今回のお話は、こんな人におススメですよ。
- 車を査定にだしたものの、査定額が妥当なのか?がわからない。
- 車の査定額が思ったより低い…査定員には「これが相場」と言われたけど本当?
- 出来るだけ高く車を売りたい!査定額は〇〇万円だったけど、もっと行ける?
カモネギ店長です。
今回は【Q&A】企画。
「車を査定に出したら〇〇万円って言われました。これ安いですか?高いですか?」
この質問に対して解説していきたいと思います。
つい先日、うちのお客さんから以下のような質問を受けました。
「店長!店長にすすめられたサイトで一括査定受けたんだけど、査定額が〇〇万円って言われたの。この金額って高いの?安いの?」
まぁ、一応私はこの業界のプロなので買取り相場はわかります。
なので、このお客さんには査定額に関してアドバイスできたんですが、誰もが相場を知る車屋さんとつながりがあるわけではありません。
つまり、多くの人は査定額の妥当性に迷っても、自分で解決しないといけないってことです。
しかも、わからないからと言って買取業者に質問しようものならもう大変…
エライ目にあう可能性もあるので注意が必要なんですね。
っということで今回は、
「車の査定を受けたものの、その査定額が妥当なのかわからない」という人の悩みを解決すべく、「こういう質問をする意味」と「買取り相場の確認方法」について深掘りしたいと思います。
今回の記事を読んでいただくことで、査定額への不安がやわらぎ、自信を持って買取業者を選べるようになりますよ。
っということで、早速始めていきましょうね。
目次
【Q&A】車を査定に出したら〇〇万円って言われました。これ安いですか?高いですか?
車の買取査定額に対する「安いですか?高いですか?」問題。
まず最初に「こういう質問をする意味」から解説していきましょう。
ここ地味ですが非常に大切なところなので押さえておいてくださいね。
「査定額の妥当性について質問をする=自分は素人(しろうと)です」
ここでまず確認しておかないといけないのは「車を売る側の人は、基本的に相場を知らない」ということ。
言い換えると「素人(しろうと)」ということです。
これは当然で、別に悪いことではありません。
でも、この前提を認識せずに車の査定にのぞむと買取業者にカモられるリスクが非常に高まるので注意しないといけません。
例えば、買取業者が査定額を提示してきて、あなたが「この査定額は妥当ですか?」と質問したとします。
すると買取業者はどう思うか?
「あっ。この人ド素人なんだ。うまくやれば安く買えるな。」って思います。
そして、提示価格の妥当性を証明するために、色んな資料を出してきてあなたを説得するわけです。
オークション相場や過去の買取履歴。
説得に都合のいい資料を作って「ほら、過去の査定額より頑張ってるでしょ?」とお得感をアピールしてくるわけです。
逆に、「査定額安くないですか?もっと頑張れないですか?」と言ったらどうなるか?
査定額が本当に買取相場より安ければまだいいですが、仮に相場通りの価格を提示されている場合であれば買取業者はこう思うわけです。
「あぁ…この人相場知らないから、ちょっと価格上げてもごねるだけで売ってくれないな…時間の無駄かもなぁ」
結果、査定価格も消極的になり満足のいく取引ができなくなってしまいます。
この辺のリスクについては以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
以上より、
「この査定額は妥当ですか?」という質問をしてしまう人、もしくは「査定額に対して不安に思っている人」は「自分が車の相場については素人であり、下手したら買取業者にカモられる可能性がある」と考えておくようにしましょう。
その認識があれば、査定額の妥当性に関して買取業者に質問したり、無理な値上げ交渉をすることがなくなります。
買取査定の際に「希望価格を言ってしまう」というのも、ありがちなミスですので、十分に気を付けるようにしましょう。
以上を踏まえたうえで、「提示された査定額が高いのか?安いのか?」という疑問を解決するにはどうしたらいいのか?
その解決法を紹介したいと思います。
さっそく結論。
この問題を解決するための一番簡単で確実な方法。
それは…
あと数社「あい見積もり」をとって一番高いところを選ぶ
こうなります。
対処法:あと数社「あい見積もり」をとって一番高いところを選ぶ
先ほども言いましたが、基本、車の査定を依頼する側、つまり車のユーザーは買取相場を知りません。
っというのも、買取相場というのは基本的にオートオークションの相場が基準になっていて、そのオートオークションには車業界の業者しか参加できないからですね。
じゃ、どうやって「提示された査定額が妥当か?」を確認するのか?
