今回のお話しは、こんなこと考えている人におススメ。
- 車の査定を依頼したいけど、査定額が低いなら売りたくない…
- 車一括査定を申し込むと、どこかに売らないとキャンセル料をとられるの?
- 車を査定に出して契約したけど売れなくなった。断り方を知りたい。
カモネギ店長です。
今回は、「車一括査定に申し込んだら売らないとダメなのか?」問題と断り方について、お話ししたいと思います。
「そろそろ買い替え時期だし、高値が付くなら売ってもいいかな?」
そんな軽い気持ちで申し込んだ車一括査定。
でも…
- 申し込み直後に発生する「大量の」の買取業者からの営業電話。
- 実際に査定を受けてみると「もう逃がさないぞ」と言わんばかりの「執拗な」交渉。
- 「ちょっと考えます…」と言おうものなら「いくらなら売ってくれるんですか?」っと迫りくる「圧倒的な圧力」
もしかして…
車一括査定に申し込んだら、売らないといけないの?
あなたがそう思ったとしても不思議ではありません。
事実、この圧倒的な圧力に屈して愛車を不本意ながら手放すユーザーが大量にいることも確か。
本当は「売る必要なんてない」のにね…
っということで今回は、車一括査定「あるある」問題の一つ。
「車一括査定に申し込んだら売らないとダメなのか?」問題と断り方についてお話ししたいと思います。
査定依頼は、あくまで「査定を依頼しているだけ」です。
でも、ヘタすると本当に「売るしかない」状況におちいったり、もっとすると「キャンセル料」まで請求されるはめになるので注意しましょうね。
目次
【断り方が重要】車一括査定に申し込んだら売らないとダメなの?問題
さっそく本題。
「車一括査定に申し込んだら売らないとダメなのか?」問題
結論は…
「売らなくてもいい」
まぁ当然ですね。
でも、断るタイミングや断り方をミスると、「もはや売るしかない」って状況になる可能性もあるので、その点も踏まえ解説していきたいと思います。
【結論】売らなくてもいい。でも断るなら「契約前」
繰り返しになりますが、車を査定にだしたからと言って、「必ず売らないといけないか?」っというとそういうわけではありません。
査定は査定。
- 愛車にどれくらいの価値があるのか知りたかった
- 納得のいく査定額が付けば売ろうと思っていた
- 売ったお金を頭金にして乗り換えようと思ったけど、この査定額だと無理なので売るのをやめた
査定を依頼する側としても「いろんな事情」があるので、一括査定を依頼したからといって「どこかで売らないといけない」といったことは「全然」ありません。
ただ…
断るなら「契約前」
これが基本です。
たまに、「契約したけど、やっぱり友達がもっと高く買ってくれるっていうからキャンセルする」っていう人がいますが、これは注意した方がいですね。
なぜなら…
契約した以上「キャンセル料」が発生する可能性があるから。
「契約」というのは売り手(あなた)が考えるほど軽いものではありません。
確かに、相手は業者で自分は一般人。
とはいえ…
買い手である買取業者は、言い換えると、売り手(あなた)の車を買ってくれる「お客さん」なわけです。
そのお客さんと契約しておきながら自分都合でキャンセルする。
逆の立場で考えたら「ありえない」でしょ?
っということで…
売買契約をしておきながら自分都合でキャンセルをした場合「キャンセル料」を請求される可能性があります。
キャンセル料の基準は、「キャンセルすることで生じる買取業者の損失分」
例えば…
買取業者が契約し引き取った車をすでに「整備」していたとすれば「整備費分」がキャンセル料として請求される可能性があります。
また、買い取った車をすでに他のお客さんと商談していた場合。
そのお客さんとの商談が破棄されるわけですから、「商談破棄」によって生じる損害がキャンセル料として請求される可能性も大いにあるわけです。
ここ重要なので絶対におぼえておいてください。
売買契約というのは想像以上に力を持っています。
なので、「断るなら契約前」これを徹底しましょう。
契約後にキャンセルするなら「誠意をもって・早く」断る
ここまで「車の売却を断るなら契約前に」というお話しをしてきました。
なぜなら…
お金を払う人を「お客さん」と呼ぶのであれば、車の買取は買取業者が「お客さん」。
そのお客さんと契約しておきながら、自分の都合で一方的にキャンセルするということ。
普通に考えたら「ありえない」ことですし、当然ながら大きなトラブルにつながることもあるからですね。
っとはいったものの…
この「契約後キャンセル」、まれにですが発生してしまうんです。
例えば…
- 契約直後に友人が査定額より高値で「買いたい」と言ってきた
- 査定額が安くて断った業者が、急に高値を付けてきた
- 「転勤するから車を売ろう」と思ってたのに、転勤が急遽なくなった!
