで20万減額だと？しかも修復証明書？昨日は見せられないって言ったのに土曜日に見せますとか。。。
— まさ🍜&🍺🔥 (@71kMasa) June 9, 2022
怪しすぎるな柏市藤ヶ谷にある車屋さんよ。
後輩はツチヤにて修復歴無し(書類有り)で購入して修復していない。
聞いて‼️
— らるふ (@9LIZMMJPhGparOC) June 29, 2021
6/13にビッグモーターに車を売却したの。そして、6/18に入金があって、車の任意保険も借りてた駐車場も解約。
そしたら今日になって「凹みを直すと事故車になるから減額か、車返却だけどどーしますか」だって‼️
あり得ないでしょ‼️
二重査定で金額下げるやり方かよ💢
「契約後の査定額減額」
その原因となるのが「修復歴の見落とし」です。
修復歴のある車は、そうでない車に比べ「車両価値が半減」します…
なので、「車を持って帰って再度査定したら修復歴が見つかりました！査定額を減額します！」と契約後に減額を迫ってくる買取業者がいるんですね。
「修復歴の有無」は買取査定において非常に重要なポイントなので、買取業者も最優先で確認するのですが…
- 陽が落ちて車を正確に査定できなかった
- 時間的制約があって細かく査定できなかった
- リフトアップしないと確認できない箇所に修復歴が見つかった
などなど…
質の悪い買取業者になるといろんな理由をつけて、当たり前のように減額を要求してきます。
なので…
こういった最悪の事態を避けるためにも「修復歴はありますか？」と査定の段階で質問し釘をさしておくようにしましょう。
この一言があることで査定員も慎重に査定を行うでしょうし、仮に査定ミスがあったとしても簡単には減額なんてできなくなりますよ。
同時に、「査定環境を整える努力」をしましょう。
査定ミスは買取業者の責任ですが、査定員も人間。
査定環境が悪ければミスを犯す可能性は高くなります。
査定員がミスを犯しにくい査定環境。
例えば、「明るい時間帯を選ぶ」「時間的余裕をもつ」「洗車・清掃をして状態確認しやすくする」といった配慮は怠らないようにしましょうね。
交渉術⑦：「一番高い査定額の買取業者に売る」と決めておく
車を高く売るための交渉術その⑦は、「一番高い査定額の買取業者に売る」と決めておくってこと。
「なんかA社の査定員さん感じよかったし査定額も予想よりよかったから売っちゃおうかな！」って感覚で決めないってことです。
買取業者の繰り出す交渉術に魅了され「なんとなくいい気がする」って理由で売り先を決めてしまう人がいます。
このパターンは「金額的には」だいたい損をするので「高く売りたい」人は注意しましょう。
例えば…
A、B、Cと3社の査定を受ける予定だったとしましょう。
A社が50万円・B社が51万円の査定額を提示してくれました。
あとはC社の査定を受けてB社と比較してどちらかを選ぶのが普通なんですが…
たまに、C社の査定を受ける前にB社に売ってしまう人がいるんですね。
よくある理由は…
「良い人だったから」
いやわかるんです、その気持ちは。
B社の査定員がすごくいい人で話しが合って、自分の思い出話しにも共感してくれて。
ネットでB社とC社の評判を調べてみるとあまり大差ない。
こんな場合…
「どうせC社の査定額も大差ないだろうからB社に売ってしまおう」
そう思っても不思議ではありません。
が…ですよ？
「車を高く売ること」が第一の目的であれば、やはりC社の査定も受けるべきです。
理由は、「査定額を伸ばすならあい見積もりは多い方がいい」から。
なんだかんだ、競る相手が多いほど査定額が伸びる可能性も高くなります。
1社より2社。
2社より3社の方が高値が望めます。
車の査定は数社にやってもらうの本当いいな。めちゃくちゃあがった。
— さく (@Udf01) August 5, 2022
なので…
「車を高く売りたい」が第一目的であれば、初志貫徹。
予定している査定はちゃんと受け、一番高いところに売るようにしましょう。
それが間違いのない「一番高く売る方法」です。
とはいえ…
「満足感」「気持ちよさ」を求めるのであれば、自分の気持ちに正直になって売り先を決めるのも一つです。
査定額が高くても「感じの悪い買取業者」だと、なんだかすっきりしないですもんね。
今回はあくまでも「高く売りたいなら」という前提のお話しです。
【絶対NG】査定額が下がる交渉術…
車の買取査定は、うまく交渉することで「車が高く売れる可能性」を高めることが可能です。
でもその一方で、「これをやったら確実に査定額が下がるよ！」という交渉術も存在するのでチェックしておきましょう。