一番簡単で確実な方法は「あい見積もりをとる」ってことなんですね。
みなさんも薄々気づいていることだと思いますが、車を査定にだした場合、買取業者がいきなり「最高額」を提示してくることはありません。
それは、買取業者としては「できるだけ安く買いたいから」であり、さらに言うと、ほとんどのお客さんが「もっと上がるはず」と値上げ交渉をしてくると思っているからですね。
値上げ交渉をしてきたら少しずつ…2段階くらい値上げをしてお客さんの気持ちを盛り上げて、盛り上がったところで着地、契約をねらう。
このやり方は車に限ったことではなく、いわば「常套手段(じょうとうしゅだん)」といえます。
ただ、こうした手口が多いからといって、値段交渉を1社相手にやると大損する可能性が高まります。
例えば…
買取相場が100万円の車があったとします。
その車に対して、買取業者は50万円の査定額を提示してきました。
あなたは買取相場が分からないので、とりあえず値上げ交渉をして70万円まで上がったとします。
「20万円の査定額アップ」
通常じゃありえない査定額アップにあなたは機嫌を良くして契約をするわけです。
本当は30万円も損をしているのに…
でも、ここで「ちょっと数日考えさせてください!」と伝え、「あい見積もり」をとるべく他社に査定を依頼したとしたら?
「〇社では70万円って言われたんですが、御社ではいくらで買い取ってくれますか?」
恐らく査定額は上がると思います。
やってみるとわかりますが、このように「あい見積もり」をとっていくと、「その価格はうちでは出せませんね…」という買取業者が出てきます。
この時の査定額というのが「買取相場」というわけです。
このように、「今の査定額が安いのか?高いのか?」を知るには「あい見積もり」が有効。
最低でも3社。
出来れば「その価格は出せないなぁ」って言われるくらいまではあい見積もりをとってみることをおススメします。
ちょっと面倒な感じもするかもしれませんが、「あい見積もりをとる」という方法こそが、査定額の妥当性を知る方法として一番簡単で確実な方法なので試してみてください。
結論をお伝えしたので、ここで終わってもいいのですが…
「実際に査定を依頼する時はそうするけど、査定を受ける前に買取相場を知る方法はないの?」って言う人のために、簡単な方法を2つ紹介しておきます。
買取相場の調べ方①:カーセンサーを使ってメールで問い合わせる
買取相場の調べ方①は、「カーセンサーを使ってメールで問い合わせる」という方法。
カーセンサーというのは、グーネットとならんで日本最大級の中古車販売サイト。
これさえ見ておけば日本国内の中古車販売情報はほぼ網羅(もうら)できるといったレベルの大きなサイトです。
カーセンサーを使って愛車の買取相場を調べる方法は以下の通り。
「カーセンサーを使って買取り相場を調べる方法」
- 中古車を買うふりをして問い合わせを入れる
- 問い合わせの際に「下取り車がある」ことを伝える
- 「下取り査定」をしてもらう
まず、カーセンサーのHPを開き、地元の車屋さんへ中古車の見積もり依頼を出します。
その際に「下取り」があるということを記載し車の情報も記載して送るんですね。
問合せを受けた車屋さんとしては、「車買ってくれるかも!」とばかりに下取り価格も喜んで計算してくれます。
もちろん、現車を見て査定しているわけでもありませんし、そもそも「下取りと買取」は違うので、査定額は確実ではありません。
ただ、問合せる内容をちょっと工夫するだけで、より正確な査定額を引き出すこともできます。
その方法については以下の記事で説明しているので参考にしてみてください。
買取相場の調べ方②:小売相場から推測する
買取相場の調べ方②は、「小売相場から推測する」という方法。
これも「正確な買取相場が分かる」というわけではありませんが、ザックリとした相場感覚を確認することは出来ます。
方法はまたもやカーセンサーを使いますが、今度は「売る側の立場になって」相場を推測します。
方法は以下の通り。
「小売相場から推測する方法」
- カーセンサーを使って、自分の愛車と同じ車を5台くらい探す
- 車体本体価格の平均を出す
- 車体価格の平均に0.8をかける≠買取上限価格
