カモネギ店長です。
今回は、「車を1円でも高く売る方法」をコツや交渉術・注意点も踏まえ徹底解説したいと思います。
「車を売ろうかな?」と思った人がまず考えるのが「あわよくば高く売りたい」ということ。
いや…「少しでも高く」
いやいや…「1円でも高く売りたい」ってことではないでしょうか?
とはいえ…
「持ち込み査定」に「一括査定」
「下取り」に「知人への売却」など、車を売る方法はたくさんあります。
そういったなかで…
「愛車を1円でも(少しでも)高く売る方法」となると、どういった手段で、どういうことに気を付けて売ればいいのか?
正直よくわかりませんよね?
っということで今回は…
「車を1円でも高く売る方法」に加え、車を高く売りたい人が知っておくべき「高く売るコツ」や「注意点」、身につけておくとお得な「交渉術」を徹底解説していきたいと思います。
熱意だけでは、車は高く売れません…
車を高く売るには「知識」と「スキル」が必要。
全て解説しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それでは始めていきましょう!
「結論を先に!」という人はこちらを参考にしてみてください。
- 【超基本】「あい見積もり」なにし高額査定は無理
・あい見積もりがあるから競争が起こり査定額があがる! - 【査定額は準備で決まる】査定を受ける前の注意点「5選」
・買取相場をチェック!
・純正パーツを準備
・整備点検記録簿を整理
・洗車・清掃しておく
・査定前1週間は最低2回は車に乗る
・車の劣化、バッテリーの劣化を防ぐ! - 【誰でもできる】車を高く売るコツ「4選」
・一括査定サイトを利用する
・車を売る時期を選ぶ
・即決しない
・査定しやすい環境を整える - 【要チェック】高額査定を引き出す交渉術
・「このあと他社さんの査定も受けます」
・「査定額が高かった買取業者さんにはあとでご連絡します」
・「全社の査定を受けてから決めます」
・「修復歴ありますか?」
目次
【超基本】「あい見積もり」なにし高額査定は無理
まず、車を高く売るための超基本をおさえておきましょう。
それは「あい見積もりをとる」ということ。
「あい見積もり」は買取業者間に競争意識を発生させ、査定額を釣り上げます。
超基本としておさえておかないといけないのは、「買取業者はできるだけ安く仕入れたい(買い取りたい)と思っている」ということ。
理由は、安く仕入れた(買い取った)方が自分たちの利益が大きくなるからですね。
買取業者にとって「買取りとは仕入れ」なので、「できるだけ安く買い取りたい」と考えるのは、いわば当然のことになります。
では、買取業者に高値で買い取ってもらうためにはどうすればいいのか?
答えは…
競争してもらう。
これしかありません。
買取業者が競争せざるを得ない環境をつくるということですね。
つまり、「あい見積もり」をとって「他社より査定額が低いと買い取れないな…」と買取業者にプレッシャーを感じてもらうということです。
例えば…
A社に持ち込み査定を依頼したとします。
結果、査定額10万円の提示を受けました。
でも、あなたの希望価格は12万円(2万円足りない…)
そこで問題です。
次のう、ちどちらの方法が、買取業者が希望額まで査定額UPしてくれる可能性が高いでしょうか?
- 買取業者に「なんとかあと2万円査定額をあげてくれないでしょうか?」とお願いする
- 「他社さんは10万円提示でした。12万円にしてくれたらあなたに売りますよ」と伝える
絶対②でしょ?