せっかくの努力がパーにならないように…
しっかりおさえておきましょうね。
先に結論ですが、「査定額が下がる交渉術」は以下の4点です。
- NG交渉術①：車の調子・修復歴に関してウソをいう
- NG交渉術②：過度に「お客様面」をする
- NG交渉術③：「いくらで売れるか知りたかっただけ」と言う
- NG交渉術④：無理難題、ねばりまくる
簡単に説明しますね。
NG交渉術①：車の調子・修復歴に関してウソをいう
査定額が下がる交渉術その①は、「車の調子・修復歴に関してウソをいう」ということ。
これは絶対ダメですね。
「少しでも高く売りたい」という気持ちはわかりますが、見抜かれた時の印象の悪さに加え、あとあと大きなトラブルに発展する可能性もあります。
不具合がある車や、事故をして「修復歴」がある車は査定額が下がります。
これは事実です。
でも、だからといって隠すとバレたときの印象は最悪。
ヘタすると詐欺行為にもなるので、絶対にやめましょう。
でもバレない可能性もあるんじゃね？
って思うかもしれませんが、プロをなめちゃいけません。
買取業者は年間数百台レベルで鑑定を行っています。
仮にその場でわからなかったとしても、自社に車を持ち帰ってリフトアップして調べれば一目瞭然。
ちゃんと調べればバレることなので、車の状態に関しては絶対にウソを言わないようにしましょう。
とはいえ…
中古車で買った車の場合は、前のユーザーの履歴まではわかりませんよね？その点は買取業者も理解しているので、「自分の経験・感覚」で正直に申告すればOKです。
NG交渉術②：過度に「お客様面」をする
査定額が下がる交渉術その②は、過度に「お客様面」をするということ。
価値路査定をしている立場からいうのもなんですが…
買い手がいるからこそ売れる訳で、本来、売り手と買い手は対等です。
過度な「お客様意識」は買取業者のモチベーションを下げ、結果査定額も下がることになります。
買取をしている立場からは言いにくいのですが、たまに超上から目線で接してくる売り手と出くわすことがあります。
例えば…
「◎◎万円以下じゃ売らないよ。おたくはいくら出せるの？他社は△△万円って言ってるよ？」
みたいな。
もう絶句です…
買取もビジネスなので無難に対応しますが、買取業者も人間なので「この人からは買いたくないな…」って気持ちになります。
間違っても「少しでも高く買い取ろう」なんて思いません。
あと経験から言えることなんですが、こういう人の車は「運転が荒い」など扱いが悪く、見えないところに問題を抱えていることが多いですね。
結果、買取業者は積極的な査定額提示ができなくなってしまいます。
なので…
「過度なお客様意識」は控えるようにしましょう。
車の売買はビジネスです。
お互いに配慮しつつ円滑な交渉を心がけるのが正解です。
NG交渉術③：「いくらで売れるか知りたかっただけ」と言う
査定額が下がる交渉術その③は、「いくらで売れるか知りたかっただけ」と言ってしまうというもの。
ようは「売る気がない」ってこと。
これを言われると査定をする気がなえてしまいますね。
こちらは時間とお金をかけて査定にきているのに、「売る気がない」と言われる…
買取業者がやる気をなくすのも当たり前です。
買取業者はボランティアではありません。
査定をするにも出張費と人件費、一括査定であれば情報料を支払って査定に来ています。
それなのに…
この車がいくらくらいになるのか知りたくて、試しに査定を依頼しました！
なんて言われた日には…
もう帰りたくなりますよね…
確かに、「買取相場が知りたいだけ」で査定に申し込むこともあると思います。
でも、査定を依頼するときは買取業者の気持ちと立場を考え「とりあえず査定を…」という姿勢は見せないようにしましょう。
買取業者がやる気を無くし査定額が下がるだけでなく、正しい買取相場すら確認できなくなりますよ。
NG交渉術④：無理難題、ねばりまくる
査定額が下がる交渉術その④は、「無理難題をふっかけねばりまくる」ということ。
「あと◎万円くらいいけるでしょ？」「ちょっと上司に相談してみてよ。◎万円なら売るよ？」的な無理な交渉を持ちかけてくる人ですね…
気持ちはわかりますが、こういう一方的な人から買い取ると、あとあとトラブルが発生することもあるので、正直買取りたいとは思えませんね。
先ほど紹介した「過度なお客様面」と似ているのですが、一方的な無理難題を言ってきて商談をねばる人に対しては積極的な買取金額を提示することはできませんね。
理由は、買い取る側の感情の問題もあるのですが、実際こういう人から買い取る場合はトラブルも多いからです。
例えば…
