今回の記事は、こんな人におススメですよ。
- 車一括査定で売買契約したら、すぐに現金が手に入ると思っている
- 車の売却は「後日支払い」って聞いたけど、どこの店も同じなの?
- 車を売ったのに「支払いは〇日後」って言われて、すごく不安…
カモネギ店長です。
今回は、【Q&A】企画。
「車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?」という質問にご回答していきたいと思います。
「人生の中で家の次に高額な売買」と言われる車の売買。
長年労苦をともにした愛車の売却も、人生においては大きなイベントだと思います。
売却値を上げるためには「合い見積もり」が必須。
っということで、「合い見積もりが簡単に早くとれる車一括査定」を利用し一番高値で買ってくれる買取業者さんを選ぶわけです。
が…
そこで思わぬ問題にぶちわたります。
それが「入金遅い問題」
車一括査定特有の「鬼電(大量の電話)」を乗り越え、査定員の放つ甘い罠(安く買い取ろうとするワナ)もくぐりぬけつかんだ契約。
まずまず満足のいく価格で契約できた。
あとは現金を手にするのみ…
わくわく
ワクワク
WAKUWAKU
査定員「え~、じゃぁお支払いは10日以内に行いますので!」
…
…
…
はい?(なんだと?)
そう。
これは車一括査定に限らずですが、持ち込み査定を含む車の査定というのは「支払いが後日」になります。
つまり「契約当日ではない」ということ。
これに対して不安を感じる人が多いのも現実で、私も実際、うちのお客さんから「車の査定出して契約したのに、支払いは後日って言われたけどさ。ここの買取業者大丈夫かな?」って相談を受けたこともあります。
せっかく苦労して契約したのにまた不安…って嫌ですよね?
っということで今回は、
【車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?】という疑問について深堀していきたいと思います。
これは車一括査定に限らず、「高額商品の売買」ではよくあるケース。
でも、その理由を知って、さらに対策を練っておけば「心も安心」「もしも…のときの備えまでできる」ので、「これから車を売るかも」「今まさに契約した」って人は、ぜひ最後まで読み進めてください。
不要な不安から解放されると同時に、大損する可能性も減らすことができると思いますよ。
っということで、さっそく始めていきましょう。
目次
【Q&A】車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?
早速本題。
【車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?】という質問ですが、結論…
まぁそんなもん。
でも、「支払いが後日になる理由」を把握して、そこにひそむ「リスク対策」はしておいた方がいいと思います。
簡単にまとめるとこんな感じですね。
【Q&A】
車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…
大丈夫でしょうか?
「結論」
大丈夫(そんなもん)。でも、理由を知ってリスク対策はしておいた方が良し。
- 支払いが遅い理由①:最終的な査定額は2回目の査定で決まるから
- 支払いが遅い理由②:「査定額減額」になった場合に、差額の回収が困難だから
- 支払いが遅い理由③:出張査定員に大金を持たせると危ないから
対策も含め深掘りしていきますね。
結論:大丈夫。でも、支払いが遅い理由を知って対策をしておこう
「車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?」という質問に対する回答ですが…
「大丈夫だけど、支払いが遅い理由を知って対策をしておこう」
こうなります。
車の査定を受けて契約をしても、買取料金というのは当日支払われません。
理由は大きく3つ。
- 理由①:最終的な査定額は2回目の査定で決まるから
- 理由②:「査定額減額」になった場合に、差額の回収が困難だから
- 理由③:出張査定員に大金を持たせると危ないから
理由③はわかりやすいですよね。
車の買取額というのは、車によっては数百万円レベルになることもあります。
しかも、査定員は1日に数か所査定に回ることもあるので、それぞれを全て「即金」で払っていこうとすると、査定員に大金を持ち歩かせることになります。
- もし、まわりに悪い人がいたら?
- もし、査定員の車が盗難されたら?
- もし、査定員がお金を落としてしまったら?
こんなリスクを回避するために、買取料金の即払いはほぼやっていません。
じゃぁ、理由①と②はどうか?
