ねぇ、カモネギ店長。
車検が切れるから「4月」に車を売ろうと思うんだけど、どこに売ったらいいかなぁ?
いやいや、さて子さん…
今回の場合、「どこに売るか?」より「いつ売るか?」の方が重要。
4月に売ったら数十万レベルで損するかもよ?
マジで???
じゃいつ売ったらいいのよ!
数十万って…あたい損したくないの!
いつ売ったらいいの?教えて!カモネギ店長~~っ!
カモネギ店長です。
「車を売ろう」と思った時に気になるのが、「高く売れる時期・タイミングはいつか?」ということ。
「今売るのも来月売るのも大してかわらないでしょ?」と思うかもしれませんが、実際は「ひと月の差」で数十万円査定額が違ってくることもよくあります。
この事実を知らずに、みすみす大金をドブに捨ててしまう…
そんな人をたくさん見てきました。
ただ知らなかっただけなのにね…
っということで今回は…
「どうせ売るなら高く売りたい!」と思っている人に向けて、【車を売るおススメの時期とタイミング】について徹底解説していきたいと思います。
車を高く売るコツは「買う側の都合を考える」ということ。
車に限らず、価格というのは需要と供給で決まります。
買取業者が欲しいと思っているときに売ってあげる。
この意識が査定額大きく変えますよ。
それでは詳しく解説していきます!
「結論を先に!!」という人は以下を参考にしてみてください。
- 車が高く売れる時期「1~3月」「7~9月」がねらい目
→決算前の「書き入れ時」 - 車が高く売れない時期「4・12月」
→4月:繁忙期の反動・税金トラブル
→12月:年式が変わる直前 - 車を売るおススメのタイミング
→車検前
→5・7・9年落ちになる前 - 車を売らない方がいいタイミング
→モデルチェンジの直前・直後 - 車のタイプによって高く売れる時期が違う?
→軽・コンパクトは「1~3月」がねらい目
→ワンボックスは「7~9月」がねらい目 - 「いつ売るか?」で迷った時らライフサイクルを優先
→ライフサイクルを崩してまで売ると結局費用がかさむ - 「時期・タイミング」以外で車を高く売りたい人がやるべきこと
→車を綺麗にする
→整備の記録を整理しておく
→純正部品をそろえておく - 結局「あい見積もり」なしでは高くは売れない
→買取業者は競い合うからこそ高額な査定額を提示する
目次
車が高く売れる時期「1~3月」「7~9月」がねらい目
「車は生もの」と言われる通り、車の価値は日に日に下がっていくのが基本です。
なので、車を高く売りたいのであれば「一刻も早く売る」が正解ということになります。
ただ一方で…
「〇月に売るなら△月の方が高く売れる」といった「高く売れやすいおススメの時期」というものも存在します。
そんなスペシャルな時期というのが…
「1~3月」と「7~9月」
「1~3月」「7~9月」は買取業者が特に車を欲する(買い取りたい)時期なんですね。
結果、買取業者間で競争がうまれ買取価格が高騰することになります。
じゃなんで「1~3月」「7~9月」が高く売れやすいのか?
