カモネギ店長です。
今回は、【「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由】についてお話ししたいと思います。
- 車の査定員に「カモ」られたくない
- 適正価格以下で愛車を手放したくない
- 本来手に出るはずだった「〇万円」をミスミス手放したくない
当てはまる人は、ぜひ最後まで読み進めてください。
「車一括査定」を申し込むと、複数社の査定員があなたのもとにやってきて、あなたの愛車の査定をしてくれます。
そして査定が終わると、査定員に提示された査定額をみて、あなたが「売るか」「売らないか」を決めるわけですが…
この間、「必ず」といっていいほど確実に「査定員が聞いてくるフレーズ」があります。
それが…
- 「売ってもいいかな?って価格ありますか?」
- 「最低いくらだったら…って価格ありますか?」
- 「これくらいは欲しいな…って価格があれば教えてください」
一見、「希望価格に合わせるために頑張ってくれるのかな?」って思いがちですが、真実は全くの逆。
【売り手(あなた)を「カモ」ろうとする罠】なので絶対に気をつけてくださいね。
本当は手にできたはずの「〇万円」をドブに捨てることになりかねませんから…
っていうことで今回は…
【査定員の「要望に寄り添うふり」に引っかかり「カモ」られかけているあなた】を救うべく、【「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由】についてお話ししたいと思います。
「希望価格を伝えること」がどれだけ「リスキー」で「損」なのかを理解し、大切な愛車を適正価格以下で手放すことがないよう準備しましょう。
それでは、さっそくはじめていきますね。
目次
【おしゃべりは損をする】「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由「3選」
早速ですが、【「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由】の結論は、以下の3点です。
- 理由①:「相場」を知らずに希望価格を語ると、「カモられる」か「切られる」から
- 理由②:希望価格をいうことで「あと〇万円」を逃す可能性があるから
- 理由③:「希望価格」こそが売り手にとって「唯一最強の武器」だから
それでは一つずつ解説していきます。
理由①:「相場」を知らずに希望価格を語ると、「カモられる」か「切られる」から
「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由その①は、「相場」を知らずに希望価格を語ると、「カモられる」か「切られる」から。
これですね。
まず大前提なんですが、「売り手(あなた)は自分の愛車の売買相場を知らない素人」ってことです。
それに対して相手(査定員)はプロ。
買取価格を大きく左右する「オークション相場」も「小売相場」も熟知しています。
こういう状況において、売り手(あなた)が「希望価格」を明かすことは非常に危険な行為なんですね。
どういうことかというと…
オークション相場や小売相場からはじき出される「買取相場」が50万円だったとします。
それを知らないあなたが…
「この車は愛着があるけど10万キロ走ってるし、どうせお金にならないだろうな…だからせめて10万円くらいになれば…」
って思って、査定員に「希望価格は10万円です」って言ったらどうなると思いますか?
査定員:「10万円なんてとんでもない!買取相場通り50万円で買い取らせて頂きます!」
なんてことは…
100%言いません。
絶対です。
絶対に言いません。
恐らく、「こりゃおいしい客(カモ)だ!!」っと心の中で爆笑して次のように言うでしょう。
「10万ですかぁ…本当は7万円なんですが、愛着もあると思うので、上司を説得して10万で買い取れるように頑張ります!」
数分後、上司と相談したふりをしてあなたの前に戻ってきた査定員は言います。
「〇〇さん(あなた)。お待たせしてスイマセン。苦労したんですけど、なんとか上司を説得できました!ご期待に添えてよかったです。っということでこちら(契約書)にサインを…」
これで本来の買取相場との差額40万円はバイバイです。
これが、「買取相場は高いのに希望価格を低くいってしまった」パターン。
この逆もあります。
つまり、「買取相場より高くいってしまった」パターン。
買取相場が「50万円」なのに、自分の思い出や愛着を希望価格に上乗せして「80万円」って
言ったとします。
これを聞いて査定員がどう考えるか?
「うわぁ…これヤバいパターンだ。気持ちが入り過ぎてるから説得するのが大変そう…」
って買取に消極的になります。
特に、「希望価格にならないなら売らない!」って姿勢を出し過ぎると危険度は爆上がり。
査定員としては、提示された希望価格は「無理難題」なので、買取そのものをあきらめることもあります。
例えば、「そうですかぁ…ちょっと現時点ではうちで買い取るのは難しいので、他社さんで決まらなかったときに再度ご連絡頂けますか?」
こんな言葉を漏らして撤退してしまう可能性もあるので注意が必要です。
要するに、「相場を知らない人間が価格について語ることは、何一つメリットがない」ってことです。
- 愛車を1円でも高く売りたい
- 査定委の巧妙な罠に引っかかりたくない
- カモられたくない
そんな人は絶対に「希望価格」を漏らさないようにしましょう。
なにか言うとしたら…
「一番高い値段をつけてくれた業者さんに売ります」
これだけで十分です。
理由②:希望価格をいうことで「あと〇万円」を逃す可能性があるから
「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由その②は、希望価格をいうことで「あと〇万円」を逃す可能性があるから。
これですね。
例えば、奇跡的に買取相場と、売り手(あなた)が提示した希望価格が「同じ50万円」だったとします。
例)買取相場と希望価格が同じだった場合
- 買取相場:50万円
- 希望価格:50万円
こうなると、査定員は即決を狙って「45万円」あたりを提示し様子を見ます。
ここで「希望は50万だけど、45万つけばまぁいいか」となり売ってもらえれば御の字。
でも、そうならなかったとしても「ちょっと上司に相談してきます」作戦で、数分後に50万円を提示して契約成立となります。
売り手としては「希望価格は50万円」と提示している以上、査定員が「50万円で」と言ってきたらもはや断ることは出来ませんよね?