ここは多少説明を要するので、一つずつ解説していきますね。
支払いが遅い理由①:最終的な査定額は2回目の査定で決まるから
車一括査定で買取料金の支払いが遅い理由①は、「最終的な査定額は2回目の査定で決まるから」
これですね。
査定が2回?
そう思った人もいるかと思いますが、実は、車の買取りでは「査定は2回」行われます。
1回目が「出張査定」
いわゆる、査定員があなたのところに出張して行う査定ですね。
で、2回目というのが「買取り業者が自社で行う査定」
つまり、「契約後、査定員があなたの車を自社に持って帰った後に行う査定」のことを指します。
じゃ、なぜ2回も査定を行うのか?
1回目の出張査定で「査定ミス」をしてないか?を確認するため。
これです。
買取業者にもよりますが、「出張査定に来るスタッフが査定スキルを持ってない」場合があります。
実際に査定を受けてみるとわかりますが、査定の際にやたらと車の画像を撮影して端末でどこかに送っている査定員がいます。
これ、画像を自社にいる査定スタッフに送っているんですね。
そして画像をもとに自社にいる査定スタッフが査定を行い、現場にいるスタッフに結果を伝えるというシステム。
こうすることによって、「査定ができるスタッフ」は自社に一人でOKということになり、人件費がおさえられるうえに、一度に多数の査定依頼をこなすことができるんですね。
が…
が、ですよ。
当然のことながら「査定ミス」も起こりやすくなります。
私も査定のライセンスを持っているのでわかりますが、査定というのは「ここを見ておけば間違いない」というものではないんですね。
「ドアの塗装がなんかちょっと…あぁやっぱりここ事故ってる!」
っといった感じで、なんというか「嗅覚(怪しい匂いがする…)」で損傷を見つけることも多々あります。
それが画像ではできない。
現車を前にしないとできないんですね。
結果、査定ミスも多くなると。
査定ミスをすると、買取業者としては「大損する可能性」も高くなります。
それはさすがに困るので、「査定は2回行い、その後に最終買取り価格を決める」ということにしている買取り業者が多いわけです。
でも、ここで大きな疑問が生じますよね?
でも、1回目の査定(出張査定)のあとに契約したよ?あれはなに?
その疑問は当然。
その疑問をよそに、買取業者は2回目の査定で車の価値が下がる損傷を見つけた場合、当然のように「査定額の減額」を言ってきます。
そして、こう加えるわけです。
「査定額の減額については契約書に記載がありますよね?」っと…
確かに書いてあるんですね…
契約書の端のほうに小さく…
当然、売主は納得がいかないのでもめることになります。
もめるどころか、おおもめ。
実は、車の査定で一番大きなトラブルに発展するパターンが、この「査定額の減額」なんですね。
こういうことを言うと、「じゃ車の査定(一括査定も含む)はやめた方がいいの?」って言う人がいますが、大丈夫、安心してください。
簡単な対策も紹介します。
「査定額減額を避ける方法」
- 査定時間に余裕を持つ(スケジュールを詰め込み過ぎない)
- 「契約後に査定額の減額とかありませんよね?」と釘をさしておく
- 出来れば一筆もらう
詳しくは以下の記事で紹介しているので、ここでは簡単に解説します。
まず、査定日は時間に余裕を持つようにしましょう。
よく、車の一括査定で「早く売りたい」と気持ちばかり焦って1日に何件も査定予約を入れてしまう人がいます。
そうなると、1件ごとの査定時間も当然短くなり、査定員も満足な査定ができなくなります。
そうなると当然査定ミスも発生しやすくなりますし、ミスが発生した際も「あんなにタイトなスケジュールにするからだ!」と言われかねません。
なので、査定当日はスケジュールに余裕を持ち、「あとで査定ミスとか言われたくないので時間は確保してます。しっかり査定していってください。」と伝えるようにしましょう。
そして査定が終わったら、「あとで減額とかないですよね?そのために今回時間も余分に確保していたんですから」と伝えると念押し効果があります。
出来れば「査定額の変更はしません」と一筆もらいたいですね。
現場の査定員にそこまでの権限がない可能性もあるので「一筆」もらえない可能性もありますが、ダメもとで言ってみるのはありだと思います。
最近は、車買取業界の健全化が進んでいます。査定環境(余裕ある時間・晴れの日を選ぶ)を整え「あとで査定額の変更は嫌なので、しっかり見ていってください」と伝えることで、査定員も納得してくれることが多いですよ。
支払いが遅い理由②:「査定額減額」になった場合に、差額の回収が困難だから
車一括査定で買取料金の支払いが遅い理由②は、「査定額減額」になった場合に、差額の回収が困難だから。
これです。
先ほど「査定額減額」のリスクについてお話ししましたが、この問題、数は少ないにせよ極たまに発生するんですね。
で、発生してしまった際に、もし先に買取料金を売主に支払ってしまっていたら?