違いは「あい見積もり」があるかないか?です。
①では、買取業者は競う相手がいません。
なので、そもそも他社に買い取られる可能性がないので、買取業者としては査定額をあげる必要性がありません。
また、「査定額をあげて欲しい」とお願いしているのは売り手の方で、買取業者はそれを受けるかどうか決めることができる。
つまり、この商談の主導権は買取業者にあるわけです。
一方で②は、売り手が主導権を持っています。
売り手としては、「査定額あげてくれるなら他社ではなくあなたに売ってもいいよ」と条件提示をしている立場。
買取業者としては、査定額をあげないと他社に買い取られてしまうので、買い取りたいのであればあげざるを得ません。
このように…
「あい見積もり」は、売り手に商談の主導権をもたらすことで査定額UPに大きな影響を与えます。
なので…
「車を1円でも高く売りたい」のであれば「あい見積もり」を複数集めるようにしましょう。
1社より2社。
2社より3社。
最低でも3社は欲しいところです。
そういう意味では、「あい見積もり」が簡単に集められる一括査定サイトを利用するのが楽で確実ですね。
一括査定にも色んな種類があるので、目的によって使い分けるのが正解です。
おススメ一括査定サイトや目的別の選び方に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
【査定額は準備で決まる】査定を受ける前の注意点「5選」
車を高く売るためには「あい見積もり」が必須ということは、先ほどお話しした通り。
でも、「あい見積もり」さえとれば高く売れるか?というとそうでもありません。
車を高く売るには「下準備」が大切なんですね。
査定額は「査定を受ける前の準備」で半分決まると心得ましょう。
車を高く売るために必要な「査定前の注意点」は以下の通りです。
- 買取相場をチェック!
- 純正パーツを準備
- 整備点検記録簿を整理
- 洗車・清掃しておく
- 査定前1週間は最低2回は車に乗る
一つずつチェックしていきましょう。
注意点①:買取相場をチェック!
車買取査定前の注意点①は、買取相場をチェックしておくということ。
買取相場を知らないのに、買取業者から提示された査定額が高いか低いか判断できませんからね。
「査定額が高いか安いか」は、基準となる「買取相場と比べてどうか?」で決まります。
例えば…
買取相場が20万円の車に対し査定額が25万円であれば「高額査定!」と言えますが、査定額が15万円であれば「安い…」ということになります。
つまり、査定額が高いか低いかは「買取相場に対してどうか?」で決まるので、車を高く売りたいのであれば「自分の車の買取相場」は必須の知識なんですね。
が…
そんななかよくある勘違いが、「自分の希望価格に対して高いか安いか」で判断するというもの。
これは要注意…
自分的には「高額査定だ!」と喜びながら、実は買取業者にカモられているということはよくある話しです。
以上より…
査定を受ける前には買取相場を調べるようにしましょう。
買取相場の調べ方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ただ、一括査定等で「複数社の査定を受ける」という人は無理して買取相場を調べる必要はありません。
複数社の査定を受け買取業者に査定額を競ってもらえば、自然と買取相場に近づく(上回ることもある)からですね。
注意点②:純正パーツを準備
車買取査定前の注意点②は、純正パーツを準備しておくということ。
他人色に染まった車を欲しがる人は少ないってことですね。
車を手に入れると自分色に染めたくなるもの。
ヘッドライトを交換したりアルミをはかせてみたり、車高を下げてみたりバンパーを交換してみたり。
お金と手間暇を加える度に愛着が増し、いざ手放す時もその価値をくみ取ってほしいと願うものです。
が…残念。
車は原則、
純正ノーマルが一番高く売れます。
これは、他人の洋服がかわいく(格好良く)見えなかったり、香水のにおいが気になったりするのと同じ理由です。
見た目やにおいというのは「趣味(好き嫌い)」の世界なので、基本的に万人受けするものはありません。
友達が「これかわいくない?」って言ってきた服が「いや…微妙じゃね?」って感じてしまったり、「香水変えたんだけど良くない?」って言われたものの「いやいや、きっつ…」って思ってしまった経験はあると思います。
同様に、車も「個性の強いカスタム(においも含め)」がされているものは好みが別れ高値が付きにくくなるんですね。
なので…
もし多少なりともカスタムをしている場合は、査定を受ける前に純正パーツを準備しておきましょう。
わざわざ買う必要はありませんが、いま手元にあるのであれば間違っても処分してしまわないようにしましょうね。
注意点③:整備点検記録簿を整理
車買取査定前の注意点③は、整備点検記録簿を整理。
整備記録簿は「車の履歴書」的な存在。
残念ながら、あなたが熱弁する「車への愛情」談話より、この書類1枚の方が説得力があります。
車を点検・整備(車検)した際に発行される書類が「整備記録簿」
「車の状態がどんなで、どんな部品が悪くて交換したのか?」といった情報が記載されている書類ですね。
最近の車は進歩しているので、ちゃんと整備さえされていれば、そうそう悪くなることはありません。
逆に、年式が新しくても、走行距離が少なくても「ほったらかし扱い」の車はすぐに状態が悪くなります。
じゃ、「ちゃんと大切にしてきた車だよ!」という想いをどうやって証明するか?