内容を見てもわかりますが「わりと起こりそう」でしょ?
じゃ、こういう不測の事態が起こったときはどうすればいいのか?
結論…
「誠意をもって、出来るだけや早く断る」
これに尽きます。
先ほども言いましたが、「キャンセル料」というのは基本「損害となる実費分」です。
買取業者は買い取った車を再販することで利益を得るので、買取り契約を済ませると「直後に」再販の準備を始めるんですね。
車を清掃し磨き上げ、必要な場合は板金などの修理も行います。
もうすでに買い手がいる場合は整備も始めるかもしれません。
つまり、時間がたてばたつほど「損害となる実費」は増えていくことになります。
ってなると当然「キャンセル料」も積みあがっていくと…
なので、契約後キャンセルをするのであれば「出来るだけ早く」するようにしましょう。
「明日連絡しようかな…」なんて言っている場合ではありません。
今すぐに連絡するようにしましょうね。
あと一点大切なのが「誠意をもって断る」ってこと。
契約後のキャンセルは基本「売り手に非」があります。
だって契約を一方的に破棄するわけですから。
なので、契約をキャンセルする場合は「申し訳ない」という気持ちを込めて「言葉を選び」断るようにしましょう。
今でこそ少なくなっていますが…
業者によってはキャンセルに腹を立てて「法外なキャンセル料」を請求してくるところもあります。
もちろん、そんな「法外なキャンセル料」は払う必要はありませんが、防げるトラブルは防ぐに越したことはない。
買取業者に迷惑をかけていることは確かなので、その点は謙虚になり「本当に申し訳ないのですが…」と「誠意をもって」断るようにしましょう。
気持ちが伝われば、ほとんどの業者さんはわかってくれますよ。
上手な断り方
それでは最後に、各場面にあった断り方を紹介していきます。
- 査定前
- 査定時
- 査定後
- 契約後
それぞれのタイミングで断り方も微妙に違ってくるので、チェックしておいてくださいね。
「なぜそうするのか?」
理由を意識しつつ確認すると、いざという時に自分なりのアレンジもできると思いますよ。
上手な断り方①:査定前
車一括査定に申し込むと、まぁ「はんぱない」レベルの営業電話がかかってきます。
知ってて申し込んだ人ならまだいいのですが、「電話が多いらしい」レベルの心構えしかない人だと、あまりの電話の多さに圧倒され「もう査定はコリゴリ…」と査定自体をキャンセルしたいと思うこともあるでしょう。
他にも、「数社査定を受けてもう売る業者を決めた」という場合、他の業者さんの査定を断らないといけないケースもあると思います。
こんな時、どのように断ればいいか?
結論:はっきり断る
これに限ります。
これから査定をする買取業者さんというのは「買う気マンマン」で「モチベーションが高い」状態です。
そんな相手に「中途半端」な回答をしても勢いで押し切られるだけ。
なので、相手が反論できないほどはっきりと断るのが基本ですね。
例えば、以下の通り。
- 車が必要になったので売るのやめました
- もう他社さんで売ってしまいました
- 親戚に譲りました
このように言われると「価格どうこう」「時間(スケジュール)」の問題ではなくなるので、買取業者さんも営業のしようがありません。
別に嘘をつく必要はありませんが、「買取業者は何とかして説得しようとしてくる」ということを頭に入れ、中途半端な回答はしないようにしましょう。
上手な断り方②:査定時
次は「査定を受けた時」の断り方。
車の査定で高価売却を目指すなら複数社からの「あい見積もり」が必須です。
でも、査定を受けると買取業者は間違いなく「即決」を狙ってきます。
- 「この価格なら売ってもいいかな」みたいな希望価格あります?
- 今決めてくれるならこの価格で買います!(特別感)
- 他社さんはいくらでした?
こんな感じで言葉巧みに誘いをかけ「あい見積もり」を阻止しようとしてくるんですね。
じゃ、この場面でどうこたえるべきか?
結論…
全社査定を受けて一番高いところに決めます
これまた「はっきり」と伝えましょう。
「50万円くらいはついてほしいかな」とか「前の業者さんが30万円だったのでそれより高ければ…」といった「期待させる」ようなことを言うと、間違いなく食い下がってきます。
「最高額で愛車を売りたいならあい見積もりをとる」しか方法はないわけですから、「全社受けます」「いま提示できる最高額を教えてください」これだけ伝えるようにしましょう。
上手な断り方③:査定後
次は③番目のケース、「査定を受けた後」どのように断るのがいいか?