「買取相場=希望価格で売れたんだからいいじゃないか!」って意見もあると思いますが、もし「希望価格」を提示していなければ「あと〇万円」得してたかもしれないんです。
理由は、「買取相場はあくまで相場であって、多少の予備枠(価格)がある」から。
例えば、買取相場の根拠になっているオートオークション相場。
相場って言うのはいわゆる平均なので、全体をみると取引価格には上下差があるんです。
具体的に見てみるとこんな感じ。
「オークションに出品されたワゴンR5台の相場」
- ワゴンRのオークション相場=50万円
- ワゴンR①:20万円
- ワゴンR②:70万円
- ワゴンR③:40万円
- ワゴンR④:60万円
- ワゴンR⑤:60万円
*①+②+③+④+⑤=250÷5=50(相場)
相場はあくまで50万円ですが、内容を見てみると「相場より高値がついている取引」が3件(5件中)もあるんです。
っということは、買い取る車の状態が悪くなければ、買取業者にとっては「相場以上で売れる可能性」も十分に期待できるってことなんですね。
っとなれば、「即決してもらえるなら、あと〇万円UP提示を…」と考えても不思議ではありません。
しかし、既に希望価格を提示してしまっていて、その提示価格が「相場相応」「相場以下」であれば「〇万円UP」は不可能となってしまいます。
せっかく今まで大切にのってきた愛車です。
少しでも高く売りたいじゃないですが。
ですから、もし本当に「あと〇万円」を手にしたいのであれば、「希望価格」は口が裂けても言わないようにしましょう。
せっかくのチャンスを手放すことになりますよ。
理由③:「希望価格」こそが売り手にとって「唯一最強の武器」だから
「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由その③は、「希望価格」こそが売り手にとって「唯一最強の武器」だから。
これですね。
「希望価格を言うということは、その価格を提示されたら売る」ということです。
これは逆を言うと、「希望価格を満たす提示をされたら、売らないといけない」ということでもあります。
つまり、希望価格を言うということは、「売らない」という売り手唯一の権利を放棄する行為でもあるということです。
これは「車一括査定」では致命傷につながることがあるんです。
例えば…
5社に査定を依頼していたとして、1社目の査定員に希望価格を伝えたとします。
希望価格が妥当かどうかは別として、査定員が希望価格に沿った提示価格をしてきたらどうか?
そう…売り手(あなた)は売るしかなくなります。
だって「希望価格で買う」と査定員は約束守っているわけですから。
でもですよ?
さっきも言いましたが、売り手は相場に関しては素人。
希望価格が必ずしも「適正価格」であるかはわかりません。
さらには、後に来るはずだった4社の査定額もわからないままです。
もし、希望額が買取相場に対して的外れなものであれば、後にくる4社の査定額は今の提示額よりずっと高くなる可能性もあります。
さらにいうと、後にくる4社の中に、あなたの愛車を得意としている会社があったとすれば、買取相場以上の価格で買ってくれる可能性も十分あるんです。
でも、希望価格を言ってしまっている以上、売り手は「もっと高値で売れる可能性」を捨てざるを得ないということになります。
これって致命傷じゃないですか?
っということで、査定員に聞かれても「希望価格」だけは漏らさないようにしましょう。
例え質問されたとしても…
「高ければ高いほどいいですね」
ってふわっと回答すればOKです。
売り手が持つ唯一最強の権利「売らない」という選択肢は最強です。
絶対に手放さないようにしましょう。
まとめ
さて今回は、【「車一括査定」で「希望価格」を絶対に言ってはいけない理由】についてお話ししてきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
まとめるとこんな感じです。
- 理由①:「相場」を知らずに希望価格を語ると、「カモられる」か「切られる」から
- 理由②:希望価格をいうことで「あと〇万円」を逃す可能性があるから
- 理由③:「希望価格」こそが売り手にとって「唯一最強の武器」だから
なんといってもまず理解すべきは、「相手はプロで自分は素人」ということ。
そして「希望価格を言う」ということは、「納得がいかなければ売らない」という、売り手が持つ「唯一最強の権利」を手放すことだということです。
査定員はプロですが、査定をする目的はあなたの「愛車が欲しいから」。
どんなに巧みな方法で誘惑し会話を盛り上げても、結局はあなたが「売ります」って言わない限りは目的を達することは出来ないんです。
つまり、「希望価格」を言わない限り、車の査定商談においては「売り手が優位」
この優位性を保ってこそ対等に商談できますし、あなたの愛車を少しでも高く売る可能性を引き出すことができます。
なので繰り返しますが、「車の査定」においては「希望価格」は絶対に言わないようにしましょう。
「車一括査定」のように、複数社の査定を受ける時はなおさら。
絶対に忘れないようにしてくださいね。
っということで今回はこの辺で。
最後までありがとうございました。