それが「整備記録簿」なんですね。
買取査定をすると言っても、エンジンの中まで見ることはできません。
でも、整備記録簿があればある程度想像はできるんですね。
なので…
「車を大切にしてきた!」「車の状態が良いことを査定員に伝えたい!」という人は、査定の前に整備記録簿を整理しておきましょう。
想いは形(整備記録簿)があってこそ正しく伝わります。
注意点④:洗車・清掃・消臭しておく
車買取査定前の注意点④は、洗車・清掃・消臭。
「洗車・清掃・消臭」をしたからといって査定額が上がることは通常ありません。
でも、無駄に下がることは阻止することができますよ。
わりと軽んじられているのが、査定前の「洗車・清掃・消臭」の3S。
車の評価は「車種・年式・走行・色・状態(傷や修復歴)」によって決まるので、洗車されているからといって査定額が上がることはありません。
でも、車の中に荷物がたくさん乗っていたり、車が汚れていたりすると単純に査定しにくいですよね?
つまり…
買取業者としては、ボディ塗装の状態やシートのへたり具合なんかがよくわからない状況で査定額を提示しないと行けないってことです。
「この荷物の下に大きなシミが隠れているかもしれない…」
「この汚れの下には修復歴の痕跡が残っているかもしれない…」
こんな不安のなか、思い切った査定額を提示できるか?
まぁ無理ですよね?
だってミスったら数十万円レベルで損する可能性すらあるわけですから。
さらに…
洗車や清掃がされていると、買取業者から「大切に乗っている車なんだな」と好印象を得ることができます。
私の経験によると…
車が汚い人・荷物の整理がされていない人の車は、そうでない人に比べトラブルを抱えている可能性が高いですね。
なので…
査定前には洗車・清掃をしておくことをおススメします。
最後に消臭。
これも査定前にケアしておきましょう。
自分にとって「いい香り」であっても、他人にとっては「悪臭」ってことはよくあります。
車は密閉空間でなおかつ長時間過ごす場所ですから。
「自分にとって好きでたまらないな香り」以外は、だいたいは「不愉快なにおい」になってしまいます。
査定額は「欲しい人が多い」方が高値が付きます。
なので、他人が不快に思う可能性のあるものは取り除いてしまった方が無難ですね。
消臭は天日干しが基本。
消臭剤を使うにしても「無臭」のものを選ぶようにしましょう。
間違っても「ニオイ付きの芳香剤・香水」なんかをまき散らさないように。逆効果ですよ。
注意点⑤:査定前1週間は最低2回は車に乗る
車買取査定前の注意点⑤は、査定前1週間は最低2回は車に乗るということ。
車は適度に動かしている方が傷みにくいです。
バッテリーあがりも防ぐことができますよ。
「最近車を使うことがなくなったから…」という理由で車を売る人がいます。
でも、査定を受ける前は、最低週2回程度はエンジンをかけ軽くドライブするようにしましょう。
車の重量は結構なものなので、動かさないと一部分に負荷がかかってしまいます。
また、ブレーキなどは、定期的に使っていないと錆が浮いたり部品が劣化してしまうことも。
買取業者は「再販時に部品交換が必要かな?」といったことも考えながら査定をしているので、できるだけ部品の劣化を防ぐためにも、適度に車を動かしておくことをおすすめします。
バッテリーが劣化していると、エンジンの調子を確認することが難しいです。
また、バッテリーが上がってエンジンがかからない場合は「不動車」扱いになることもあるので注意が必要です。
(査定額がかなり下がります…)
以上より、査定前には車を適度に動かしておきましょうね。
「売る前に車との思い出作りにちょっとドライブ」もおすすめですよ。
【誰でもできる】車を高く売るコツ「4選」
ここまで車を高く売るために必要な「知識」を紹介してきました。
もちろん「知識」があるだけでも車が高く売れる可能性は高まるのですが…
その可能性をより高くするために、次は車を高く売るための「スキル」を紹介したいと思います。
車を高く売る「スキル」には「コツ」と「交渉術」がありますが、まずは「コツ」から紹介しますね!