次は、その理由について解説していきたいと思います。
「1~3月」に車が高く売れる理由
「1~3月」に車が高く売れる理由は、「決算」「新生活」「車検切れ」の3つが重なる時期だから。
1年を通して「1番」…
「ダントツ」に車が高く売れる時期です。
買取業者を含め、日本の多くの企業は3月決算です。
なので、決算(企業の成績)を少しでも良くするために、車を販売する企業は決算前に「大売出し(セール)」を行ってきたんですね。
大売出しをするためには商品(車)が必要になるので、買取を強化しなければいけませんね。
次に…
「1~3月」の大売出しで車を買った人は購入時に車検を受けることになります。
ってことは、数年後の「1~3月」に車検が切れることになると。
継続車検には費用がかさむことがあるので、その時点で買い替えを検討する人も出てくるわけです。
たとえ継続車検を受けたとしても、またまた数年後の同じ時期に車検切れになり「買い替え」を検討することになります。
つまり、「1~3月」に車を買った人は、ずっと「1~3月」に買い替えを検討するということですね。
さらに言うと…
「1~3月」というのは「新生活」の準備期間でもあります。
4月から社会人として働く人の中には「通勤」のために車を必要とする人がいます。
っとなれば遅くとも3月末までには車が必要。
つまり、「1~3月中旬」くらいまでには車を買う必要があるわけです。
話しを整理すると…
「理由」
「1~3月」は「決算」「新生活」「車検切れ」の3つが重なる時期だから。
- 毎年恒例「決算前の大売出し」が行われる
→商品が必要(買取強化) - 4月から新生活なので3月までに車が必要な人が発生
→商品が必要(買取強化) - 過去に大売出しで車を買った人は、数年後同時期に車検が切れる
→買い替え需要(買取強化)
このように、「1~3月」は「売りたい側(供給)」と「買いたい側(需要)」がベストマッチングする時期なので、買取価格と高くなる傾向があります。
なので…
「4月に売ろうかな?」って思っている人は3月までに売ることをおススメします。
できれば2月下旬まで、遅くとも3月上旬までには売るようにしましょう。
売却が3月中旬を過ぎると買取額も下がる傾向にあります。
買取業者としては、買い取った車を3月中に売却する必要がありますが、3月中旬以降に買い取っても間に合わないからですね。
「7~9月」に車が高く売れる理由
「7~9月」に車が高く売れる理由は、「半期決算」「ボーナス時期」「車検切れ」の3つが重なる時期だから。
基本的には「1~3月に車が高く売れる理由」と同じですね。
違うとすれば「ボーナス時期」くらいでしょうか。
トヨタやホンダといった自動車メーカーを見るとわかりますが、企業は年に2回決算発表をします。
- 3月が本決算(1年全体の成績)
- 9月が半期決算(中間成績)
っといった具合。
「7~9月」というのは半期決算に向けて最終追い込みをする時期なので、自動車販売店はセールをして販売強化するんですね。
っとなれば当然…
たくさんの商品が必要なので買取りにも力が入り、買取査定額も高くなると。
さらに「7~9月」というのは夏のボーナス時期です。
しかも、夏休みを利用した行楽シーズンでもあるので、「ワンボックスカー」の購入を検討する家庭もでてきます。
つまり、「セール」で売れて「ボーナス時期」でも売れる。
もっというと、この時期に売れた車は数年後の同時期に車検切れを迎えるので「買い替え需要」も発生すると。
まとめると…
「理由」
「7~9月」は「半期決算」「ボーナス時期」「車検切れ」により中古車需要が高まり、買取が強化される
- 半期決算を控えた「決算セール」が行われる
→商品が必要(買取強化) - ボーナス時期と行楽シーズンが重なりワンボックスカーの需要増
→商品が必要(買取強化) - 過去「7~9月」に車を買った人たちの車検切れ
→商品が必要(買取強化)
このように、「7~9月」は「1~3月」同様、中古車需要が高まることで買取が強化され、査定額が高くなる傾向があります。
3月の本決算前ほどではありませんが、1年を通して考えると2番目に高く売れる時期です。
なので…
「車検が切れる10月に売ろうかな!」って思っている人は、ちょっと早めて「7~9月」の売却を検討しましょう。
「車検が残っててもったいない…」って思うかもしれませんが、それ以上のメリット(査定額UP)が得られる可能性は大いにありますよ。
車が高く売れない時期「4・12月」
「車を売るなら〇月!」というおススメの時期がある一方で、「今は車を売らない方がいいよ!」という時期もあります。
それが「4・12月」
12月は「どん底」…
4月はどん底とは言いませんが、いろいろ面倒が発生する時期なので、正直おススメしません。
【キングオブ車売らない方がいい時期】12月
「車が高く売れない時期」のチャンピオンと言えば「12月」です。
12月は「中古車の需要がどん底」なうえに「みんなが金欠になる時期」だからですね。
12月は「7~9月」というのバブル(中古車需要が高い)が過ぎ去った時期です。
そして「1~3月」という1年間で一番車業界が盛り上がる時期の直前でもあります。
つまり、「祭りの後」と「嵐の前の静けさ」が重なる時期。
この12月という時期は、「車を欲する人がほとんどいない」無風の時期なので、車を買い取っても売る相手がいません。
よって、買取業者としても高値を付けてまで買い取ろうとはしないんですね。
さらに…
12月と言えばいろんなイベントがありますよね?