結論は以下の通りです。
- 車が必要になったので売るのやめました
- もう他社さんで売ってしまいました
- 親戚に譲りました
そう、基本「査定前」と同じ回答でOKです。
査定後というのは、査定依頼者が複数の査定を受けたうえで「どこに売ろうかな?」って迷っているタイミング。
ある程度の条件がそろっている状況なので、買取業者にとっては交渉しやすいタイミングでもあるんですね。
なので、買取業者としては「交渉次第で買える!」とばかりに期待を持って連絡してきます。
こういった場面でどのように断るのがいいか?
「買い取れる車はない」
そのことをはっきり伝えると良いんですね。
例えば、「車が必要になった」と言われれば査定額を少し上げたからと言って売ってくれるわけがありませんし、「親戚に譲った」と言われれば、そもそも「売る車自体がない」ってこと。
交渉のしようがありません。
このように、「交渉次第で買い取れるかも…」という淡い期待を持たせないよう、「査定前の断り方」と同様、はっきりと断るようにしましょう。
上手な断り方④:契約後
さて、断り方の最後は「契約後」
一番トラブルになりやすいタイミングですので、しっかりおさえておきましょう。
この一番危険な場面でキャンセルを入れる場合は、先ほども紹介した通り「誠意をもって出来るだけ早く伝える」というのが大前提です。
「査定ミスによる減額」「事前説明のない減額」といった理由でもない限り、基本契約後のキャンセルは査定依頼者(あなた)に非があります。
中古車の契約は「クーリングオフ」の適用外なので、トラブルを防ぐためにも、「誠意をもって出来るだけ早く」キャンセル意思を伝えるようにしましょう。
じゃ具体的にどういえばいいか?
- 本当に申し訳ないですが…
- ご迷惑をおかけして申し訳ないのですが…
- 急な話しで申し訳ないのですが…
こうした「誠意が伝わる言葉」を意識して使いながらキャンセルの意思を伝えましょう。
たまに「やっぱ売るのやめたからキャンセルしといて!」みたいな人もいますが、これはトラブルの元なので絶対にやめたほうがいいですね。
もう一点注意するとすれば、キャンセル理由に「査定額」を出さないことです。
例えば、「もっと査定額の高い業者さんが出てきたからそっちに売ります」なんてことをいうと「それいくら?」といった具合に再度価格競争が始まりキャンセルどころではなくなります。
また、「ここまできて、まだ査定額を引き上げようと駆け引きしてくるの?」っと買取業者の機嫌を損ねる原因にもなりかねません。
そうなると買取業者が「キャンセル料」に固執する可能性もでてきます。
なんにせよ、「査定ミス」といった特別な原因がない限り、契約後のキャンセルは基本依頼者側に非があることが多いので「断り方」には注意するようにしましょう。
「誠意をもって出来るだけ早く断る」
一見単純ですが一番有効な方法ですよ。
まとめ
さて今回は、「車一括査定に申し込んだら売らないとダメなのか?」問題と断り方についてお話ししてきましたが、ご理解いただけたでしょうか?
まとめるとこんな感じ。
【車一括査定に申し込んだら売らないとダメなのか?】
結論:売る必要はない
ただ、断り方(キャンセル方法)は気を付けよう
- 断る際の注意点①:キャンセルするなら契約前にはっきり断る
→「ちょっと考えます」「売る時は連絡します」といった「思わせぶり」な態度をとらない - 断る際の注意点②:契約後にキャンセルするなら「誠意をもって出来るだけ早く」断る
→「査定ミス」「事前説明のない査定額の減額」といった特別な理由がない限り、契約後のキャンセルは、基本依頼者側に非がある。「キャンセル料の請求」といったトラブルを起こさないためにも「誠意をもって出来るだけ早く」断ることが大切
車の売買は、とても大きなお金が動く契約です。
そして、動く金額が大きいほど「トラブル」が起こる可能性も大きくなるものです。
なので…
車一括査定を依頼したからといって「売らないといけない」ということはありませんが、「断り方」「断るタイミング」には注意するようにしましょう。
- 買取業者も商売ですから
- 契約には、想像以上の力がありますから
- 車の買取に関しては、買取業者がある意味「お客さん」ですから
以上を踏まえ…
契約前なら「はっきり」と。
契約後なら「慎重に」「少しでも早く」「誠意をもって」断るようにしましょう。
これが一番トラブルの少ない、査定依頼者・買取業者お互いにとってメリットのある取引になると思いますよ。
一括査定に申し込むときは、ぜひ思い出してくださいね。
っといったところで、今回はこの辺で。
最後までありがとうございました。