- 高く売るコツ①:一括査定サイトを利用する
- 高く売るコツ②:車を売る時期を選ぶ
- 高く売るコツ③:即決しない
- 高く売るコツ④:査定しやすい環境を整える
一つずつ見ていきましょう。
車を高く売るコツ①:一括査定サイトを利用する
車を高く売るコツ①は、一括査定サイトを利用するということ。
一括査定は、高額査定に必須ともいえる「あい見積もり」が簡単・効率的に集められる査定方法です。
高額査定に「あい見積もり」が必須なことは最初にお伝えした通りです。
高額査定を望むのであれば、最低3社。
できれば5社程度の「あい見積もり」が欲しいところですね。
とはいえ…
持ち込み査定で5社の査定を受けるのは結構ハードです。
5社に連絡しアポをとり…
車をお店に持っていき査定結果を待ち商談をする。
「商談が好き!」「時間に余裕がある!」という人はいいでしょうが、毎日仕事をしていて商談事も別に好きではないという人にはかなり高いハードルと言えるでしょう。
その点一括査定はというと…
申込をすると、「車を買い取りたい!」って買取業者から連絡が来て、スケジュールを打ち合わせて査定を受けるだけ。
査定は、指定場所まで来てくれるのでいちいち持っていく必要がありません。
しかも、一括査定に加盟している買取業者は買う気満々なので、スケジュールも売り手にあわせてくれる傾向があり、時間的余裕のない人も利用しやすくなっています。
もちろんデメリットもありますが、対策を練っていれば対応可能なので特に心配はいりません。
一括査定のデメリットについては、対策も含め以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
このように、一括査定サイトは高額査定に必須と言える「あい見積もり」が簡単・効率的に集められる査定方法です。
なので、車を高く売りたい人は是非チェックしておきましょう。
一括査定サイトにも色んなタイプがありますが、査定額にこだわるならカーセンサーがおすすめですね。
他のサイトよりも、高額査定に必要な「あい見積もり」を超効率的に集めることができます。
車を高く売るコツ②:車を売る時期を選ぶ
車を高く売るコツ②は、車を売る時期を選ぶということ。
車は「売る時期」によって査定額が変わりますからね。株みたいなもんです。
車は基本「生もの」なので、古くなればなるほど価値は落ちていきます。
でも、買取査定額には1年を通じて微妙な波があり、うまく波に乗れると査定額が跳ね上がる場合があります。
で、査定額が上がる波がいつかというと…
「1~4月」
「7~9月」
特に「2~3月」は1年を通して一番査定額が上がる時期ですね。
この時期は車業界が盛り上がる時期で、多くの車販売店が決算前の大売出しセールを行います。
なので、車屋としては特にたくさん車(商品)が欲しい時期なんですね。
私も車屋なのでこの時期は「書き入れ時」でてんてこまい。。。
車(商品)がないと商売にならないので、バーゲンセールのお母さんたちのように、他社に負けじと車をとりあいます。
ものの値段は需要と供給のバランスで決まるので、欲しい人(車屋)が多いこの時期は買取査定額も跳ね上がります。
なので…
「今売らないとダメ」といった特別な理由が無いのであれば「高く売れる時期」を意識してみましょう。
売る時期を少しずらすだけで、車によっては十数万円レベルで査定額が変わってくる事もありますよ。
とはいえ…売る時期を意識するあまり「やってはいけないこと」をやってしまう人もいます。その辺の注意点については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
車を高く売るコツ③:即決しない
車を高く売るコツ③は、即決しないということ。
買取業者は必ずと言っていいほど即決を求めてきますが、「即決=カモられる」くらいで考えておいた方がいいでしょう。
複数社の査定を受ける場合は特に、買取業者はその場で契約をするようせまってきます。
いわゆる「即決」です。
でも、車を高く売りたいなら「即決」は厳禁です。
なぜなら、「即決」するということは「他社の査定を受けない」ということであり、つまりは、高額査定に必須である「あい見積もり」を放棄するということだからです。
買取業者は、「今契約してくれるなら特別価格で!」といったように誘いをかけてきますが、絶対に引っかかってはいけません。
買取業者が「即決」を迫るのは他社に査定させたくないからであり、他社の方が高い査定額を提示する可能性があるからなんですね。
なので…
車の売却査定で「即決」はダメ絶対。
初志貫徹(しょしかんてつ)。
複数社の査定を受けると決めたのであれば、全社受けてから契約先を決めるようにしましょう。
車を高く売るコツ④:査定しやすい環境を整える(洗車・清掃・天気・場所など)
車を高く売るコツ④は、査定しやすい環境を整えるといいこと。
「査定額は買取業者が提示するもの」です。つまり、査定しにくい環境で査定させるということは良い査定も期待できないということを意味します。
査定員は大きな責任を背負って査定に来ています。
だって査定をミスって高く買い取ってしまったら、それがそのまま会社の損失につながるわけですから。
しかも買い取るのは車。
数千円の問題ではなく、モノによっては数百万円レベルになることも。
そんな勝負に来ているのに、査定する環境が劣悪だったらどうでしょう?