例えば「クリスマス」。
家族や恋人にプレゼントを買わないといけないでしょ?
ここをスルーしてしまうと年間通して根に持たれ、その年ずっと肩身の狭い思いをしないといけなくなります。
結果、ちょっとがんばってプレゼントを買うことに…
次に年末年始。
一年を通して一番長い連休ということで、旅行に行ったり親族を招いたり、だらだらしたりと何かと生活費もかさむことになります。
こんな…
「1年で1番お金がかかって金欠な時期に車をかうの?」って話し。
当然、車を買おうという人が少ないため買取りも消極的になり、査定額も低下していくことになります。
【車が高く売れない上になにかと面倒な時期】4月
車を売るにはおすすめできない時期その②は、「4月」です。
4月は「1~3月」という車業界一のバブル期(一番車が売れる時期)の後ということで、買取りも勢いを失います。
が…それだけでなく、4月は車を売るとなにかと面倒が発生する時期でもあるんですね。
4月は「新生活(通勤・通学)用に車を買おう」という需要が多少残っているので、車の買取も12月ほどの「どん底感」はありません。
ただ、4月は「年度替わり」ということで「税」関係で面倒がおこりやすく、車の買取ではトラブルが発生しやすい時期なので注意が必要です。
ポイントになるのが「自動車税」
特に軽自動車を売る場合は注意が必要です。
4月に車を売ると問題になるのが「自動車税」
「自動車税」は4月1日になった時点での車の所有者に課税される税金です。
例えば…
あなたは4月1日に車を売却しました。
3月中旬から色んな買取業者と交渉し、ようやく納得のいく査定額を提示してくれる買取業者さんと出会い契約をしたと。
その契約日が4月1日でした。
契約通りお金も振り込まれ安心しているところに届いた一枚の請求書。
「自動車税」
…
…
…
はい?
いやいや!
車売ったし!なんで税金払わないといけないの?
間違いなくそう思いますよね?
そこであなたは買取業者に連絡し質問するわけです。
「自動車税の請求書が来てますけど、これ払わなくて大丈夫ですよね?」
買取業者の回答は?
「あっ、自動車税は
4月1日時点の所有者に課せられる税金なんで払っておいてください!」
まじで?
そう思うかもしれませんが、自動車税の支払い義務は法によって決まっているので払うしかありません。
幸いにも「普通車(軽自動車以外)」は月払いなので1か月分で済みますが、軽自動車の場合は分割払いがないため「1年分」支払うことになります。
普通車は月払いですが、基本「1年分払って後で未経過分を返金」という手続きになるので面倒ではあります…
このように…
「4月」は車を売る時期として「最悪」ではありませんが、査定額も高くなく税金面でいろいろと面倒が発生する時期です。
なので、実際4月に売るのであれば買取業者と税金面の話し(誰が払うのか?)をしておくことをおススメします。
買取業者が払ってくれるなら問題ないですが、多くの場合は売主が払うことになるので頭に入れておいた方がいいでしょうね。
「4月」に車を売るとなにかと面倒が発生するので、4月に売るくらいなら、「少し早めて3月上旬くらいにできないか?」を検討しましょう。
その方が、面倒が少なく高く売れますよ。
車を売るおススメのタイミング
「車を売るべき時期」「売らない方がいい時期」を紹介したところで、次は車を売るタイミングについて解説していきたいと思います。
「車を売るのに適した時期、適さない時期」があるのと同様、「車を売った方がいいタイミング、売らない方がいいタイミング」があります。
まずは、「車を売るのにおススメタイミング」
結論は以下の通りです。
- 新車から5・7・9年落ち
- 車検前
それぞれ説明していきますね。
おすすめのタイミング①:新車から5・7・9年落ち
車を売るおススメなタイミング①は、「新車から5・7・9年落ち」ですね。
理由は、「この時期を逃すと買取査定額がグッと落ちるから」
なぜこのタイミングを逃すと買取価格が落ちるのか?