まずカーセンサーHPを開き「自分の愛車と同じ車」を検索します。
その中から、より愛車に近い車を5台ほどピックアップして「車体本体価格」の平均を出します。
平均をだしたら、その平均に0.8をかければ「ザックリ買取上限相場」の出来上がり。
「なぜ0.8をかけるのか?」ですが、それは、買い取ったあと店頭で販売するには色々とお金がかかるからですね。
その金額と車屋さんの利益を考えると、どんなに安く見ても0.8、つまり車体本体価格の2割くらいは必要経費として見積もらないと赤字になる可能性があるってことです。
もちろん、車種や価格帯によって相場も全然違ってくるので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
注意点:車一括査定の「無料査定(おおよその相場)」は信じない
ここまで、「買取相場の調べ方」についてお話ししてきましたが、絶対にやっちゃダメな方法もあるので、簡単にふれておきますね。
その方法とは…
車一括査定の「無料査定(おおよその相場)」
これです。
車一括査定サイトのトップページにあるあれですね。
「無料一括見積り!」とか「簡単に買取相場が分かる!」とか書いてあるあれ。
こいつだけは信用しないようにしましょう。
理由は簡単。
「無料一括見積」「簡単相場検索」は客引きのためのエサだから
ようは、カモネギを寄せ付けるための罠ってことです。
これは間違いないですが、車一括査定サイトの「相場検索」を使うと、間違いなく高い金額が出ますね。
「過去の履歴より」とか書いてもっともらしくしていることもありますが、それこそ数百台に1台のミラクル価格的なものを相場としてピックアップしたり、奇跡的に車の状態が良かった車の査定額を掲載したりします。
そんな相場を信じてしまったらもう大変。
実際に査定を受けて、仮に相場より高めの査定額を提示されたとしても納得できず…
でるはずのない「幻想の査定額」を夢見て終わりのない査定の旅を続けることになるんですね。
「査定難民」
実は結構いるんですが、あなたもこうならないために…
査定額の相場が知りたいからと言って【一括査定の「無料査定(おおよその相場)」】をあてにしないようにしましょう。
いつまでも車を売れなくなり、売ったとしても満足感が得られなくなりますよ。
まとめ
さて今回は、よく受ける質問「車を査定に出したら〇〇万円って言われました。これ安いですか?高いですか?」について深掘りしてきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
まとめるとこんな感じ。
【Q&A】
車を査定に出したら〇〇万円って言われました。
これ安いですか?高いですか?
- この質問を買取業者にするとカモられる可能性が高まるので要注意
- 査定額が妥当かどうか?を調べる方法No1は「あい見積もり」をとること
- 買取相場の調べ方①:カーセンサーを使ってメールで問い合わせる
- 買取相場の調べ方②:小売相場から推測する
車に限らずですが、何かを査定してもらうといった場合、こちらは素人で相手はプロです。
相手がプロである以上、普通に戦えば確実に相手が有利なんですね。
この立場の優劣を覆す方法。
それが「あい見積もりをとる」という方法。
だってですよ?
通常は、売り手(素人)であるあなたと買い手(プロ)である業者の戦いですよね?
でも、あい見積もりをとるとどうか?
今度は、査定額を提示している業者(プロ)と「あい見積もり」を要求されている業者(プロ)との戦いになるわけです。
あい見積もりをとることで、「素人VSプロ」を「プロVSプロ」にすり替えることができるんですよ。
あなたは勝者と契約すればいい。
こんな簡単で効果的な方法は他にないでしょ?
なので、もしあなたが愛車を査定にだして、「この査定額は妥当なんだろうか?」と疑問に思ったときは、まず「あい見積もり」をとるようにしましょう。
たとえ買取相場が分からなくても、あい見積もりをとってプロ同士を戦わせれば、自然と相場に近い査定額が提示されます。
あなたは、ただ待てばいいだけです。
ぜひお試しください。
っということで、今回はこのへんで。
最後までありがとうございました。