強気の査定なんてできるわけがないですよね?
でも「査定環境」といっても具体的にどうすればいいのか?
こだわるべきは「天気」「場所」「洗車」「清掃」です。
暗い所での査定は困難です。
なので、雨の日や夜などは避けるのが無難ですね。
場所で言えば「砂利道(じゃりみち)」はNGです。
査定員は車の下を覗き込むために何度も地面に膝を付きます。
それが砂利道だったら…
なので、車を置いている駐車場が砂利道なら少しいづしてあげるようにしましょう。
あとは「洗車」「清掃」
単純に「綺麗な車の方が査定がしやすい」ですよね。
荷物が多いと車自体の姿が見えにくいし、外装が汚れていれば傷の状態もわかりにくい。
そんな状態で満足のいく査定は困難です。
なので…
査定員に査定結果に自信をもってもらえるよう、査定環境は整えるようにしましょう。
車の売買は「売り手と買い手」両方がいてこそ成り立ちます。
「売り手も買い手も対等」という意識を持つことが、結果的に査定額UPにつながることをおぼえておきましょうね。
【要チェック】高額査定を引き出す交渉術
車を高く売る「スキル」編。
「コツ」の次は「交渉術」です。
これは、買取業者との商談で非常に役立つのでチェックしておきましょう。
チェックしておきたい交渉術は以下の4点
- 交渉術①:「このあと他社さんの査定も受けます」
- 交渉術②:「査定額が高かった買取業者さんにはあとでご連絡します」
- 交渉術③:「全社の査定を受けてから決めます」
- 交渉術④:「修復歴ありますか?」
それぞれ解説していきます。
交渉術①:「このあと他社さんの査定も受けます」
車を高く売る交渉術①は、「ことあと他社さんの査定も受けます」
「あい見積もり」効果と同じですね。買取査定というのは競争相手がいるからこそ盛り上がります。
買取査定を受けると、必ずレベルで「他に査定受けますか?」的な質問を受けます。
なので、質問された場合は必ず「受けます」と答えましょう。
「他社の査定も受ける」と伝えることで、買取業者は「あまり低い査定額を提示すると負けてしまう…」と考え、それなりの査定額を提示せざるを得なくなるからですね。
そして、提示された査定額を次の買取業者へ伝え競ってもらう。
こうした作業を数回繰り返すことで、査定額はどんどんあがっていきます。
なので…
買取交渉をする際は買取業者荷「他社の査定も受けます」と伝えましょう。
買取業者の心に火をつけ、しっかりと競い合ってもらいましょう。
交渉術②:「査定額が高かった買取業者さんにはあとでご連絡します」
車を高く売る交渉術②は、「査定額が高かった買取業者さんにはあとでご連絡します」
「他社の査定も受ける」と伝えることで、査定額の提示を拒む買取業者も出てきます。そんな買取業者さん対策ですね。
基本的に、買取査定は「後出しジャンケン」の方が強いです。
例えば…
A社の査定額が10万円だったとして、次に査定に来たB社へ「A社は10万円だったけど…」と伝えると、B社は「10.5万円!」って言いますよね?