ポイントは「輸出」です。
主に普通車(軽自動車以外)の話しになりますが、日本の車は外国で人気があります。
とある国では「自国通貨(お金)よりも日本車の方が価値がある」と言われるくらい。
実際、日本国内で売買される中古車の実に半分近くが「貿易」と関係があるので、「日本の中古車が自国通貨より資産価値がある」という話もまんざら嘘ともいえないと思います。
ここで重要なのは…
「日本で流通する中古車の半分近くが貿易絡み」ということは、「貿易が中古車相場に与える影響はかなりデカい」ということです。
つまり…
外国から引き合いのある車は買取相場が上がり、引き合いのないものは値が付きにくい。
こんな現象が起きるんですね。
じゃ、外国から引き合いがあるかどうか。
その条件の一つが…
「年式」です。
日本が国内の農家さんたちを守るために外国米の輸入を規制しているように、外国も輸入に規制を設けています。
中古車も例外ではなく、特に年式による規制が多くなっています。
例えば、日本の中古車を世界で一番買ってくれている国はロシア。
(2023年3月時点)
ロシアでは「7年規制」を設けているので、8年落ち以降の車はロシア内でどんなに人気があっても輸出することはできません。
他にも、トヨタ車大好きなバングラディシュは「5年規制」
親日国で知られるマレーシアも「5年規制」を設けていますね。
このように、年式というのは買取査定額に大きな影響を与えます。
特に「5年」「7年」というのはかなり重要なタイミングになるので、注意するようにしましょうね。
…
…
「あれ?じゃ残った9年っていうのはなに?」って思った人もいると思いますが、これは主に国内の話し。
よく「車は10年10万キロで廃車」といった話しを聞きませんか?
日本人には「10年10万キロ神話」を信じる人が多いため、10年を超えた車には値がつきにくく、結果買取査定額も大きく落ちます。
だったら9年で売ってしまうのも一つですね。
おすすめのタイミング②:車検前
車を売るのにおススメなタイミング②は、「車検前」ですね。
よく「車検がついている方が高く売れる!」と言って、車検を受けてから売ろうとする人がいますが、まずやめたほうがいいですね。
車検がついている車とついていない車があれば、車検付きの方が高く売れるのは間違いないです。
が…
車検に使った費用ほどの査定額アップが望めるかというと?
完全NO!
超まれに外車で例外がみられることがありますが、99%はマイナスと考えておきましょう。
っというのも…
買取業者も車業界のプロなので、車検を受けるなら一般の人より安くできちゃうからです。
例えば、あなたが車検に10万円かかったとして、買取業者さんなら7万円でできるとします。
この場合、車検がついているからと言って「査定額を10万円高くするか?」っというと…
当然NO!
