車を売ろうと思っている人が共通して考えること。
それが…
「楽に高く売れる方法はないの?」
ってこと。
そんなある意味「万能な(都合のいい)方法」として注目を集めているのが「同時査定」です。
複数の買取業者に同じ時間・場所に集まってもらって、同時に査定してもらう方法ですね。
が…
同時査定は車を売るのにとても効率的な方法である一方、あまり知られていないデメリットや注意点もあります。
そこで今回は…
- 「楽に高く車を売る方法はないの?」
- 「同時査定はいいって聞くけど本当のところはどうなの?」
こんな疑問にお答えすべく、「同時査定のメリット・デメリット」に加え「同時査定をする際の注意点や高く売るコツ」について徹底解説していきたいと思います。
同時査定には大きなメリットがある一方で、準備なしに申し込むと思わぬ事態におちいり後悔する可能性もあります。
なので、今回の記事をしっかりチェックして、準備万端でチャレンジしてみてくださいね!
それでは解説していきます!
「先に結論を!」という人は以下を参考にしてみてください。
【メリット3選】車の買取同時査定は楽に高く車を売れる可能性がある
- 一度に複数の査定を受けられるので時間的に効率がいい
- 買取業者同士が競り合って査定額UP
- 悪徳業者が減る
【デメリット2選】車の買取同時査定は買取業者間のつながり(談合)がネックになることも
- 買取業者同士が談合し査定額が伸びない可能性がある
- 善良な買取業者が参加しない可能性がある
■同時査定のデメリット対策「2選」
- あまり聞いたことのない買取業者も呼ぶ(カーセンサーが便利)
- 最低限の査定数で高額査定を目指すMOTA車買取を利用する
■同時査定の大まかな流れ
- ステップ①:複数の買取業者に同日・同時間・同場所に集まってもらう
- ステップ②:査定開始
- ステップ③:査定額の提示・交渉
- ステップ④:契約
■同時査定を依頼する時の注意点「5選」
- 注意点①:査定依頼をする際に「同時査定」であることを買取業者に伝える
- 注意点②:最低3社以上が同時に集まれる日時を設定する
- 注意点③:入札形式?オークション形式?ルールを決める
- 注意点④:「修復歴の有無」を確認
- 注意点⑤:本当に売る気はあるの?
■同時査定で車を高く売るコツ「7選」
- コツ①:最低3社は買取業者に集まってもらう
- コツ②:大手買取業者ばかりを呼ばない
- コツ③:入札式・オークション式を組み合わせる
- コツ④:純正部品を準備しておく
- コツ⑤:整備記録簿を整理しておく
- コツ⑥:査定環境を整えておく
- コツ⑦:売る時期を見極める
■車の買取同時査定をするなら一括査定サイトがおススメな理由「2選」
- 理由①:一回の申込みで複数の買取業者に査定依頼ができる
- 理由②:買い取る気のない買取業者は来ない
■同時査定が向いている人
- 取りまとめ役が得意な人
- 自分で交渉したい人
■同時査定が向いていない人
- 面倒が嫌な人
- わりと内気な人
目次
【メリット3選】車の買取同時査定は楽に高く車を売れる可能性がある
早速ですが、同時査定のメリットを紹介していきたいと思います。
これから紹介する3点を「メリット」と感じる人は、同時査定を試してみる価値がありますね。
- メリット①:一度に複数の査定を受けられるので時間的に効率がいい
- メリット②:買取業者同士が競り合って査定額UP
- メリット③:悪徳業者が減る
一つずつ解説していきます。
メリット①:一度に複数の査定を受けられるので時間的に効率がいい
同時査定のメリット①は、一度に複数の査定を受けられるので時間効率がいいということ。
一番わかりやすいメリットですね。
高額査定を目指すには複数の買取業者からあい見積もりをとることが必須です。
でも、あい見積もりを取るために査定の数を増やせば増やすほど売るまでに時間がかかってしまいます。
でも、同時査定であれば何社の査定を受けようが査定は1回のみ(同時)。
なので、普通に査定をうけるより大幅な時間短縮ができるわけです。
まさに、忙しい人にはうってつけの査定方法といえますね。
メリット②:買取業者同士が競り合って査定額UP
同時査定のメリット②は、買取業者同士が競り合って査定額がUPしやすいということ。
査定方法がなんであれ、査定額UPを狙うなら「買取業者による競争(あい見積もり)」が必須です。
同時査定では、一度に複数の買取業者を呼んで査定をしてもらうので、自然と買取業者間で競争が発生します。
通常の査定のように「次の買取業者に買い取られないように即決を狙う」といった小細工が使えないので、査定額で勝負するしか方法がないからですね。
結果、各買取業者は他社の査定額を警戒し高めの査定額を提示。
否が応でも査定額はセリあがっていくことになります。
メリット③:悪徳業者が減る
同時査定のメリット③は、悪徳業者が減るということ。
ここは非常に重要。
同時査定は、「小細工を使って安く買い取ろう」と考える買取業者は参加しにくいシステムだからです。
車の買取で依頼者が損をするのは、多くの場合「即決」した時。
例えば…
あなたは3社の査定を受けるつもりだったとします。
でも、1社目の買取業者が「この査定額は特別価格です!」「今売ってくれればこれだけ出します!」と魅力的なことを言ってくるので、そこで売ってしまうパターン。
これは買取業者の常套句(じょうとうく)であり、9割以上の確率で申込者が損をするパターンでもあります。
そもそも、本当に他社が出せないほど高い査定額なら、即決を求める必要なんてないですから。
でも、悪徳業者は言葉巧みに申込者を惑わし「即決することが得」かのように誘導してきます…
が…
同時査定ではこの常套句(じょうとうく)を使うことは出来ません。
目の前にはライバルたちがたくさんいて、自分だけがトークで申込者を出し抜くことができないからですね。
結果、巧みなトークで申込者に損をさせるような「悪徳業者」は同時査定には参加し辛くなります。
このように…
同時査定は「他の買取業者とのガチンコ勝負」という性格が強い査定方法のため、悪徳業者が参加しにくい査定方法になっています。
これは同時査定の重要なメリットといえますね。
【デメリット2選】車の買取同時査定は買取業者間のつながり(談合)がネックになることも
それでは次に、同時査定のデメリットについてお話ししたいと思います。
ポイントは「買取業者同士は顔見知りであることが多い」ということですね。
- デメリット①:買取業者同士が談合し査定額が伸びない可能性がある
- デメリット②:善良な買取業者が参加しない可能性がある
それでは解説していきます。
デメリット①:買取業者同士が談合し査定額が伸びない可能性がある
同時査定のデメリット①は、買取業者同士が談合し査定額が伸びない可能性があるということ。
買取業者は顔なじみであることが多いので、お互いの利益を考えて談合する可能性があるんですね。
買取業者の査定員は地域で決まっていることが多いです。
例えば、〇〇市は✕さん。
▢▢市は▲さん、といった感じ。
なので、複数社に査定依頼がはいると自然と知った顔が集まるんですね。
するとどうなるか?