買取契約をしたのに「車の引き取り日を延期して欲しい」と言われたり、車を引き取りに言ったら不在だったり…
引き取った車に傷が増えていたり、名義変更の書類がなかなかもらえなかったり…
ヒドイときは「もうちょい高く買ってくれるとこが見つかったんだけど、査定額上がらない？」的な後だしジャンケンをしかけてきたり…
小さなトラブルで言えば数えきれないほどあります。
こうしたリスクを考えると、「無茶言って商談をねばるお客さん」に対しては消極的な査定にならざるを得ません。
なので…
買い取る側の立場からは非常に言いにくいのですが、「一方的な要望を言って商談をねばる」ような行為は避けるようにしましょう。
「高値で売る」という目的に対しては、確実にマイナスな行為です。
【ダメ絶対】車を売るときの注意点
ここまで「車を売るときの交渉術」について紹介してきました。
交渉術を使いこなすことで高額査定をゲットする可能性を高めることができるわけですが…
その一方で、一歩間違えれば高額査定を一瞬で「無いもの」にしてしまうような注意点も存在します。
そこで、次は「車を売るときの注意点」についてお話ししたいと思います。
これから紹介する「車を売るときの注意点」を知らないと、損をする可能性があるばかりか、そもそも売ることすらできない可能性もあるので要注意です。
早速結論ですが、車を売るときの注意点は以下の4点です。
- 注意点①：お金をかけた修理はしない
- 注意点②：ローンの残債があるのか？を確認しておく
- 注意点③：所有権解除（名義変更）の確認を準備しておく
- 注意点④：納税証明書（自動車税）を確認しておく
それでは、一つずつ簡単に解説していきますね。
注意点①：お金をかけた修理はしない
車を売る時の注意点①は、お金をかけた修理はしないということ。
売り手が修理するより、買取業者が自分で修理したほうが安上がりだからですね。
「綺麗な車の方が高く売れる」
これは間違いないです。
でも、「修理にかけた費用以上に高く売れるか？」と言われると「そうでもない」が回答になります。
例えば、一般の人が自分の車を修理する場合、修理業者へ依頼しますよね？
修理業者は、修理にかかる費用（原価）に自分たちの「利益」をのせてお客さんに請求します。
修理原価が1万円だとすると、1万円の利益をのせて「2万円請求」するイメージです。
でも…
買取業者を含む自動車関連の業者は、プロなだけにこの原価で修理できてしまいます。
なので、売り手が2万円かけて修理をしたとしても、買取業者は1万円程度しか評価しない。
つまり、売り手は「1万円損をする」ことになります。
以上より、車を売る際は「お金をかけた修理」はしないようにしましょう。
洗車と清掃。
これだけで、買取業者には十分良い印象を与えられますよ。
注意点②：ローンの残債があるのか？を確認しておく
車を売る時の注意点②は、ローンの残債があるのか？を確認しておくということ。
ローンの残債があるということは、「車はまだ自分のものではない」ということなので、自分の都合で売ることができない場合があります。
車をローンで購入した場合、ローン会社から「所有権」を契約条件として提示されることがあります。
ようは、「ローンを払い終えるまでは、車の所有者はローン会社ですよ」ということですね。
ローン会社より「所有権」が条件として提示された場合、上記のように車検証の所有者欄にはローン会社の名前が記載され、車を買った人は「あくまで使用者（使っている人）」として扱われるので、車を他人に売ることはできません。
車を売るためには「ローンを完済」し、所有者を自分に変更する必要があるわけです。
このように…
ローンで買った車は、「残債」があることで簡単に売れない場合があります。
なので、車を売ろうと思ったときは「ローン残債」を確認。
残債がある場合は完済するようにしましょう。
「ローン残債」があっても車を売ることができる場合もあります。
例えば、「売却したお金を残債の支払いに充てる場合」ですね。買取業者によっては対応してくれる場合もあるので、まずは相談するようにしましょう。
ちなみに、一括査定サイト【ユーカーパック】も対応してくれますよ。
★ユーカーパックQ＆Aより★
注意点③：所有権解除（名義変更）の書類を確認しておく
車を売る時の注意点③は、所有権解除（名義変更）の書類を確認しておくということ。
ローンを完済したからといって勝手に所有者の名義が変わる訳ではありません。名義変更が必要です。
ローンで買った車は、所有権がローン会社になっている場合があります。
先ほど紹介した「所有権」というものです。
で…この所有権。