だって、自分たちで作業すれば7万円しかかからないわけですから。
どんなにプラスに考えても7万円を超えるわけがありません。
このように、車検が切れそうなときは「車検が切れる前」に売るようにしましょう。
仮に継続車検を受けたとしても、車検費用以上の査定額は望めません…
特に10年を超えるような車の場合は特に損をすることになります。
っというのも、車検がついている車を買い取っても再販することができないので、車検自体が査定の評価外になってしまうからですね。
車を売らない方がいいタイミング
それでは次に、「車を売らない方がいいタイミング」についてです。
「売らない方がいいタイミング」は「売った方がいいタイミング」の逆でもあるので、先ほど紹介した「車検直後」「輸出規制年」以外のタイミングを紹介しますね。
「車を売らない方がいいタイミング」
結論は、「モデルチェンジ前」ですね。
理由は…
「新しいモデルがでる!」って時に、わざわざ古いモデルを買おうって人は少ないから。
「欲しい人が少ない」ということは、買取査定額も下がるということです。
車を売るタイミングとして「モデルチェンジのタイミング」はおススメできません。
モデルチェンジの時期は「新しいモデル」に注目が集まるので「旧型」の人気が落ちます。
人気が落ちれば買う人も少なくなるので、結果的に買取査定額も低下することになると…
また、新しいモデルを買う人は、旧モデルに乗っていることがあります。
つまり、旧モデルを手放して新モデルに乗り換えるので、旧モデルが市場に増えることになる。
「価格は需要と供給で決まる」ので、旧モデルがあふれれば価値も落ちることになります。
以上より、車を売るなら「モデルチェンジ前」は避けましょう。
特に、新型の発売直前なんかは最悪。
新型への期待MAX、旧型の「型落ち(時代遅れ)感MAX」の時期なので、査定額もどん底になります…
新型発売から2年おきくらいにマイナーチェンジ(ちょっと変更)。
4~6年くらいでフルモデルチェンジ(ガッツリ変更)する傾向があるので、「車売ろうかな?」って思った時は「自分の車がいつ発売されたのか?」をチェックしてみるといいですね。
「車の相場を調べる方法」については以下の記事で解説しているので、興味のある人はのぞいてみてください。
車のタイプによって高く売れる時期が違う?
「車を売るべき時期やタイミング」はなんとなくわかったけど、「車の種類」によっても高く売れるタイミングが違うって聞いたことがあるよ!
そんなこと言いだすときりがないけど…
あえて言うなら、
「1~3月」は軽自動車やコンパクトカー。
「6~8」はワンボックスカーが高くつきやすいかな。
昔ほど特徴はないので「参考までに」でいいのですが、車種によって「高く売れやすい時期」が違うこともあります。
例えば「1~3月」。
この時期は「新生活」、例えば「就職して通勤に車が必要」「通学に車が必要」といった人が増えるので、「軽自動車・コンパクトカー」の需要が大きくなります。
また、「6~8月」は行楽シーズン。
大型連休があるある時期なので、「これを期に家族のために大きい車を買うか…」という人が増え「ワンボックスカー」の需要が大きくなる傾向がありますね。
ただ、中古車販売をしている現場の感覚でいうと…
「1~3月」の軽・コンパクトカーの需要はいまだ根強いですが、「6~8月」のワンボックスカー需要はそうでもありませんね。
なので、「車種によって高く売れる時期が違う」っというのはあくまで参考程度にとどめておくのが無難。
基本は「1~3月が一番高い」「7~9月も悪くない」
この二つをしっかりおさえておきましょう。
「いつ売るか?」で迷ったらライフサイクルを優先
なるほどね!
車は「1~3月」と「7~9月」に高く売れやすいから…
あたいの車11月に車検が切れるけど、1月まで駐車場に置いとくね!
いやいやさて子さん。
それ、売るまでのあいだ駐車場代がかかるし…
そういうことすると、だいたいはトータルで損するから、とっとと売ってしまった方がいいよ。
ここまで「車が高く売れる時期・タイミング」についてお話ししてきましたが、この話をすると決まってこういう人が現れます。
「ライフサイクルを無視して高く売れる時期を優先する人」
例えば…
- 「1~3月」に売るために継続車検をうける人
- 「1~3月」に売るために、車検が切れた車を駐車場において、バスやタクシーを使う人
- 車を売ってから乗り換える車を探す人
- (車を買うまでレンタカーを借りる…)
確かに、上記のようにすることで「高く売れる時期」に車を売ることができます。
査定額も少なからず上がることでしょう。
が…
ライフサイクルを無視して「売り時」を決めているため、別のところで費用が膨らんでしまい「トータルで考えるとマイナス」になってしまうことがよくあるんですね。
「思ったより査定額がよかったから売っちゃった」
っとライフスタイルを無視して売ってしまい、新しい車をタクシーに乗って探しに来るお客様は結構います…
1件車屋さんを回るのに数千円。
数日続ければ数万円。
もちろん車種にもよりますが、こんな生活を数日続ければ「高く売れる時期・タイミング」のメリットなんか簡単に吹っ飛んでしまいますよ。
なので…
「いつ売るか?」はライフサイクルの範囲内で決めるようにしましょう。
「高く売れる時期」を優先すると、結局他のところで費用がかさんで「トータルで損をする」ことになりますよ。
「車検が5月に切れるから3月に売ってしまおう!」
くらいがちょうどいいですね。
「時期・タイミング」以外で車を高く売りたい人がやるべきこと
「車を高く売るには時期・タイミングが大切」なことはご理解いただけたと思いますが、それ以外にも「車を高く売るコツ」があります。
それが…
「車を掃除しておく」
「車の整備記録を整理しておく」
「純正部品をそろえておく」
この3つですね。
簡単に解説していきます。
車を高く売るコツ①:査定を受ける前に車を掃除しておく
「売る時期・タイミング」以外で車を高く売るコツ①は、「査定を受ける前に車を掃除しておく」ということ。
これできていない人が多いんですが、結構重要です。
はっきり言っておくと…
査定前に車を掃除したところで査定額が上がることはありません。
でも、査定額が無駄に下がることは防ぐことができます。
どういうことか?