「今回はうちに譲ってよ。次回は譲るからさ?」的な「談合」が発生するリスクが高まります。
毎回まともに買取競争をしていたら、買取業者は常に高値で買い取らないといけなくなります。
それよりは、たまに買い取れなくても、買い取れるときは「安く」買い取れた方が利益が大きいですからね。
もちろん「必ず」ではありませんが、顔見知りが同時にあつまるとこういったリスクが発生することはおぼえておきましょう。
「談合のリスク」
これが同時査定最大のデメリットです。
デメリット②:善良な買取業者が参加しない可能性がある
同意査定のデメリット②は、善良な買取業者が参加しない可能性があるということ。
先ほど同時査定のメリットとして「悪徳業者が減る」という点を紹介しましたが、同時に「良い業者が減る」リスクもあります。
理由は「良い業者は談合に参加しないから」です。
申込者にとって「良い買取業者」とは、談合に参加せず公正な買取競争を行う業者です。
でも、こういった買取業者が談合を良しとする業者の中に入るとどうなるかというと…
談合したい業者に目をつけられて仕事(買取り)がしにくくなるんですね。
談合というのは「一致団結」しなければ成り立ちません。
一社でも協力しない業者が現れると買取競争が発生し、買取額は跳ね上がってしまいます。
つまり、談合したい買取業者からすると、こうした「はみ出し者(良い買取業者)」は邪魔でしかないんですね。
結果、善良な買取業者は他社に目を付けられ、他の買取案件でも嫌がらせを受けることになり、自ずと同時査定からは撤退していくことに…
同時査定は一部の悪徳業者を減らす効果がある一方で、善良な買取業者も減らす可能性を秘めていることはおぼえておきましょう。
同時査定のデメリット対策「2選」
同時査定で発生するデメリット。
はたして解決策はないのか?
もちろんあります。
おススメの解決策は…
「あまり聞いたことのない買取業者も呼ぶ」
「最低限の査定数で高額査定を目指すMOTA車買取を利用する」
この2点ですね。
対策①:あまり聞いたことのない買取業者も呼ぶ(カーセンサーが便利)
同時査定に限らずですが、査定の依頼先として「有名買取店」を選ぶことが多いと思います。
結果、有名どころの買取業者は依頼数が多くなり、業者同士の「顔見知り率」も高くなる傾向に。
つまり、有名買取店ばかりを集めると談合が起こる可能性が高まるということになりますね。
それに対し、あまり有名でない買取業者は有名どころとあまり接点がないので、談合に参加しないことが多いです。
また、そもそも買取機会自体が少ないので、談合に参加しないリスク(談合する会社からのいやがらせ)もあまり気にしない傾向があります。
「どうやってそういう買取業者を探せばいいの?」という人はカーセンサーを使うといいですね。
カーセンサーは買取業者を選ぶ機能があるので、有名な買取業者だけでなく、マイナーな買取業者を自分で選ぶこともできます。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
対策②:最低限の査定数で高額査定を目指すMOTA車買取を利用する
もう一つの対策として有効なのは、「最低限の査定数で高額査定を目指すMOTA車買取を利用する」ということ。
これは「同時査定はしない」という選択になるので厳密には対策とは言えないかもしれませんが…
MOTA車買取では、オークションで高額査定を提示する可能性の高い買取業者を最大3社選定し、その3社からだけ査定を受けます。
最大3社から査定を受けるので同時査定(査定1回)よりは時間がかかりますが、そのぶん同時査定で発生するリスクを回避することが可能。
ある程度効率的に、それなりに高い査定額を目指したい人にはぴったりの一括査定サイトと言えます。
リスクを回避しつつ効率的に高額査定が目指したい人にはおすすめですね。
MOTA車買取については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
同時査定の大まかな流れ
車の買取同時査定のメリット・デメリットを紹介したところで、次は同時査定の流れを解説したいと思います。
本番でオドオドしないよう、事前にチェックしておきましょう。
基本的な流れは以下の通りです。
- ステップ①:複数の買取業者に同日・同時間・同場所に集まってもらう
- ステップ②:ルール説明&査定開始
- ステップ③:査定額の提示・交渉
- ステップ④:契約
簡単に紹介しますね。
ステップ①:複数の買取業者に同日・同時間・同場所に集まってもらう
同時査定を依頼する際は、複数の買取業者に「同日・同時間・同場所」に集まってもらいましょう。
買取業者に査定の依頼をする際は「同時査定です」と伝えましょうね。
そうすることで、メリットでお話しした「悪徳業者の排除」につながります。
ポイントは「日時の設定」
査定の込み合う時間帯は避け、買取業者の都合も聞くようにするとスムーズです。
例えば、「土曜日の13時から!」と限定しすぎると買取業者が集まらない場合があります。
週末の昼前後は査定の依頼が込み合うので、既にスケジュールが入っている買取業者は参加ができなくなりますね。