ローンを完済したからと言って、勝手に名義が切り替わるわけではなく、ローン会社から名義変更の書類を取り寄せ、名義変更の手続きを行う必要があります。
代行業者に依頼はできますが…
なんにせよ、勝手に切り替わるものではないのですし、書類もローン会社に請求しないと発行してくれません。
ローン会社から所有権解除の書類を取り寄せるには1-2週間程度必要。
でも、「買い取った車をすぐに次のお客さんへ売りたい！」と考える買取業者にとってこの期間はあまりにも長すぎです。
買取業者としては、書類の到着を待っている間にお客さんに逃げられる可能性もあるので、名義変更の書類がない状態では積極的に買取れない場合もあります。
なので…
ローンを完済したらローン会社へ名義変更の書類を請求するようにしましょう。
遅くとも買取業者と売買契約を結ぶまでには手元に欲しいところですね。
ユーカーパックではこの辺の手続きも代行してくれます。
「書類とかよくわからない！」「面倒はイヤ」という人はユーカーパックで売るというのも有効な選択肢になりますね。
★ユーパーパックQ＆Aより★
注意点④：納税証明書（自動車税）を確認しておく
車を売る時の注意点④は、納税証明書を確認しておくということ。
税金未払いの車は、そもそも売れません。
★大阪府HPより★
「自動車税を払っているかどうか？」の確認は、情報の電子化により昔よりは確認が簡単になりました。
でも、車を査定・契約する際にパッとわかるようなものではないため、納税証明書があるかどうかは買取業者にとって車を買い取る際の安心材料の一つになるんですね。
「納税証明書をなくした」という人は再発行しておくことをおススメします。
県税事務所等に相談すれば詳しく教えてくれるので、まずは相談してみるといいですね。
★納税証明書の再発行方法：チューリッヒHPより★
「交渉術意外で」車を高く売る方法「6選」
車を高く売るうえで交渉術は重要です。
とはいえ、「交渉事は苦手…」という人もいると思うので、交渉術以外で車を高く売るのに有効な方法を紹介しておきたいと思います。
誰でもすぐにできる事ばかりなので、確実におさえておきましょうね。
結論、以下の6点です。
- 方法①：査定の前に買取相場を調べておく
- 方法②：複数の買取業者に査定してもらう
- 方法③：ノーマルパーツを準備しておく
- 方法④：査定環境を整えておく
- 方法⑤：査定前に「洗車・掃除」をしておく
- 方法⑥：整備記録簿を整理しておく
一つずつ見ていきましょう！
方法①：査定の前に買取相場を調べておく
「交渉術意外で」車を高く売る方法①は、査定の前に買取相場を調べておくということ。
買取相場を知らないと、提示された査定額が「高いのか？安いのか？」がわからないので安値で売ってしまうリスクがあります。
「車を高く売る」ということは、「買取相場以上で売る」ということを意味します。
なので、高く売るためには基準となる価格、「買取相場」を確認する必要があるんですね。
が…
買取相場というのは複雑な条件が絡み合った結果決まるものなので、正直一般の人が正確に知ることは非常に困難。
っということで、「だいたいの買取相場」がわかる方法を2つ紹介します。
- 方法①：ネットで問い合わせる
- 方法②：近くの買取店に持ち込む
簡単に解説しますね。
買取相場の調べ方①：ネットで問い合わせる
簡単に買取相場を調べる方法として「ネットで問い合わせる」というものがあります。
買取サイトとしても有名なカーセンサーですが、実は中古車販売サイトも運営しています。
しかも、その規模は日本一。
全国各地の中古車屋さんが掲載されているので、その中から地元の中古車屋さんをいくつか選び問い合わせを入れてみましょう。
その際に「下取り希望」「だいたいの買取額を教えてください」と記入しておけば、ザックリではありますが買取相場確認ができます。
中古車屋さんとしては来店してもらってなんぼなので、基本は高めの買取額を提示してきます。
でも、「これくらいの提示を受けたら高い方なんだな」ということがわかるので、参考になると思いますね。
詳しくは以下のページで解説しているので、興味のある人はチェックしてみてください。
買取相場の調べ方②：近くの買取店に持ち込む
中古車屋さんでもいいですが、一度実際に査定を受けてみるのも非常に有効です。
1社しか査定を受けないので「相場」というには心もとないですが、ネットで調べるよりよっぽど正確な買取相場を知ることができます。
ちょっとハードルが高いですが、どこでもいいので一度査定を受けてみるのが買取相場を知る一番確実な方法です。