査定員もプロなので、車が汚れていたとしても「これはクリーニング作業で綺麗になるな」といったことはある程度わかります。
なので、査定する車が多少汚れていたからといって、査定額が大きく下がることはありません。
でも、査定員がプロとはいえわからない部分もあります。
それが「この車が普段どんな扱いをされているか?」
普段の扱いが悪い。
例えば、
- 「頻繁にブレーキを踏む」
- 「急加速急発進」
- 「あまりメンテナンスをしない」
こういった扱いがされている車は「目に見えない部分」が劣化している可能性が高くなります。
でも、査定時エンジンから異音がしたり部品が劣化していればわかりますが、そうでない場合は予想するしかありません。
では、何を根拠に予想するか?
その根拠の一つが「清掃されているか?」なんですね。
例えば、食べ終えたコンビニ弁当が散在している車と、綺麗に清掃されている車。
どちらが「大切に扱われてきた車の可能性が高い」と思いますか?
聞くまでもなく後者ですよね?
つまり…
清掃されている車は、査定員にとって安心して査定額を提示できる車であり、査定額が下がりにくいということになります。
なので、「売る時期・タイミング」は大切ですが…
車を売るときは「車の清掃」は必ず行うようにしましょう。
間違っても「車内はコンビニ袋だらけ」「ペット同伴で査定」は避けてくださいね。
「査定額を下げてください」と言っているようなものですので…
「ペットは家族」という人もいると思いますが、その一方で「動物アレルギー」の人もいます。
中古車は「誰に買われるかわからない」が大前提ですので、できるだけ広い層に受け入れられる車の方が高額査定につながります。
車を高く売るコツ②:整備の記録を整理しておく
「売る時期・タイミング」以外で車を高く売るコツ②は、整備の記録を整理しておくということ。
「ちゃんと整備されてきたという証拠」があれば、査定員も安心して査定額を提示できます。
12か月点検や車検を受けたときは、次のような書類が発行されます。
「分解整備記録簿」といって、「車がどんな状態で、どんな整備を行ったか?」が記載された書類ですね。
例えば…
- ブレーキパットがすり減っていたので交換済み
- 点火プラグが劣化していたから交換したよ!
- ミッションには問題なかったよ!
等々…
この車の「生きざま」が記された書類なので、車を査定する際は「品質評価」として非常に重要視する書類でもあります。
分解整備記録簿が全くなくて「今までどんな整備がされてきたかわからない車」
分解整備記録簿が整理されていて「しっかり整備されていることがわかる車」
あなたなら、どちらを高く買おうと思いますか?
間違いなく後者ですよね。
なので…
車を売るときは、整備の記録を整理しておくようにしましょう。
どんなに人気のある車でも、整備に不安がある車は高く売れません。
車を高く売るコツ③:純正部品をそろえておく
「売る時期・タイミング」以外で車を高く売るコツ③は、純正部品をそろえておくということ。
車を手にすると、つい「自分色に染めたくなる」ものです。
ホイールを変えたりオーディオを変えたり…
ライトを変えたりバンパーを変えたり…
でも、この際なのではっきり言っておきますが…
あなたの「格好いい」は他人の「ダサい」です。
ちょっと酷なことを言いましたが、これは事実なんですね。
例えば、友達が新しい服を買ったとします。
その友達は嬉しそうに「この服かわいくない?」ってあなたに言うわけです。
あなたは「かわいい。いいじゃん。」っていうものの、心のなかでは…
微妙じゃね?