なので、査定を依頼する際に「〇日に同時査定をお願いしようと思っているのですが、都合はいかがですか?(ダメな時間帯はありますか?)」といった感じで、買取業者の都合を聞き、多くの買取業者が参加可能な日程を組むのがおススメです。
結果、たくさんの買取業者が参加してくれることにより買取競争は激化。
査定額UPも期待できます。
ステップ②:ルール説明&査定開始
買取業者に集まってもらったら同時査定のルールを説明し査定開始です。
後程詳しく説明しますが、同時査定のルールはかなり重要ですので明確に設定しましょう。
また、査定は1回とはいえ、複数の買取業者が集まるので各社「効率よく査定をする」というわけにはいきません。
他社の査定を邪魔しないように配慮しながらの査定になるので、通常の査定よりは時間がかかることは頭に入れておきましょうね。
査定開始前の注意点としては「査定前に洗車・清掃をしておく」ということ。
手入れのされていない車は、査定員の印象も悪く査定額にも影響する可能性があるだけでなく、なにより査定がしにくいので査定時間が長くなります…
車の査定は「外装のわずかな塗装の乱れ」等をヒントに大きな損傷を探していく繊細な作業なので、汚い車だと作業がはかどらないんですね。
なので…
査定員に好印象な査定、スムーズな査定を目指すのであれば、「査定前の洗車・清掃」はしっかりしておきましょうね。
ステップ③:査定額の提示・交渉
査定が終わったら各社から査定額の提示を受け、必要があれば交渉に入ります。
「最高提示額の買取業者に売らないといけない」ということはありません。
当然「売るか売らないか?」は依頼者次第なので、査定額に納得がいかない場合は交渉するようにしましょう。
交渉の際のポイントはたくさんありますが、あえていうなら「納得いく査定額を提示してくれれば今契約する」という意思表示をすることですね。
「どれくらいになるのか知りたくて…」みたいな「売る気がない」依頼者に対して買取業者が前向きに交渉することはありません。
なので、交渉する場合は「売る気」を前面にだして交渉するようにしましょう。
ステップ④:契約
交渉がまとまれば契約です。
査定額が10万円以下とかであれば、その場で支払いを受けることも可能ですね。
この場合、「車も引き上げていいですか?」と言われることがあるので頭に入れておきましょう。
契約時に絶対おさえておきたいポイントとしては「修復歴はありますか?」と質問しておくこと。
修復歴は査定額に非常に大きな影響を与えるので、契約時点で確認しておくようにしましょう。
車の買取で発生する一番の問題は「契約後の減額」
この減額の理由の多くが「修復歴の見落とし」にあります。
なので…
契約時点で「修復歴の有無」を確認しておくことは「問題を未然に防ぐ」という意味で非常に重要なことなんですね。
同時査定を依頼する時の注意点「5選」
同時査定の流れでも少し触れましたが、同時査定にチャレンジする時は事前に「注意点」について確認しておきましょう。
ここは非常に重要ですね。
同時査定のメリットを最大限引き出すためにも、不要なトラブルに巻き込まれないためにも、確実におさえておきましょう。
- 注意点①:査定依頼をする際に「同時査定」であることを買取業者に伝える
- 注意点②:最低3社以上が同時に集まれる日時を設定する
- 注意点③:入札形式?オークション形式?ルールを決める
- 注意点④:「修復歴の有無」を確認
- 注意点⑤:本当に売る気はあるの?(断りにくい)
それでは解説です。
注意点①:査定依頼をする際に「同時査定」であることを買取業者に伝える
同時査定の注意点①は、査定依頼をする際に「同時査定」であることを買取業者に伝えるということ。
「同時査定です!」と伝えることで悪徳業者を排除することができるからですね。
申込者を言いくるめて即決を狙おうとする買取業者は、基本、同時査定を嫌う傾向にあります。
なぜなら…
同時査定のようにあい見積もりをとられてしまうと、「セリ効果」がはたらき安く買い取ることができなくなるからです。
申込者としては「高く売りたい」わけですから、こういった「うまいことやって安く買い取ってやろう…」と考える買取業者には早々に撤退してもらった方がいいわけです。
なので…
同時査定を依頼する際は「同時査定をお願いします」と買取業者に伝えるようにしましょう。
何事も最初が肝心です。
あと単純に「礼儀」としても先に伝えておいた方がいいですよね。
同時査定は買取業者にとってストレスのかかる査定方法なので、先に伝えてもらった方が心の準備もできます。
買取は「売る側」「買う側」両方がいてこそ成り立つ取引ですから。
買取業者への配慮も忘れないようにしましょう。
注意点②:最低3社以上が同時に集まれる日時を設定する
同時査定の注意点②は、最低3社以上が同時に集まれる日程を設定するということ。
同時査定であろうとなかろうと、「あい見積もり」なしでは満足のいく査定額を得ることはできないからです。
大前提として買取業者は「できるだけ安く買い取りたい」と思っています。
なので、競争する相手がいなければ高い査定額を提示することは、まずありません。
じゃどれくらいの競争相手が必要なのか?