方法は、これまたカーセンサーで近場の中古車屋さんを探して電話で査定申し込みをするだけ。
中古車屋さんには「いくつか査定をお願いしています」と伝えておけば、「競争意識」が働き、それなりに頑張った査定額を提示してくれます。
うちの中古車屋にもたまに同様の査定依頼が来ますね。
他にも、中古車販売サイトの「小売価格」から逆算して買取額を予想するという方法もありますが、ちょっとマニアックな方法なので、興味のある人は以下の記事をのぞいてみてください。
ちなみに「買取サイトの口コミ・相場検索」は正直あてになりません。あれは客寄せのための情報なので「めちゃくちゃ高い査定額」が紹介されています。
ただ、「あれくらいの価格が提示されたらかなり高い方」という判断基準にはなりますので、気になる人はチェックしておきましょう。
方法②：複数の買取業者に査定してもらう
「交渉術意外で」車を高く売る方法②は、複数の買取業者に査定してもらうということ。
これは何度もお伝えしていることですが、「あい見積もり」なしでは高額査定は望めませんよ。
買取業者は原則「できるだけ安く買い取りたい」と思っています。
その方が再販したときの利益が大きくなるからですね。
なので、査定依頼を受けた際に「競う相手」がいなければ間違いなく安値を提示するわけですが…
でも、そこで「競う相手」がいるとどうか？
例えば、買取相場が20万円で競う相手がいなければ10万円を提示するとします。
でも、「競う相手がいる」となると買取相場からあまりに外れた査定額を提示すると競争相手に負けてしまう可能性が高くなると。
そこで、しょうがなく18万円を提示。
すると競争相手が19万円を提示。
それに負けじと自分も相場の20万円を提示…
このように、競う相手がいることで査定額は上がっています。
なので…
車を高く売りたい場合は、複数の買取業者に査定してもらうようにしましょう。
そういう意味では「一括査定サイト」が一番楽に効率的に査定を受けられますよ。
方法③：ノーマルパーツを準備しておく
「交渉術意外で」車を高く売る方法③は、ノーマルパーツを準備しておくということ。
「他人色に染められた車」を欲しがる人はほぼいません。よって、結局はノーマルが一番高く売れます。
車は「第二の家（自分の部屋）」です。
皆さんもそうだと思いますが、自分の家・部屋には「他人好み」のものではなく「自分好み」の家具やインテリアを置きたいと思いますよね？
これは車も同じで、他人色に染められた車は人気が落ちてしまいます。
来年車を買い替えようかなーと思ってフラッと車屋さん行ったら、見積もり出したり下取りの査定したりと思ってた以上に時間かかって疲れた_:(´ཀ`」 ∠):
— モンモンだよ🐸🐒 (@kota1212) June 16, 2019
車高調とかノーマルホイールにスタッドレスとか査定にマイナスなんだって・・・
買い替えるときにノーマルに戻そうw
靴は結構ムレムレになりますwww
こういうことを言うと…
アタイの車は超かわいいもん！めっちゃ金かかっとるもん！
っていう人がいますが。
でも、あえて厳しいことを言うと…
「自分の格好良いは他人のダサい」です。
洋服とかでもそうですよね？
人それぞれセンスが違うし好みも違います。
似合う似合わないもあるので、結局は「自分のやりたいようにやる」のが一番納得いくわけです。
つまり、車で言えば「これから自分色に染めていける」ノーマルが一番受けが良く需要もあるので査定額も高くなると…
なので…
もし車を「自分色」に染めて締まっている場合は、元の状態に戻せるよう「ノーマルパーツ」を準備しておきましょう。
査定の時にノーマルに戻してなくてもＯＫ。
「この通りノーマルパーツがあるからもとに戻せますよ」と言える状態にできていれば、だいたいは大丈夫です。
詳しくは以下の記事でもお話ししているので、気になる人はチェックしてみてください。
方法④：査定環境を整えておく
「交渉術意外で」車を高く売る方法④は、査定環境を整えておくということ。
査定環境の悪さは、「正確な査定」ができず査定額を消極的にしてしまうリスクをはらんでいます。また、査定の精度が落ちることでトラブルの原因にもなりますね。
一括査定は特にですが、車の査定を依頼するときに「自分の都合だけ」で査定場所や時間を設定する人がいます。
でも、もし車を高く売りたいと思うのであれば、これは止めた方がいいですね。
車の査定は非常に繊細な作業です。
例えば、ボディの塗装状態から修理歴を見分けたり、各パーツのねじの状態等から交換歴を見抜いたりします。
つまり、「天気・明るさ・査定場所の状態（地面が砂利・濡れている）」等によって、査定の精度が微妙に変化するんですね。