って思ってる。
そんなことありませんか?
服と同じで、車のアレンジ(カスタム)も個人の「好み」が強く影響します。
しかも、「好み」は一人ひとり違う。
さらに、車は「そこいる時間が長い(通勤や買い物など)」ので、ちょっとした好みの違いがストレス(気になる)になるんですね。
「芳香剤」や「香水」なんかも同様。
自分にとっては「良い香り」でも、他人にとっては「悪臭」ってことはよくあります。
以上より、車を高く売りたいなら「純正部品」をそろえておきましょう。
他人の好みが色濃くでた車より、これから自分色に染めていける車の方が人気があります(高く売れる)からね。
結局「あい見積もり」なしでは高くは売れない
さて、ここまで「高く売れやすい時期・タイミング」「高く売るコツ」についてお話ししてきましたが…
本当にごめんなさい。
いままでのお話しを全て吹き飛ばすような事実をお伝えしなければいけません。
それは…
結局「あい見積もりなしで車は高く売れない」
ということ。
車に限らずですが、なにかを高く売りたいなら「あい見積もり」は必須です。
例えば、とある人があなたに「車を買って欲しい」と言ってきたとします。
その車はとても格好よくてあなたの好みにぴったり。
是非とも欲しいと思うのですが…
なんと、その人は他に売り先がないというのです。
しかも何としても売りたいと。
金額は100万円。
あなたは即決100万円で買いますか?
答えは…
完全NO。
だって、「他に売り先がない」ってことは競争する相手がいないということ。さらには「どうしても売りたいと思っている」ということは、ある意味「買う側の言い値」で買い取れる可能性も高いということです。
そんな状況で、売り手の要求を100%受け入れることは「まずありえない」でしょ?
このように…
- どんなにいい車であっても
- どんなにいい時期でも
- どんなにいいタイミングでも
「あい見積もり」なしでは査定額UPは期待できません。
つまり…
「車を高く売りたいならたくさんのあい見積もりをとる」
これはもはや必須条件なんですね。
じゃ、どうすれば「簡単に」「複数の」あい見積もりを集められるか?
車一括査定サイト
これが答えになります。
「あい見積もり」を効率よく集めるなら一括査定サイト
高額査定に必須である「あい見積もり」を効率よく集めたいなら、一括査定サイトを利用しましょう。
一括査定サイトは、一度の査定依頼で複数の買取店から査定を受けることができるサービス。
査定に参加してくる買取業者は買う気満々なので、買取業者間で競争がうまれ査定額も競り上がっていく傾向があります。
地域によっては査定の数が増え、売るまでに少し時間と手間がかかることもありますが、査定額は「あい見積もりなし」より確実に高くなりまよ。
もちろん、一括査定には「高く売れやすい」というメリットがある一方で、「営業電話が多い」「多少時間がかかる」といったデメリットもあります。
でも、デメリットに関しては対処法を知っていれば問題なく対応できるので、一括査定を利用する際は事前にチェックしておくようにしましょうね。
自分にあう一括査定サイトを選ぶことが重要
「一括査定サイトであればどこでもいいのか?」っというとそうでもありません。
むしろ、自分の「性格・車を売る目的」を無視して一括査定サイトを選ぶと必ず後悔するので注意が必要です。
例えば、あなたが「多少の面倒はいいから、とにかく高く売りたい」ということであればカーセンサーがおススメです。
カーセンサーは他のサイトに比べ参加買取業者の数が多いので、あい見積もりが集めやすく、買取業者間の競争も活発になるので高額査定が期待できます。
次に、一括査定サイト最大のデメリットである「買取業者からのしつこい電話」を絶対に避けたい人はユーカーパックがおススメですね。
★ユーカーパックHP★
一括査定サイトで大変な思いをした方に!ユーカーパックなら電話も査定も1社のみ。最大8000店が金額提示!