これは私の経験からお話ししますが…最低3社です。
2社だと、1社がやる気がないとセリ効果は全く働かず査定額は激落ちします。
でも、3社集まって2社がやる気がないということはあまり経験がありません。
オークション形式で高額査定業者を選抜し、その後、選ばれた買取業者でNo1決定戦を開催する【MOTA車買取】
選抜する買取業者数を「最大3社」としているのは、その辺を意識してのことではないかと思います。
以上より…
同時査定の日程は最低でも3社集まれる日を設定しましょう。
査定依頼時に「〇日の▲時に同時査定をお願いします!」と細かく限定するのではなく、「〇日に同時査定したいのですが、都合の悪い時間はありますか?」といった感じで買取業者の都合もヒアリングすると集めやすいですよ。
注意点③:入札形式?オークション形式?ルールを決める
同時査定の注意点③は、同時査定のルール決めです。
「同時査定をします」と言われても、買取業者からすると「どのように価格提示をしたらいいのか?」がわかりません。
買取業者からしたら「買取額の提示方法」は超重要戦略なので、ルールが決まってないと提示のしようがないんですね。
基本的に、同時査定の査定額提示方法は次の2つです。
- 査定額提示方法①:入札方式
- 査定額提示方法②:オークション方式
査定額提示方法①入札方式
同時査定における査定額提示方式①は、入札方式です。
入札方式というのは、名刺の裏なんかに査定額を記載し申込者に提出する方式です。
一番高い査定額を提示した買取業者に買い取る権利が与えられます。
入札方式のいいところは、「査定額が化ける(跳ね上がる)可能性がある」こと。
入札方式ではライバル(他の買取業者)の提示額がわからないため、「本当に買い取りたい車」の場合、ライバルよりも確実に高い価格提示をする必要があります。
結果、ライバルを警戒し少し高めの査定額を提示せざるを得なくなるわけです。
- A社:うちはあんまり得意な車じゃないなぁ…10万円ならいいかな。
- B社:まぁ安く買い取れればいいかなぁ…12万円かな。
- C社:絶対買い取りたいな…他社に負けられないから思い切って30万円!
こんな感じで、他社の入札額がわからないので、極端な査定額提示をする業者がでてくるのが特徴です。
その一方で…
人気のない車の場合は「まぁこの価格で買い取れればラッキーかな」くらいのテンションで入札されるため極端に低価格になる可能性もあります。
車によりますが「ハイリスク・ハイリターン」な方法といえますね。
査定額提示方法②:オークション方式
同時査定における査定額提示方式②は、オークション方式です。
こちらの方が一般的ですね。
ヤフオクなんかと同じで、セリを行う方式です。
例えば、最初に「20万円から開始します!」と宣言し、各社査定額を提示してもらいます。
申込者:20万円から千円単位でお願いします!
- A社:25万円!
- B社:25万3千円!
- C社:28万円!
- A社:30万円!
- B社:おります…
- C社:30万3千円!
- A社:30万6千円!
- C社:おります…
勝者A社(最初の提示25万円→最終提示30.6万円)
こんな感じで、オークション方式はジリジリと査定額があがっていくので、どんな車でも無難に値段が付くという特徴があります。
オークションは低価格からはじまることが多いので、参加しやすいというメリットがあります。
また、オークションは一旦はじまると参加者に「あとちょっとなら…」という意識を持たせるので、ある程度まではセリあがる傾向がありますね。
一方で、「〇千円単位での価格提示」というルールがあるため、入札式のような「ぶっ飛んだ(極端な)」査定額になりにくいというデメリットもあります。
いわば、「ミドルリスク・ミドルリターン」な方法と言えるでしょう。
このように…
どちらの方法が優れているとはいえませんが、同時査定を開催する際はルールを決めておく必要があります。
できれば、買取業者に査定をしてもらう前に伝えておくのがいいですね。
その方が、買取業者も査定をしながら戦略を練ることができるので、セリがより盛り上がりやすくなりますので。
私個人の意見としては、「入札方式」で上位3社を選び「オークション方式」でNo1を決めるというハイブリッド方式がおススメですね。
詳しくは「コツ」のところで解説します!
注意点④:「修復歴の有無」を確認
同時査定における注意点④は、「修復歴の有無」を確認することです。
「修復歴の有無」は車買取で発生する最大のトラブル「契約後の査定額減額」の原因になります。
なので、査定を受けたら必ず「修復歴の有無」は確認しておくようにしましょう。
—-
— ひでぽよ熱帯ジャングル通信、独眼竜国際ジャーナル (@fBQbWoJm6sm4IZb) March 28, 2023
先日従弟が一括査定で最高額提示のビックモーターに車を売ろうとしました。車は翌日朝には引取られ夕方に「修復歴ありと判定されました。提示額より30万円減額となります」と電話があり、「キャンセルの場合はキャ…#Yahooニュースのコメントhttps://t.co/hbFm7UyHv1
このように…
まれにですが、契約したにも関わらず「査定額を減額します」という連絡が買取業者から入ることがあります。
理由として多いのは「車を持ち帰ってよく調べてみたら修復歴が見つかった」から。
売り手からしたら「は?いまさら?」と思うかもしれませんが、こういったことは実際に起こっており、非常に大きな問題に発展することがほとんどです。
しかも、そういったことを見越してか?買取の際にかわす契約書には「修復歴が見つかった場合は査定額を変更する場合があります」的な記載が、超絶小さく…記載されていることが多いですね。
なので…
契約後に後悔しないためにも、契約時には「修復歴はありますか?」と念押ししておくようにしましょう。
この一言が査定員に「責任感」を持たせ、契約後の不要なトラブルを防止してくれますよ。
注意点⑤:本当に売る気はあるの?(断りにくい)
同時査定を行う際の注意点⑤は、「売る気がないならやらない」ってこと。
はっきり言って…
同時査定は「やっぱり売らない!」って言いにくいです。
だって、目の前でたくさんの業者さんが一生懸命査定して競い合ってるんですから。
同時査定であろうとなかろうと、査定額に納得がいかなければ売る必要はありません。
でも、同時査定には「独特な断りにくさ」があります。
なにせ…
- こちらの都合にあわせて集まってもらい、
- こちらの都合で一緒に査定してもらって、
- こちらの都合で各社競り合ってもらう
すべて「こちらの都合」で動いてもらっているわけです。
なのに、その結果に対して「やっぱ売らない」と言えるか?