ハッキリ言って回収不能
そりゃそうですよね。
売主としては一度契約しているわけですから。
なのに、一方的に「査定ミスがあったので減額します」と言われて、「はい、そうですか」と返金に応じるわけがありません。
っということで、買取業者は買取料金の支払いを後日に設定しています。
後日であれば、売主から返金してもらう手間はなく、ただ支払い金額を減らせばいいだけだからですね。
なんだかセコくない?
って思いますよね。
まぁ確かにそうなんですが…
「そもそも発生する可能性は低い」ということと「車一括査定のメリット」を天秤にかけると全然メリットの方が大きいのが現実。
なので、ここは「もしもの時」のために対策を練っておくのが正解かと思います。
やるべきことは「理由①」で紹介した方法と同じでOK。
ようは、そもそも「査定額減額が起こらないようにしてしまえばいい」ということ。
しかも、大した方法は必要なく、「時間に余裕を持って伝えるべきことは伝える」これだけで大丈夫です。
ちょっとした配慮と勇気で結果は大きく変わりますので、安心して対応しましょうね。
こんな話しをすると、私が「車一括査定反対派」みたいに聞こえるかもしれませんが、私は正真正銘「車一括査定おススメ派」です。合い見積もりが簡単にとれて高値の業者を選らべるという点だけにおいても「一括査定」は超優秀。ただ、「メリットの裏には少なからずデメリットも存在するので、その対策はしておきましょうね」ってことで色々お話ししています。
まとめ
さて今回は、「車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…大丈夫でしょうか?」という疑問について、対策も含め解説してきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
まとめるとこんな感じ。
【Q&A】
車一括査定で契約したけど、支払いが2週間後…
大丈夫でしょうか?
「結論」
大丈夫(そんなもん)。でも、理由を知ってリスク対策はしておいた方が良し。
- 支払いが遅い理由①:最終的な査定額は2回目の査定で決まるから
→1回目の査定でミスが出ないように、査定時間に余裕を持っておこう
→「あとで減額は困るので、しっかり査定して!」と伝えておく - 支払いが遅い理由②:「査定額減額」になった場合に、差額の回収が困難だから
→理由①と同様「査定減額」の原因である「1回目の査定ミス」を起こさせない工夫をしておくこと - 支払いが遅い理由③:出張査定員に大金を持たせると危ないから
一括査定に限らずですが、車の買取料金の支払いというのは「契約数日後」になりやすいです。
でも、それは「スタッフの安全性」や「もしもの時」の対策が理由であって、「買取業者の質の問題」や「彼らが悪いことをしようとしているわけではない」というのは知っておくと良いと思います。
そして、「もしもの時」
つまり、「1回目の査定でミスが発生した」という緊急事態が起こらないよう、査定を依頼する側も「できる工夫」をするようにしましょう。
車一括査定は「高い査定額を獲得する」方法としては非常に優れています。
そのメリットを最大限受け取るために、「起こる可能性は低いけど、起こったらとても困る」ことに対しては対策を準備しておくといいですね。
それさえ出来れば、あなたは大切な愛車を「高値で」「安心して」売却できると思いますよ。
是非お試しください。
っといったところで、今回はこの辺で。
最後までありがとうございました。