たったの5千円上乗せするだけでA社に勝てちゃう訳です。
A社からしたらB社のだしに使われた感じがして、悔しいですよね?
このような訳で…
「他社の査定も受けます」と伝えると、「他社さんの査定も受けるなら、今ここで査定額は提示できません」と言ってくる買取業者が出てきます。
車の買取り査定、本日2社来るもハッキリ値段言わないし何か胡散臭い。引越屋の見積り競争と似てるなぁ。あんまり安値なんだったらも一回車検通すかローン終わったし。。。悩ましい。。。
— たんつぼ小僧 (´Д` ) (@180Rally) October 14, 2010
車の一括査定したけどどこも金額具体的に言わないし、任せてくれたらー
— REPRO@新築マンション販売 (@funnyfacekenny) February 2, 2022
交渉をー
とかしか言わないし、査定では無いよね?時間の無駄だったわ、まじで!
そんな仕事のやり方するものなら一括査定サイトなんて潰れてしまえ!
こういった場合の対策として、査定額の提示をしぶる買い取る業者さんには以下のように伝えましょう。
「ある程度高い査定額を提示してくれれば、またあとで連絡しますので提示をお願いします」
このように伝えることで、「今頑張れば第2回戦がある」と買取業者も前向きに考えるようになり、だいたいの場合は査定額を提示してくれますよ。
なので…
査定を受ける際は「ある程度の査定額を提示してくれれば、また連絡します」と伝えましょう。
こうすることで、買取業者の不安を解消しより多くの「あい見積もり」を集めることができますよ。
交渉術③:「全社の査定を受けてから決めます」
車を高く売る交渉術③は、「全社の査定を受けてから決めます」
ようは「即決しません!」と宣言しておくということです。「即決=あい見積もりの放棄=査定額があがらない」です。
「車を高く売るコツ」でも触れましたが、車の査定を受けると「絶対」レベルで「即決」を求められます。
例えば…
- 今決めてくれたらこの特別価格で!
- 上司に相談してなんとかこの価格で許可がでました!
- ちょうどこの車を欲しがっているお客さんがいるので、特別価格で買います!
などなど…
買取業者は、あらゆるストーリー・セリフを駆使して即決を狙ってきますが、車を高く売りたい場合は絶対に誘いにのらないようにしましょう。
ただ…
なんとなく「今は決められないので…」と言っていても買取業者は引き下がりません。
なので、即決を求められた際は「全社の査定を受けてから決めます」とはっきり伝えるようにしましょう。
プラスで、先ほど紹介した「ある程度高い値段をつけてくれれば、あとで再度ご連絡します」というメッセージを伝えれば完璧。納得してくれる可能性は高くなりますね。
即決はダメ絶対。
即決を求めてくる買取業者には「全社の査定を受けます」とはっきり意思表明をしましょう。
交渉術④:「修復歴ありますか?」
車を高く売る交渉術④は、「修復歴ありますか?」
これは交渉術というか、車買取最大のトラブルを未然に防ぐための質問。買取業者への注意喚起です。
車に限ったことではありませんが、買取査定ではたまにトラブルが起こります。
車の買取査定で起こるトラブルといえば…
一番有名なのは、一括査定で起こる「しつこい電話営業」。
他にも、「買取業者がなかなか帰ってくれない」「業者同士の談合」などありますが、そのなかでも一番厄介で大きなトラブルに発展するのが「契約後の査定額減額」問題です。
査定額を提示されて契約したのに、あとになって「やっぱり減額します!」って言われたら腹が立ちますよね?
この「契約後の減額」の原因となるのが「修復歴」。
買取業者もプロなので、車を査定する際は車両価値に大きな影響を与える「修復歴の有無」を確認します。
でも、整備工場でリフトアップするわけでもなく、部品をばらして確認するわけでもないので、たまに「修復歴を見落とす」ことがあるんですね。
こういった事情もあり、契約をした後であっても「よくよく調べると修復歴があったので査定額を訂正します」と連絡してくることが稀にあるんですね。
でも買取業者は査定のプロでしょ?そんなの契約違反じゃないの?