もちろん言えないことはありませんが…
「ここまでやってもらって…」と断りにくい雰囲気が「強烈に」あるのは確かです。
なので…
同時査定を行うなら「最高額の買取業者に売る」くらいの気持ちを持つようにしましょう。
「買取相場が知りたかっただけ」くらいの軽い気持ちでのぞむと、「マジかよ?」と買取業者からかなり冷たい対応を受けるだけでなく、自分自身も罪悪感に悩むことになりかねません。
「そんなん全然平気」という人は、同時査定よりも一括査定でいろいろな買取業者とガチで交渉することをおススメします。
その方が確実に高額査定が望めますので。
同時査定で車を高く売るコツ「7選」
それでは次に、同時査定で最大限高く売るコツについてお話ししたいと思います。
同時査定をしたからといって高く売れる訳ではありません。
同時査定には同時査定のコツがあるので、しっかりチェックしておきましょうね。
- コツ①:最低3社は買取業者に集まってもらう
- コツ②:大手買取業者ばかりを呼ばない
- コツ③:入札式・オークション式を組み合わせる
- コツ④:純正部品を準備しておく
- コツ⑤:整備記録簿を整理しておく
- コツ⑥:査定環境を整えておく
- コツ⑦:売る時期を見極める
一つずつ見ていきましょう。
コツ①:最低3社は買取業者に集まってもらう
同時査定で車を高く売るコツ①は、最低3社は買取業者に集まってもらうということ。
あい見積もり(競争)なしでは高額査定はありません。
このことは肝に銘じておきましょう
何度もお伝えしていますが、買取業者は「できるだけ安く買い取りたい」と考えています。
なので、どんなに評判のいい買取業者であっても、1社の査定でいきなり相場以上の価格で買い取ることはありません。
これが「買取業者ランキング」で評判の良い買取業者に持ち込んでも高く売れない理由ですね。
じゃ、何社あい見積もりをとればいいのか?
明確な答えはありませんが…
最低3社を目安としましょう。
これは10年以上買取をしている私の経験からくる感覚なのですが、3社いればセリ効果が発揮され査定額が上がる傾向にありますね。
1社だと論外。
2社でも、どちらかが買う気がなければ高値はつきません。
でも3社集まれば、だいたい2社で競い合うようになります。
なので…
同時査定を依頼する場合は、最低でも3社以上が参加できる日程を選ぶようにしましょう。
この準備ができるかどうか?で、査定額の8割が決まりますよ。
コツ②:大手買取業者ばかりを呼ばない
同時査定で車を高く売るコツ②は、大手買取業者ばかりを呼ばないということ。
「大手買取業者がいないと査定額が伸びない!」といった声をたまに聞きますが、逆に大手だけでも査定額は伸びにくいです。
1社でも「変わり種(あまり聞いたことのない買取業者)」をいれることで、買取査定のセリ効果に化学反応が起こり、査定額が跳ね上がることがあります。
理由は様々ですが、「談合が起こりにくい」というのは非常に大きな理由です。
デメリットのところでお話ししましたが、同時査定は談合が起こりやすい査定方法。
買取業者は顔なじみなことが多いので、それぞれが特をするために結託して査定額を低くしようとするんですね。
が…
顔なじみでない買取業者は「顔なじみでないがゆえ」に、そんな談合ルールなんて気にせずマイペースで査定を行います。
結果、談合が成り立たず勝手にセリ効果が発生してしまうんですね。
大手買取業者は薄く広く車を買い集めるので、安定的な査定額を提示する傾向にあります。
それに対し、小さな業者は「得意な車種」を集中的に集める傾向にあるので、たまに大手が提示できないほどの査定額を提示することがあります。
なので…
同時査定を行う際は、1社でいいので「変わり種(あまり聞いたことのない業者)」を入れてみましょう。
もしかしたら、大手買取業者ばかり集めるより高い査定額をゲットできるかもしれませんよ。
コツ③:入札式・オークション式を組み合わせる
同時査定で車を高く売るコツ③は、入札式・オークション式を組み合わせるということ。
同時査定を行う際は、査定の前に「入札方式」か「オークション方式」かルールを決める必要があります。
でも、高額査定を狙うなら「入札方式」の後に「オークション方式」でNo1を決めるやり方がおススメですね。
例えば以下のようなパターン。
「入札方式」
- A社:30万円
- B社:50万円(最高額)
- C社:25万円
- D社:45万円
- E社:48万円
上位3社によりNo1決定戦
「オークション方式」
50万円よりスタート(B社提示額)
- D社:51万円
- E社:52万円
- B社:おります…
- D社:55万円!
- E社:おります…
No1はD社:55万円(入札方式3位→最終的に1位)
このように…
「入札方式」と「オークション方式」を組み合わせることで、片方を行ったときよりも査定額が高くなる可能性があります。
なので…
「より高値を目指したい」という人は「入札方式」と「オークション方式」のハイブリッドに挑戦してみてください。
難しいことはありません。
ルールを説明する際に、「査定後名刺の裏に査定額を書いて私に下さい(入札)。上位3社様には再度オークションをお願いしたいと思います」と伝えるだけです。
コツ④:純正部品を準備しておく
同時査定で車を高く売るコツ④は、純正部品を準備しておくということ。
これは同時査定に限ったことではありませんが…
車を売るのであれば「ノーマルパーツ(純正部品)」は整理しておきましょう。
自分の車を持つとどうしても「自分色」に染めたくなるもの。
シートカバーをかけてみたりバンパーを変えてみたり…
ヘッドライトをいじってみるのもいいし、ホイールなんか真っ先に変えちゃいたいですよね。
が…
残念ながら、車は基本ノーマルが一番高く売れます。
自分がどんなに格好いいと思っていてもノーマルが一番高く売れちゃうんですね。
少し酷なことを言いますが、「他人色」に染まった車を欲しがる人はほとんどいません。
だって、みんな「自分色」に染めたいんですから。
なので…
車を売るのであれば「純正部品」を整理しておきましょう。
お金をかけてもとに戻す必要はありません。
「純正部品を持っていますよ」とアピールすることで十分効果があります。
コツ⑤:整備記録簿を整理しておく
同時査定で車を高く売るコツ⑤は、整備記録簿を整理しておくということ。
これまた同時査定に限った話しではないですが、重要なポイントなので紹介しておきます。
整備記録簿というのは「今までどんな整備を受けてきたのか?」が記されている、いわば車の「履歴書」みたいなものです。
この書類の中には、「いつ・どこで・どんな整備をして・どんな部品を交換した」ということが事細かく記されているので、この書類があるだけで買取る側としては安心できるんですね。
最近の車は非常に進化しているので、ちゃんと整備していればそうそう悪くなることはありません。
そういう意味でも「ちゃんと整備されてきた車かどうか?」を証明する整備記録簿は非常に重要な書類です。
コツ⑥:査定環境を整えておく
同時査定で車を高く売るコツ⑥は、査定環境を整えておくということ。
軽視されがちですが、査定環境は査定額に影響します。
だって単純にですよ?