ユーカーパックでは、車の査定も買取業者とのやりとりも全てユーカーパックが仲介します。
なので、一般的な一括査定で発生する「買取業者からのしつこい電話」が発生しないんですね。
カーセンサーのような「ド直球の一括査定サイト」に比べ、多少査定額は劣る傾向がありますが、「しつこい電話は絶対イヤ!」という人には非常に有効な一括査定サイトです。
最後に紹介するのは、「できれば高く売りたいけど面倒もイヤ…」というワガママな人におススメの一括査定サイト。
それが、【MOTA車買取】
★MOTA車買取のHP★
しつこい営業電話なし!“2度目に選ばれる”中古車買取一括査定【MOTA車買取】
MOTA車買取は、カーセンサーとユーカーパックの中間的な一括査定サイトです。
MOTA車買取では「高く買い取りそうな買取業者を絞り込む(最大3社)」という作業を行い、その後、選ばれし買取業者によって最終決戦(最高額を競い合う)を行うという「2段階のシステム」を採用しています。
第一段階の「高く買い取りそうな買取業者を絞り込む(最大3社)」という作業はMOTA車買取が行うので、買取業者から連絡が入ることがありません。
ただ、MOTA車買取としては「高額査定」を実現するため、第二段階の「最大三社による頂上決戦(最高額)」を行います。
この第二段階は「買取業者が実際に車を確認する」という作業が含まれるので、最終決戦に残った買取業者からは連絡が入ることになるんですね。
とはいえ…
交渉と言っても「最大3社」なので、時間的にもあまり負担になりませんし、依頼者は3社の査定を受け一番高い査定額を提示した買取業者を選べばいいだけ。
そういう意味では、「価格と手間」両方メリットがあるMOTA車買取が一番無難だと思いますね。
このように、一括査定サイトといっても特徴が違うので自分にあったサイトを選ぶようにしましょう。
ただ正直な話し…
似たり寄ったりなサイトが多いので、選ぶとすれば今回紹介した3サイトで十分だと思います。
一括査定サイトの選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
さて今回は、「車が高く売れる時期とタイミング」について深掘りしてきました。
まとめると以下の通り。
- 車が高く売れる時期「1~3月」「7~9月」がねらい目
→決算前の「書き入れ時」 - 車が高く売れない時期「4・12月」
→4月:繁忙期の反動・税金トラブル
→12月:年式が変わる直前 - 車を売るおススメのタイミング
→車検前
→5・7・9年落ちになる前 - 車を売らない方がいいタイミング
→モデルチェンジの直前・直後 - 車のタイプによって高く売れる時期が違う?
→軽・コンパクトは「1~3月」がねらい目
→ワンボックスは「7~9月」がねらい目 - 「いつ売るか?」で迷った時らライフサイクルを優先
→ライフサイクルを崩してまで売ると結局費用がかさむ - 「時期・タイミング」以外で車を高く売りたい人がやるべきこと
→車を綺麗にする
→整備の記録を整理しておく
→純正部品をそろえておく - 結局「あい見積もり」なしでは高くは売れない
→買取業者は競い合うからこそ高額な査定額を提示する
高く売れる時期は「他人が車を欲しがる時期」
「1~3月」「7~9月」といった「車がよく売れる時期」に車を手放すのが、実は一番高く売るベストタイミングなんですね。
つまり、「買う人の気持ちを考える」ということが、車を高く売る一番のコツってわけです。
- 車を綺麗にしておく
- 整備記録を整理しておく
- 純正部品をそろえておく
こうしたことも「買う人の気持ち」に寄り添った行動だからこそ、査定額UPにつながります。
なので…
車を高く売りたい場合は「買う人の気持ち」を考えるようにしましょう。
そうすれば、あなたの愛車も自然と高く売れると思いますよ。
ぜひお試しください。
それでは今回はこのへんで。
最後までありがとうございました。