っていうかもしれませんが…
契約書にも「修復歴など、車の価値を大きく損なう欠陥が見つかった場合は査定額を訂正する場合があります」的な文言が「小さく…」書かれていることが多く、トラブルの果てに泣き寝入りしている売り手が多いのが現実です。
こういったトラブルの原因である「修復歴の見落とし」を防ぐために、買取業者に注意喚起をする必要があります。それが査定時の「修復歴はありますか?」という質問なんですね。
こうして「念押し」をしておくことで、買取業者としてもより注意して修復歴を確認するようになり「見落としリスク」を大きく減らすことができます。
また、もしそれでも「修復歴の見落とし」が発生した場合に「事前に注意喚起したよね?」ということもでき、交渉を優位にすすめることも可能です。
なので…
査定を受ける際は「修復歴はありますか?」と買取業者へ質問するようにしましょう。
この一言で無用なトラブルを回避することができますよ。
とはいえ…なんですが、最近は「契約後の減額」に対する取り締まりが非常に厳しくなっており、契約書に記載があったとしても「減額は無効」とされることも多くなってきましたね。
詳しい情報は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
よくある質問:Q&A
最後に、「車を少しでも高く売りたい」という人からよく受ける質問を紹介したいと思います。
わりと誰にでも共通する疑問だと思うので、きっと参考になりますよ。
- Q1:一括査定は高く売れるけどトラブルも多いって聞きます。大丈夫?
- Q2:「高く売るにはあい見積もりが大切」って言うけど何社の査定を受ければいい?
- Q3:一番高く売れる一括査定サイトはどこですか?
一つずつ回答していきます!
Q1:一括査定は高く売れるけどトラブルも多いって聞きます。大丈夫?
「車を少しでも高く売りたい」人から受ける質問①は、「一括査定は高く売れるけどトラブルも多いって聞きます。大丈夫?」というもの。
結論、対策を準備していれば全然大丈夫です。
また、これからは買取業界自体が急速に改善されていくと思うので安心してください。
一括査定は、通常の持ち込み査定や下取りよりも高値で売れる可能性が高いです。
でも、その一方で「トラブルが多い」という意見があるのも確か。
例えば…
一括査定で一番多いトラブル「しつこい電話営業」
申込み直後から発生する「査定させてください!」という買取業者からのアポイントの電話ですね。
電話を無視すればするほど着信数は増え、ヒドイときは数百件に及ぶこともあります。
model3の納車日が決まったので、一括査定したらこの着信の嵐…!
— もっちー/テスろぐ@ModelYP (@mocchi_MYP) June 11, 2021
これから車売ろうとしている人は心の準備をしてから申し込みポチってね😂#車買取 #査定 #model3 pic.twitter.com/dPFKVYJrxh
でも、これ「知らない」から困るのであって最初から知っていたら対処できますよ。
実際、強烈に何回も電話しているのは数社に過ぎません。
なので、最初から「電話はかかってくるもの」と考え電話対応していれば、ものの数十分で対応できてしまいます。
車一括査定は電話しつこいって聞いてたけど別に普通に対応してればすぐ終わったわ
— ゆおめ🪐 (@yuomen09) March 19, 2019
また、「そもそも電話がイヤ」って人は、営業電話が少ない(かかってこない)一括査定サイトを選べばいいだけ。
ようは「知っているか?しらないか?」だけなんですね。
一括査定で起こるトラブルというのは、ほとんどが「知っていれば対応できる」ものばかりです。
なので、一括査定を利用する際は、事前にちょっとだけ準備をしておきましょう。
「なにをすればいいの?」という人は以下の記事を参考にしてみてください。
あと、今後急速に買取業界は健全化していくでしょう。
っというのも…
知っている人もいると思いますが、中古車業界最大手の会社が不正で摘発されたからです。
こういうことがあると、業界全体に一気にメスが入り健全化する傾向にあるので、買取業界も急速に「売りやすい環境」が整っていくと思いますよ。
そういう意味では、今がねらい目ですね。
Q2:「高く売るにはあい見積もりが大切」って言うけど何社の査定を受ければいい?