雨が降る中でボディの小さな傷を見極めるなんてできるわけがないですよね?
車の査定は非常に繊細な作業です。
外装の「小さな違和感」から修理箇所を探し出し、車のどこに損傷・劣化があるのかを見つけださなければいけません。
そんな集中力を要する作業をするのに天気は雨。
こんな環境での査定で査定結果に自信が持てる訳がありません。
査定結果に自信が持てないということは査定額も当然弱気になるわけで…
天気の他に場所も重要。
砂利道での査定は車の下面の確認がし辛いので避けましょう。
以上より、査定を依頼する際は査定環境にこだわりましょう。
天気は「晴れor曇り」
場所は舗装された平地がいいですね。
もし仮に査定当日に雨が降ってしまったら、屋根のある場所に車を移動してあげましょう。
その方が買取業者も査定がしやすいし、そうした配慮によって印象もよくなります。
コツ⑦:売る時期を見極める
同時査定で車を高く売るコツ⑦は、売る時期を見極めるということ。
車を高く売りたいなら「1~3月」が最強です。
車に限らず…ですが、モノを高く売りたいなら「欲しい人が多い時期」に売るのが一番。
需要と供給の関係で、欲しい人が多いと自然と価格はあがっていくからです。
で、車業界でいえば「1~3月」がその時期にあたります。
「1~3月」は「新生活のための準備」「買い替え」「決算」という3つの需要が重なる時期なので、買取価格も1年を通じて一番高値になりがちです。
- 新生活のための準備:高校・大学を卒業し4月から社会人になる
→通勤のための車が必要
→一人暮らしを始めるから車が必要 - 買い替え
→車検が切れるので買い替えを検討 - 車業界の決算時期
→車の販売会社にとっては決算前。なんとしてもたくさん売りたい!
1~3月の時期は、車販売店が決算時期ということで、昔からセールなどを行い大量に車を販売していました。
結果、数年後の同じ時期に車検が切れる人がたくさんいて、結果、同時期に車の買い替えを検討する人がでてくるわけです。
このように、「1~3月」は中古車が大量に求められる時期になっています。
なので…
車を売る時期が選べるのであれば「1~3月」を狙いましょう。
車種によっては数十万円レベルで査定額が変わってきますよ。
ただ…「車は生もの」と言われるように、基本は「早く売る」のが一番確実です。
なので、「11月に車検が切れるけど、3月に売るために継続車検を受ける!」といった行為はやめましょう
詳しくは以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
車の買取同時査定をするなら一括査定サイトがおススメな理由「3選」
それでは次に、「同時査定に興味があるけど、どうやって買取業者を集めたらいいかわからない」という人に向けて、「同時査定をするなら一括査定サイトを利用した方がいい」理由を解説したいと思います。
車一括査定サイトは、その特性上、同時査定と非常に相性がいいです。
なので、「車業界に詳しくない」「初めて同時査定に挑戦する」という人は車一括査定サイトを使うことをおススメします。
- 理由①:一回の申込みで複数の買取業者に査定依頼ができる
- 理由②:買い取る気のない買取業者は来ない
簡単に解説します。
理由①:一回の申込みで複数の買取業者に査定依頼ができる
同時査定では複数の買取業者に集まってもらう必要があります。
なので、普通に同時査定をしようと思うと、
・まずは同時査定に参加してくれそうな買取業者を探して…
・連絡先を調べて…
・査定に来てくれるか交渉して…
・各社日程を調整して…
こんな作業を集まってもらう買取業者の数だけ行う必要があります。
それに対し一括査定サイトを利用した場合は?
一括査定サイトに自分と車の情報を入力して申込みボタンをポチリ。
申し込むサイトによりますが、30分もあれば完了します。
あとは買取業者からの連絡をまち、同じ日に査定に来てもらうように伝えれば準備は完了ですね。
一括査定は非常に効率がいい査定依頼方法なので、申込み直後に買取業者から査定日程の打ち合わせ電話が大量にかかってくることもあります。
でも、それは「ぜひ買い取りたい!」という買取業者の意思表示であり、「高く売りたい」申込者からしたらむしろ嬉しいことですよね?