しかも…
買い取る側としては、安くて数万円、高いものだと数百万円の投資になるわけですから、「自信を持った査定」ができなければ、査定額が消極的になるのも理解できると思います。
いやいや、プロなんだからそこは頑張れよ！
っと言いたくなる気持ちもわかりますが、車の売買は「売り手と買い手」両方がいて初めて成り立つもの。
なので、車を高く売りたいのであれば、査定員がしっかりと査定できる環境を整えるようにしましょう。
神戸は雨です。少し寒い
— taikun (@kitarou20) October 17, 2020
車の下取り査定に来てくれたけど、雨の中見てくれた。
雨だからご苦労様と言いたかったけど、金額を聴いて
5桁以上は知らない人で早々に帰って頂きました。
できれば…
晴れorくもりの日の明るい時間帯がいいですね。
場所は、砂利道や泥・水たまりがない場所が好ましいです。
「駐車場が砂利なんだよ！」って言う人は、ちょっと別の場所に移動してあげるといいですね。
査定がしやすくなるだけでなく、査定員からの印象もぶちあがると思います。
査定環境が悪いと、通常では考えられない「修復歴の見落とし」が発生する可能性が高まります。
「修復歴の見落とし」は契約後の査定額減額につながり、非常に大きなトラブルに発展する可能性があるので、査定環境には気を遣うようにしましょうね。
方法⑤：査定前に「洗車・掃除」をしておく
「交渉術意外で」車を高く売る方法⑤は、査定前に「洗車・掃除」をしておくということ。
お金をかけた修理はしない方がいいですが、「洗車・清掃」は是非行ってください。
査定もしやすくなるし、査定員からの印象もグッとあがります。
査定前に洗車や車の掃除をしたからと言って、基本査定額が上がることはありません。
査定に影響するのは車の種類と状態だからですね。
とはいえ…
買い取る側としては、査定前に洗車されていると車の状態がわかりやすく査定がしやすいうえ、「大切に乗っているんだな」と売り手さんに好印象が持てます。
これは清掃も同じ。
車内をのぞくとコンビニ弁当の食いカスや飲み物が散乱…
こんな状態だと、「車の扱いもこんな感じなのかな…ってことは隠れた不具合があるかも…」と不安を感じる中での査定額提示になるので、思い切った価格がつけにくくなります。
あくまで経験上ですが…
車が汚い人は運転も荒くエンジンやミッション等にトラブルを抱えている確率が高いですね…結果、査定額も消極的になってしまいます。
なので…
「査定前だけやってもしょうがないじゃん！」と言わず、査定を受ける際は「洗車と清掃」を行うようにしましょう。
例え付け焼刃（その場しのぎ）的な行動であっても、やらないよりやった方が断然いいですよ。
これは「臭い」についても言えます。
車の売買において「臭い」は非常に重要で、一番いいのは「無臭」です。「においが気になる」「芳香剤・タバコ臭」等がする場合は、査定前に消臭しておきましょう。
ほう傷が有るとかそんなのかな？
— 甘党 (@AmatouGSR400) February 13, 2022
あと芳香剤とか使った車はかなり査定が落ちるらしい
方法⑥：整備記録簿を整理しておく
「交渉術意外で」車を高く売る方法⑥は、整備記録簿を整理しておくということ。
案外見落とされがちなのが「整備記録簿」
「今までどんな整備を受けてきたか？」の証明になる書類なので、状態を重要視する買取業者からすると超重要な書類ですね。
車検や点検を受けると整備工場からもらえるのが「分解整備記録簿」
車の状態や「どんな部品が悪くて交換したのか？」が書かれている、いわゆる車の履歴書的な存在です。
今の車は昔に比べ強烈に進化しているので、少々古くても距離を走っても「ちゃんと整備をしていれば」そうそう悪くなるものではありません。
でも、逆に「ちゃんと整備をしていない」とすぐに悪くなってしまいます。
なので、「ちゃんと整備している証明書」である整備記録簿があれば「この車はきっと状態がいいんだろうな」と高評価を得ることができ査定額UPにつながるというわけです。
今までとても大切にしてきた車。
その車への愛情を熱弁するより、この整備記録簿の方が説得力があります。
なので…
車を売る際は整備記録簿を整理しておきましょう。
記録簿が古くなって文字が見えにくいものでも捨ててはいけません。
その一枚が車の評価を確かなものにしてくれるんですから。
よくある質問&回答
それでは最後に、車を売ろうとしている人からよく受ける質問と回答を紹介したいと思います。
よく受ける質問ばかりなので、きっと参考になると思いますよ。