「車を少しでも高く売りたい」人から受ける質問②は、「高く売るにはあい見積もりが大切」って言うけど何社の査定を受ければいい?というもの。
「〇社なら間違いない!」というものはありませんが、最低3社は欲しいですね。
なかなか難しい質問ですが、私が回答するとすれば「最低3社」です。
理由は2社以下だと「あい見積もり効果が低い」から。
例えば…
最初に査定してもらったところが「買う気満々」だったとします。
とはいえ「できるだけ安く買いたい」と思っているので「ぼちぼち」な査定額を提示。
そこで2社目の買取業者に査定額提示のチャンスが来るのですが…
この2社目が「あまり乗り気じゃない」「あまり得意な車じゃない」場合はどうなるか?
早々に買取競争から離脱してしまう可能性があるんですね。
ってなると?
あい見積もり効果が発揮されず、「やる気はあるのに競争相手がいないために高値を提示しない」1社目に売るしかなくなってしまいます。
これはなんだか損した気分になりますよね?
もちろん「3社なら絶対大丈夫なのか?」と言われればそういうわけではありません。
でも、私の経験上3社いればあい見積もり効果が働く傾向にありますし、一括査定を使わなかったとしても3社なら持ち込み査定もできるでしょう。
なので、「何社に査定してもらえれば高く売れるか?」と疑問に思っている人は「最低3社」を目標にしましょう。
持ち込むのが面倒なら一括査定でとっとと終わらせてしまうのが効率的ですよ。
「3社でいいなら3社で!」という人はMOTA車買取をおススメします。MOTA車買取独自のシステムで高額査定の可能性がある買取業者を最大3社選出。
あなたはその3社の査定を受けるのみです。
なかなかに画期的なシステムを採用している私もおススメの一括査定サイトです。
Q3:一番高く売れる一括査定サイトはどこですか?
「車を少しでも高く売りたい」人から受ける質問③は、「一番高く売れる一括査定サイトはどこですか?」というもの。
「一番高く売れる可能性」で言えば断トツでカーセンサーですね。
車を高く売るには「あい見積もり」が必要です。
しかも、なるべく多い方がいい。
そういう意味でいうと…
「あい見積もりを集めやすい一括査定サイト=高値で売れやすい一括査定サイト」
こうなります。
その点、カーセンサーは他社一括査定サイトと比べて格段に提携買取業者が多いので、あい見積もりがとりやすいという特徴があります。
しかも…
カーセンサーはかの有名大企業「リクルート」が運営しています。
リクルートは企業としての体力もあるしブランド志向で評判にも気をつかうため、一括査定で何かトラブルがあった場合も、他の一括査定サイトに比べしっかりと対応してくれる傾向があります。
「あい見積もり」が多いということは査定数も増えると言うことであり、トラブルが起こる可能性も多少なりとも増えるということでもあります。
そういう意味では、「とにかく高額査定」を狙うのであればカーセンサーを選ぶのが最善の方法ですね。
まとめ
さて今回は、「車を1円でも高く売る方法」について「コツ」や「注意点」も踏まえ解説してきました。
まとめると以下の通り。
- 【超基本】「あい見積もり」なにし高額査定は無理
・あい見積もりがあるから競争が起こり査定額があがる! - 【査定額は準備で決まる】査定を受ける前の注意点「5選」
・買取相場をチェック!
・純正パーツを準備
・整備点検記録簿を整理
・洗車・清掃しておく
・査定前1週間は最低2回は車に乗る
・車の劣化、バッテリーの劣化を防ぐ! - 【誰でもできる】車を高く売るコツ「4選」
・一括査定サイトを利用する
・車を売る時期を選ぶ
・即決しない
・査定しやすい環境を整える - 【要チェック】高額査定を引き出す交渉術
・「このあと他社さんの査定も受けます」
・「査定額が高かった買取業者さんにはあとでご連絡します」
・「全社の査定を受けてから決めます」
・「修復歴ありますか?」
人気のある車や状態のいい車は、査定額も高くなる傾向があります。
でも、査定の受け方やアピールの仕方次第で査定額は大きく変わってくるので、「車を少しでも高く売りたい」人は、ぜひ今回ご紹介した内容を実践してみてください。
なにもしないより確実に。
自己流でやるより確実に。
実践するだけで愛車の査定額が大きくあがるので、是非お試しください。
以上、今回はこのへんで。
最後までありがとうございました。