っということで…
「いちいち買取業者を探して依頼するのが面倒」という人は一括査定サイトを利用することをおススメします。
準備時間としては10分の1くらい短縮可能ですよ。
とはいえ…
「大量の電話はイヤ!」という人はカーセンサーの「買取業者を選ぶ機能」を利用するといいですね。
買取業者そのものや、買取業者の数も選ぶことが可能です。
理由②:買い取る気のない買取業者は来ない
同時査定であろうとなかろうと、車を高く売りたいのであれば「買い取りたい!」と思っている買取業者を集める必要があります。
その点、一括査定サイトに参加する買取業者は、一括査定サイトに参加料を払って査定に参加しているので「買い取る気」はMAXです。
つまり、一括査定を使えば「やる気のない買取業者」は来ないので高額査定が期待できるってことですね。
買取査定を依頼するときに一番難しいのは「高額査定をしてくれる買取業者を探し出す」こと。
車の買取というのは「得意不得意」があり買取業者によって全然違います。
なので、高額査定を狙うのであれば、自分が売ろうとしている車を得意としている買取業者を自分で探し出す必要があります。
その点、一括査定では参加料を払ってまで「他社に勝てもしない」「苦手な車」の買取りに参加する買取業者はほとんどいません。
つまり、「その車を買い取りたい!」という買取業者しか集まらないので、そもそも高額査定が期待できる買取業者を探す必要がないってことです。
以上より…
「自分の車を高く買ってくれる買取業者を見分けることができる!」という人でなければ一括査定サイトを利用することをおススメします。
自分で探すより数倍楽に良い買取業者を集めることができますよ。
たまに…「一括査定サイトに参加していない買取業者の中にいい業者がいるかもしれないじゃない?」という意見もありますが、今や一括査定は車買取のスタンダードになっています。
なので、有望な買取り業種はだいたい一括査定に参加しているので安心してください。
同時査定が向いている人「2選」
ここまで車買取同時査定について解説してきましたが、それらを踏まえ同時査定が向いている人を紹介したいと思います。
同時査定は自分が主催者。
つまり、自分が中心になっていろいろと行動できる人はきっといい結果が得られますね。
- 取りまとめ役が得意な人
- 自分で交渉したい人
簡単に解説しますね。
同時査定が向いている人①:取りまとめ役が得意な人
「取りまとめ役が得意な人」は同時査定が向いています。
同時査定は、「査定の時間効率がいい」というメリットがある一方で、買取業者に同日・同時間に集まってもらうために、各社と連絡をとりあい打ち合わせをする必要があります。
さらにいうと、査定のルール決めといった重要事項も決めないといけないので、同時査定というイベントを成功させるための「取りまとめ能力」が必要になるんですね。
同時査定が向いている人②:自分で交渉したい人
「自分で交渉したい人」も同時査定が向いています。
「最高額の買取業者に売る」と決めている人は別として、「できるだけ高く売りたい」という人は、更に査定額を上げてもらうために買取業者と交渉する必要があります。
同時査定に限らずですが、最高額を提示したからといってその買取業者に売る義務はありません。
なので、「もっと高く買い取ってほしい」と思うのであれば、提示された査定額をもとに再度交渉をしないといけないんですね。
同時査定を採用する理由の多くは「高額査定が期待できる」ということ。
であれば、「必要があれば自分で交渉する」という気持ちを持っている人の方が成果が出やすいといえますね。
同時査定が向いていない人「2選」
次に同時査定が向いていない人を紹介します。
「同時査定は効率的」ですが「楽」ではありません。
なので「楽をしたい人」には向かない方法ですね。
- 面倒が嫌な人
- わりと内気な人
簡単に紹介します。
同時査定が向いていない人①:面倒がイヤな人
「面倒はイヤ」ってひとは同時査定が向いていません。
ここまでお話ししてきたように、同時査定では自分(売り手)が主催者であり中心人物になります。
なので、場所や時間の段取り・ルール決めなど、他の査定方法では発生しない作業を行う必要があります。
なので、「とにかく楽に車を売りたい」「査定額にもこだわりたいけど面倒はイヤ」という人は、同時査定をするよりも【MOTA車買取】や【ユーカーパック】といったオークション系の一括査定サイトを活用することをおススメします。
これらのサイトであれば、面倒ごとの大半はサイト側が請け負ってくれるので、申込者は査定額を見て売るか売らないか?を決めればいいだけです。
同時査定が向いていない人②:わりと内気な人
わりと内気な人も同時査定には向きません。
全く面識のないプロの買取業者と査定の打ち合わせを行い、自分で決めた査定のルールを通達する…
これって「知らない人と話すのが苦手」という人には結構ツラいことです。
同時査定は自分が主役で主催者です。
でも、車に関しては相手がプロで自分が素人という立場。
こんな状況にも関わらず、素人である自分が取りまとめ役をつとめルールまで決めてしまう。
気の強い人であれば気にしないと思いますが、内気な人の場合は気後れしてしまいストレスを感じてしまう可能性があります。
なので…
「自分は内気な方だ」と思う人は、同時査定より【ユーカーパック】のような「買取業者と接点を持つ必要がない」売却方法も検討しましょう。
ユーカーパックでは、買取業者とのやり取りほぼ全てをユーカーパックが代行してくれます。
車の買取のデメリットとして有名な「買取業者からのしつこい電話営業」は皆無ですし、価格交渉もユーカーパックがやってくれるので内気な人でも安心ですよ。
Q&A:同時査定を検討している人から受ける質問「3選」
それでは最後に、車買取同時査定に興味を持っている人からよく受ける質問と回答を紹介したいと思います。
同時査定は「買取業者を集めて一度に査定してもらえばOK」というほど単純なものではありません。
おさえておくべきポイントがあるのでチェックしておきましょう。
- 質問①:同時査定は同じ日・時間に買取業者を呼ぶほかに何かやることはありますか?
- 質問②:同時査定は談合があるって聞きました。防止する方法はないでしょうか?
- 質問③:同時査定と同じような「車を効率的に高く売る方法」はないでしょうか?
質問①:同時査定は同じ日・時間に買取業者を呼ぶほかに何かやることはありますか?
同時査定を検討している人から受ける質問①は、「同時査定は同じ日・時間に買取業者を呼ぶほかに何かやることはありますか?」というもの。
同時査定は「買取業者を呼んで終わり」ではありません。
「査定のルール決め」ができなければ同時査定のメリットは発揮されません。
逆の立場(買取業者)で考えてみればわかりますが、同じ時間・同じ場所に集められて「査定してください」っていわれても、「査定してその後どうすればいいの?」ってなります。
だって、「うちは〇〇万円で買います!」って先に提示してしまったら、査定額を別の業者にバラされて「じゃうちはプラス〇千円で買いますよ」といった感じで他の業者に買い取られてしまう可能性があるからです。
結果、どの業者も査定額を提示できなくなってしまうと。
ここで必要なのが「査定後、どのように査定額を提示するのか?」というルール決め。
つまり、「オークション方式」「入札方式」どちらでやるか?ということを決める必要があるわけです。
「オークション方式」「入札方式」の特徴は以下の通り
- 「オークション方式」
→どんな車でもそれなりに査定額が付きやすい(ミドルリスク・ミドルリターン) - 「入札方式」
→査定額が低くなることもあれば極端に高くなることもある(ハイリスク・ハイリターン)
「年式が古く走行距離が伸びている」といった場合はオークション方式が無難。
人気車種なら入札方式で勝負!というのもいいかもしれませんね。
どちらにせよ、査定をしてもらう前にルールを公表するようにしましょう。
質問②:同時査定は談合があるって聞きました。防止する方法はないでしょうか?