- 質問①：希望額を伝えた方が、買取業者さんも本気で査定してくれますか？
- 質問②：一括査定を申し込んで、1社目で希望額を越えました。売った方がいいですか？
- 質問③：綺麗な車の方が高く売れますよね？傷は修理した方がいいですか？
- 質問④：何回も査定を受けるのが面倒です。ランキングサイトを参考にすれば高値で売れますよね？
それでは紹介していきますね。
質問①：希望額を伝えた方が、買取業者さんも本気で査定してくれますか？
車を売ろうとしている人からよく受ける質問①は、「希望額を伝えた方が、買取業者さんも本気で査定してくれますか？」というもの。
「売る気」を見せることは大切ですが、希望額は言ってはいけません…
理由は、「買取相場はプロしか知らない」からです。
「〇〇万円なら売ります！」
そうはっきり伝えたほうが買取業者も気合が入り頑張って高値で買い取ってくれると思うかもしれませんが、実際はそう単純な話しではありません。
逆に、宣言した希望価格によっては大損することもあるので注意しましょう。
ここは是非おさえておいて欲しいのですが…
基本、よっぽどの理由がない限り買取業者は買取相場以上では買いません。
なぜなら、相場以上で買い取ると、再販しても利益が少ないし、うまく再販できなかった場合に損をするから。
買取業者だって商売です。
無理をしてまで「損をする商品」を仕入れ（買取り）たくはないからですね。
例えば…
仮に売り手が「買取相場からかけ離れた（高い）希望価格」を言ってきたとします。
ここで買取業者がどう思うかというと？
それ無理だろぉ…
査定額提示するだけ無駄だな…
説得するのも時間がかかりそうだし無難にすませるか…
ってことで、とっとと去っていきます。
なかには、あれこれ資料を見せながら「それ無理な希望価格ですよ」的な説明をして説得を試みる買取業者もいますが…
多くの場合、売り手は納得しないので説得は失敗しますね。
結果、売り手としても買い取ってもらえないので時間的にも金銭的にも損をします。
で…
仮に売り手が宣言した希望価格が買取相場より低かった場合は？
カモられます。
だって売り手がその価格でいいっていっているんですから。
わざわざ「相場はもっと高いですから、高値で買わせてください！」なんて絶対言いませんよね？
つまり、なにが言いたいかというと…
「正確な買取相場」を知らないのであれば、希望価格はいわない方がいいってことです。
希望価格が買取相場より高ければ相手にされず、低ければカモられる。
どっちに転んでも良いことはありません。
なので繰り返しますが…
希望価格は言わないようにしましょう。
複数の買取業者の査定を受け、「一番高い査定額が買取相場」と考える。
これが一番性格で合理的な方法です。
その意味では、一括査定が一番楽で確実ですね。
質問②：一括査定を申し込んで、1社目で希望額を越えました。売った方がいいですか？
車を売ろうとしている人からよく受ける質問②は、「一括査定を申し込んで、1社目で希望額を越えました。売った方がいいですか？」というもの。
「高くうりたいのであれば」という前提でいえばNOです。
なぜなら、他の買取業者の査定も受ければ「もっと高く売れる可能性」が大いにあるからです。
査定額というのは「競い合う」からこそあがっていきます。
一括査定のように、複数社の査定を受ける予定でも1社目からある程度の査定額が付くことはあります。
でも、それは「競っていない査定額」なので、現実的には「まだまだ上がる可能性」はあるんですね。
なので、希望額を超える査定額ということで、気分的には「売ってもいいかな？」と思うかもしれませんが、「高く売りたい」のであれば予定通り複数社の査定を受けるのが正解です。
たまに「今売ってくれるならこの価格ですよ！」と言ってくる買取業者もいます。
でも、これは買取業者の常套句（じょうとうく）であり駆け引きなので気にしないようにしましょう。
仮に、他社より高い査定額だったとしても「あの時の価格で買ってくれるなら売ります」と言えばだいたい買ってくれますよ。
質問③：綺麗な車の方が高く売れますよね？傷は修理した方がいいですか？
車を売ろうとしている人からよく受ける質問③は、「綺麗な車の方が高く売れますよね？傷は修理した方がいいですか？」というもの。
お金をかけた修理はNGです。
だって、修理にかけた金額より査定額がUPすることは基本ないからです。
売り手が車を修理する際は、修理業者に依頼しますよね？
でも、修理業者に支払う金額の中には、修理費用とは別に修理業者の利益も入っています。