同時査定を検討している人から受ける質問②は、「同時査定は談合があるって聞きました。防止する方法はないでしょうか?」というもの。
談合は、、、たまにですがありますね。
でも、ちょっとした工夫をすることで談合が発生する可能性を大きく下げることができます。
業者同士が口裏をあわせて査定額を低くおさえるのが談合。
原因は買取業者同士が顔なじみということです。
ならば、「買取業者同士が顔なじみ」という状況を変えてしまえばいいんですね。
そこで有効なのが…
- 大手業者ばかりを集めない
- あまり聞いたことがない買取業者も呼ぶ
ということ。
「大手買取業者の方が査定額が高い」という噂の影響で、車の査定依頼は大手買取業者に集中することが多いのが現状です。
結果、査定先で査定員同士が出くわすことも多くなり、大手同士は顔なじみになっていくんですね。
でも、あまり査定依頼を受けない「あまり聞いたことのない買取業者」はというと?
査定先で同じ業者と頻繁に出くわすようなことはないので、顔なじみになるようなこともないわけです。
談合というのは「みんなが協力してこそ成り立つ」もの。
でも、一人でも協力しない(談合に参加しない)人がでてきたら?
談合は破綻(はたん)し、価格競争がおこってしまいます。
つまり、あい見積もり効果が発揮されてしまい査定額が競り上がっていくということです。
なので、同時査定での談合を防ぎたいのであれば、「大手買取業者ばかりを呼ばない」「あまり聞いたことのない買取業者も呼ぶ」ということを意識しましょう。
これだけで査定額が大きく変わってきますよ。
質問③:同時査定と同じような「車を効率的に高く売る方法」はないでしょうか?
同時査定を検討している人から受ける質問③は、同時査定と同じような「車を効率的に高く売る方法」はないでしょうか?というもの。
ようするに「査定は1回。多くの買取業者が競い合って高額査定が期待できる」という方法ですね。
それで言えば、オークション系一括査定の【ユーカーパック】がおススメです。
ユーカーパックでは、査定申し込みをするとユーカーパックが提携する査定員が車の査定にやって来ます。
その後、査定結果を買取業者に公表しオークション形式で最高査定額を決め、あとは申込者が売るかどうか?を決めるシステム。
同時査定と同じく査定は一回のみ。
しかも、申込者としては買取業者と直接対面する必要もないのでストレスが少ないという特徴があります。
「面倒はイヤ」「でもできれば高く売りたい」「車の売却は初めて」こんな人にはぴったりの売却方法ですね。
「ユーカーパックについてもっと詳しく知りたい!」という人は以下の記事を参考にしてみてください。
ユーカーパックを徹底解説しています。
まとめ
今回は、「同時査定のメリット・デメリットと高く売るコツや注意点を徹底解説!」をテーマにお話ししてきました。
まとめると以下の通り。
【メリット3選】車の買取同時査定は楽に高く車を売れる可能性がある
- 一度に複数の査定を受けられるので時間的に効率がいい
- 買取業者同士が競り合って査定額UP
- 悪徳業者が減る
【デメリット2選】車の買取同時査定は買取業者間のつながり(談合)がネックになることも
- 買取業者同士が談合し査定額が伸びない可能性がある
- 善良な買取業者が参加しない可能性がある
■同時査定のデメリット対策「2選」
- あまり聞いたことのない買取業者も呼ぶ(カーセンサーが便利)
- 最低限の査定数で高額査定を目指すMOTA車買取を利用する
■同時査定の大まかな流れ
- ステップ①:複数の買取業者に同日・同時間・同場所に集まってもらう
- ステップ②:査定開始
- ステップ③:査定額の提示・交渉
- ステップ④:契約
■同時査定を依頼する時の注意点「5選」
- 注意点①:査定依頼をする際に「同時査定」であることを買取業者に伝える
- 注意点②:最低3社以上が同時に集まれる日時を設定する
- 注意点③:入札形式?オークション形式?ルールを決める
- 注意点④:「修復歴の有無」を確認
- 注意点⑤:本当に売る気はあるの?
■同時査定で車を高く売るコツ「7選」
- コツ①:最低3社は買取業者に集まってもらう
- コツ②:大手買取業者ばかりを呼ばない
- コツ③:入札式・オークション式を組み合わせる
- コツ④:純正部品を準備しておく
- コツ⑤:整備記録簿を整理しておく
- コツ⑥:査定環境を整えておく
- コツ⑦:売る時期を見極める
■車の買取同時査定をするなら一括査定サイトがおススメな理由「2選」
- 理由①:一回の申込みで複数の買取業者に査定依頼ができる
- 理由②:買い取る気のない買取業者は来ない
■同時査定が向いている人「2選」
- 取りまとめ役が得意な人
- 自分で交渉したい人
■同時査定が向いていない人「2選」
- 面倒が嫌な人
- わりと内気な人
車買取り同時査定は「効率的に査定を受けられる」「買取業者間で競争が起きて査定額が上がりやすい」という特徴がある一方で、「注意点」や「適正(自分にむいているかどうか?)」を理解していないと痛い目にあうこともあります。
なので、「やってみようかな?」と思った人は、「注意点」「コツ」をしっかり確認してからチャレンジするようにしてください。
逆に「ちょっとむいてないかも…」と思った人もご安心を。
途中で紹介した【MOTA車買取】や【ユーカーパック】を利用すれば、同時査定と同じような効果を得ることも可能です。
誰でも使える買取サイトなので検討してみることをおススメします。
なんにせよ…
車の売買は大きなお金が動きます。
車を売った後で「こんなはずじゃなかった!」とならないように、しっかり対策を練っていきましょうね。
この記事が参考になれば幸いです!
以上、今回はこのへんで。
最後までありがとうございました!