一方で買取業者は車業界のプロなので、自分たち、もしくは提携している業者に依頼することで「原価近く」で修理することが可能です。
- 売り手が修理
・修理費用3万円＋修理業者の利益2万円＝費用5万円
（売り手は5万円以上の査定額UPを期待） - 買取業者が修理
・修理費用3万円＝費用3万円
（自分で修理すれば3万円で修理可能。よって修理されていても3万円UPが上限 - 【結果】売り手の2万円損
つまり…
買取業者としては自分たちで修理する方が「修理業者の利益」が必要ないぶん安く修理できるので、売り手が期待するほどの査定額UPにはつながらないんですね。
綺麗な車の方が売れることは確かです。
でも、お金がかかる修理は損しがちなのでやめておきましょう。
洗車と清掃（消臭）。
これだけで十分評価してくれますよ。
質問④：何回も査定を受けるのが面倒です。ランキングサイトを参考にすれば高値で売れますよね？
車を売ろうとしている人からよく受ける質問④は、「何回も査定を受けるのが面倒です。ランキングサイトを参考にすれば高値で売れますよね？」というもの。
ランキングを参考にするのであれば、「会社ではなく、その店舗」に行くようにしましょう。
じゃないと、だいたいは期待外れに終わります…
「複数査定を受けるのは面倒だから、ランキングを参考に評判のいいお店で売る！」
よく聞く話ですが、正直おススメしません。
理由は、評判のいい「会社」であっても、「店舗」によって対応は違うから。
例えば…
同じ看板のコンビニでも「感じのいいお店」「不愛想なお店」ってありますよね？
このような差がでるのは「店舗責任者が違う」からです。
看板が同じ以上、基本的には同じ方針のもと運営されていますが、マニュアル化できない細かな点は店舗責任者の考えにゆだねられます。
これは買取店でも同様。
ランキングで評判のいい会社であっても、店舗が違えば接客や査定額が全然違うということはよくあることで、期待と現実のギャップから後悔している人はたくさんいます。
オートバックスのネット評判良かったんで、南バイの所で査定してもらったんだけど、やった事無い事故車扱いされて、実質０円だった！
— xGABBAx (@xGABBAx) January 24, 2021
あそこ、かなり適当にやってるって思ったね！ https://t.co/d1Wmi4qgnh
なので、評判のいいお店に直接行ける人はいいですが…
そうでないなら、一括査定サイト等を利用し「複数社の中から一番良かったお店を選ぶ」という方法をおススメしますね。
これが一番「楽」で「効果的」です。
まとめ
さて今回は…
車を高く売るための交渉術と注意点についてお話ししてきました。
まとめると以下の通り。
- 交渉術①：希望価格を言わない
- 交渉術②：即決しない
- 交渉術③：他社の査定額を引き合いに出す
- 交渉術④：買取業者の言いそうなことを頭に入れておく
- 交渉術⑤：「価格を言わない買取業者」の逃げ道を作っておく
- 交渉術⑥：「修復歴はありますか？」と質問する
- 交渉術⑦：「一番高い査定額の買取業者に売る」と決めておく
- NG交渉術①：車の調子・修復歴に関してウソをいう
- NG交渉術②：過度に「お客様面」をする
- NG交渉術③：「いくらで売れるか知りたかっただけ」と言う
- NG交渉術④：無理難題、ねばりまくる
- 注意点①：お金をかけた修理はしない
- 注意点②：ローンの残債があるのか？を確認しておく
- 注意点③：所有権解除（名義変更）の書類を準備しておく
- 注意点④：納税証明書（自動車税）を確認しておく
内容を見てもらうとわかる通り、「売り先を決めるときは相手の立場を考え、売る時は相手の気持ちを考える」ということになりますね。
例えば「売り先は即決で決めてはダメ」問題。
買取業者がなぜ即決を求めてくるのか？
理由は「他社に買い取られたくない」からで、「他社に買い取られる」ということは、もっと高い査定額を提示する可能性のある買取業者がいるってこと。
また、「いくらで売れるか知りたかっただけ」と言ってはいけないってことも、買取業者の「立場」を考えればわかることです。
一方で…
売る時に「無理難題」をいったり過度な「お客様面」するのも、無駄に買取業者の機嫌を損ねるだけで、買取業者の「気持ち」を考えるとなに一ついいことがありません。
なので…
車を高く売りたいのであれば、「買取業者の立場と気持ち」を考え行動するようにしましょう。
それだけで、査定額は上がり、さらには満足感たっぷりの気持ちのいい取引（車売却）ができますよ。
ぜひ、お試しください。
以上、今回はこの辺で。
最後までありがとうございました！
